化学物質対策を住宅に施すことも顧客ニーズを満たす1つの策

建材に使われる化学物質により体調不良を起こしやすい人向けの配慮・サービスを考えてみたい

「シックハウス症候群」、ホルムアルデヒド、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの化学物質が引き起こす症状であるが、厚生労働省などが定める基準値以下であれば必ず起きないというものではない。しかもこうした化学物質に強い体質と弱い体質があり住宅建築にあたっては施主やその家族に対する配慮が不可欠となる。

千葉大学を中心に行われているケミレスタウンプロジェクトでは施主の体質を簡易判定できるソフトを公開している。こうしたソフトを利用して施主や家族の体質を判定し使用する建材を検討することも大切である。

今はホルムアルデヒドに関してFスター表示があるが、F☆☆☆☆表記のものを使用していれば大丈夫ということではない。ほかの化学物質に関しては別途考慮する必要があるからである。

シックハウス、ホルムアルデヒドなどは施主もインターネットなどで学習しており、こうした対策を講じられるように要求されることが多いが、住宅の専門家としては他の化学物質の特性を知り、それぞれの対策にはどういったものがあるのかを予め調査・学習しておく必要があろう。