住宅改修をどこに依頼するか

日経ホームビルダー5月号に「住宅改修の依頼先は新築時の会社?別の会社?」という記事があった。

元の建築に携わった工務店は「リフォーム専門の会社なんて・・・」といい、リフォーム専門の会社は「工務店よりリフォーム経験は豊富・・・」とけん制する。

依頼者にとって住宅に関する不平不満をリフォームで解消することが目的であって、リフォームでそれほど特異な提案や技術を求めてくることも少ない。とすればやはりポイントは価格と信頼性である。悪徳リフォーム業者というグレーゾーンに引っかからないようにしたいため、どうしても「以前頼んだことがあるから・・・」と同じ企業に依頼することが多くなる。その牙城を崩そうとリフォーム業者は色々な作戦でもって信頼を得ようとする。

もちろん価格で攻める場合と信頼で攻める場合とではその作戦も異なってくる。概算見積段階で「今ならお客さんだけ特別に○○円値引します!」なんて提案をしてくる企業は価格で攻める企業。値引額を水増しした見積を最初に提示しているか値引きした額分だけ、建材メーカーか職人が泣くだけである。信頼性は欠ける。信頼で攻める場合はとことん話を聞くことだけに徹する。依頼されるまで見積もしない。顧客の利益を第一とする。

新築を手掛けた工務店。リフォームだけを行う専門店。依頼者からすればそんな違いはどうでもよくて、結局は顧客の利益を尊重し信頼を得たほうに依頼するのである。