国民新党のマニフェスト政権公約には「明るく正しい良き談合の仕組みをつくる」と記されている。
地方の中小企業が仕事を分け合うのが「良い談合」とされているが、色々と問題がある。
- 仕事が与えられるとわかっていれば競争意識が欠如し企業努力が行われなくなる
- 本来、複数の企業が競争することで技術開発などが起こり地域力・国力につながっていく
- 過去を見れば、囲い込みによって請負金額の的確性が失われ発注側から見れば無駄な投資となる
- 発注側は公的機関であるから投資資金は自己資金ではなく税金である。そのため発注金額が高額となったとしても自分に悪影響を及ぼさない。逆に見返りを要求する土壌がうまれる
「明るく正しき」とはそうした不正・不具合を是正した仕組みづくりということになるが、それを追求すれば自由競争ということに落ち着くのである。
談合の良し悪しについての議論は昔からなされていることだ。私も「良い談合」は考えうると思うが不確実性から生まれる不正を消すことができないから実現しようの無い理想論であるとも結論付けている。