同友会の役員研修講座で学んだこと

5月31日に大阪府中小企業家同友会の役員研修講座第1講を受けていました。
同友会が理念として掲げる「自主・民主・連帯の精神」がメインテーマです。
一番印象に残ったのが中小企業経営者としての責任についてです。社員やその家族の暮らしを担うという役割は前々から認識してきたつもりですが、それは目の前だけの話であって、もう少し広い視野が必要でした。それは日本中の暮らしを担うという責任についてです。もちろん、一人で背負うわけではありません。どちらかというと「関わっているという認識・気構え」と考えた方がいいかもしれません。消費増税や最低賃金の引き上げなど企業の負担を強いる改変があったとしても、「それじゃうちの会社はやっていけないから反対だ!」は狭い視野の考え方。全体観で、「消費増税は日本中の暮らしを担う観点からどうか?」、「最低賃金の引き上げは日本中のすべての国民の観点からどうだ?」と判断すべきだということでした。それが「連帯」であり、同友会理念の3つ目の「国民や地域とともに歩む中小企業」を目指す姿なのではないかと考えさせられました。
他にも色々気づきはありました。「何よりもスタートは信頼関係の構築にある」との再認識。労使が「最も信頼し合えるパートナー」となっているか。あるいはそれを目指しているか。「向き合っているうちはまだまだで、同じ方向を向かなくてはならない。」という言葉もとても印象的でした。今、ちょうど雇用を検討している段階です。こうしたタイミングで労使関係に対してみずみずしい話を拝聴できる機会をいただけたのも私にとっては偶然ではない何かを感じてしまいました。
そして講座全体にわたって「自主・民主・連帯の精神」、「人間尊重の精神」が隅々まで広がっていました。
もちろん、個人としての学びも大切ですが、この講座は同友会の役員研修講座。これからの活動にいくつかの問題提起を受け取りました。共有できるものから取り組み、本質にいたるまで話し合うことの大切さや、「生きるか死ぬか」というような話ができるような例会づくりができているかなど、これからも取り組み続け追求していくべきことがたくさんあります。