六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座(2009-12/100)

六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座

ここでいう法律力は弁護士や司法書士、行政書士など法律の専門家が持っているような知識・ノウハウのことではありません。知らない条文を読んでもそれを解釈して今現在直面している問題に当てはめて理解する力です。

本書は憲法、民法、刑法など誰もが名前ぐらいは知っている法律をもとにその根底を流れる考え方・思想を理解することでそうした力をつけることを目的としています。

私は行政書士の受験生として拝読して色々なところの理解が進んだように思えます。そうした意味ではそうした試験の受験生にとっても有効だと思われます。

特に憲法にある「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」の3原則のなかで基本的人権の尊重が一番大切であるという解説が気に入っています。国民主権、平和主義は基本的人権を尊重するために必要なものということです。そして基本的人権の尊重とは他人に被害・迷惑を及ぼさない限り守られるべき権利です。

この数行のことを理解するだけで色々なことが「暗記」から「理解」へと変わりました。

法律を勉強している人だけでなく、広く一般の方にもオススメです。