元気つうしん 2019年4月号 Vol. 45

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。
本日は2月下旬に奈良県の斑鳩町商工会にて講師を務めて参りました「建設業セミナー」についてご紹介いたします。

こちらのセミナーは2回に分けて実施されました。1回目のテーマは販路開拓、2回目のテーマは人材確保です。それぞれチラシに記載されました案内文は以下の通りです。

(1)地域工務店だからこその地域密着型販路開拓の進め方

地域密着工務店はお客様(お施主様)との長いお付き合いから生まれる信頼関係が最も大切です。だからこそ「あなたにお願いしたい!」と名指しでご注文いただけるような関係の構築が必要です。そのポイントは「自分の価値観を伝える事」に有ります。チラシ、インターネットなどツールは色々ありますが、それらをいかにして有効に使うか、そして現場作業の多い人たちでも継続できる方法をお伝えしていきます。

(2)人材不足もこれで脱出!建設業の働き方改革とネット活用

「建設現場に働き方改革なんて無理無理!!!」という声をよく聴きます。しかしその一言が、人材不足という大きな問題の解決を難しくしていることも事実です。「求人しても応募がない」「面接なんて平気ですっぽかす」「初日から出勤せず携帯にも出ない」こんなことはどこでも起こっていること。でも人材不足は深刻です。そろそろ目をそむけずに人材不足という問題に向き合いましょう。そのポイントは「働くことの喜びを伝える」ことです。ネットをうまく活用しながら人が集まる魅力的な組織作りに挑戦していきましょう!

両方のテーマの共通点はお客様・スタッフ、どちらも「人」であり、その方々の立場に立って物事を考えるという観点です。それは思いやりと想像力。私達も、そして相手の方々も共通して「幸せになりたい」と願っています。相手に対して、へりくだって言いなりになるだけではお互いの幸せは実現しません。そこをどう考えていくのか。どう形にしていくのか。2回のセミナーを通して色々と伝えて参りました。

 

~建設業ニュース~

【国土交通省:社会資本の将来の維持管理・更新費の推計】

国土交通省が昨年11月に発表した「社会資本の将来の維持管理・更新費の推計」についてご紹介します。同分析は ①予防保全の考え方によるインフラメンテナンスの実施を基本として、近年の取組の実績や新たな知見等を踏まえ、国土交通省所管分野における今後30年後までの維持管理・更新費を推計。 ②長期的な費用の増加の程度は、20年後、30年後ともに約1.3倍となる見込み。その間、26年後に最大の1.4倍(7.1兆円)となる。また、今後30年間の維持管理・更新費の合計は、176.5~194.6兆円程度となる。 ③ 今後、引き続き、新技術やデータの積極的活用、集約・再編等の取組による効率化を図り、持続的・実効的なインフラメンテナンスの実現を目指す。とあります。維持管理は2040年代前半まで増加し続けるということです。昨今包括一括契約なども増え、維持管理のためのモニタリングと修繕工事を一括発注する動きも出てきています。建設会社として施工だけでなく、そうした点検・モニタリング業務についてもワンストップでサービス提供できる企業が強みを発揮していきそうです。