和歌山大学講義録その5

11月10日の講義録です。

経営情報システム

Phm04_0955 今回は在庫管理システムについて話しました。

まずは「在庫」とは何か。そしてそのメリット、デメリットなどについて受講生から意見を聞きながらまとめていきました。

メリットについては販売機会の損失を防ぐ、一括で購入する際の価格メリット、為替や材料費の変動リスクへの対応など。

デメリットについては所有することのリスク(型遅れや盗難、火災等による紛失)以外にも倉庫等の置き場所・管理者の確保による費用増大、また財務面から資金の固定化など。

在庫の管理方法については様々ありますが、システム化にあたっては小規模であれば販売管理システムなどのパッケージに付随する在庫管理機能が使えますが、流通方法そのものに競争優位性がある企業については独自の管理システムの構築が望まれます。

また、一括ではなく商品別にも管理手法は変わるはずでABC分析による振り分け方などを紹介しました。

ソフトウェア工学演習

こちらはアクティビティ図の作成です。営業支援システムを題材として、日報を入力する業務フローをアクティビティ図にまとめました。まずは書いたことがない受講生向けにアクティビティ図の基本的な説明を行い、あとはグループワークで各グループごとに書いてもらいました。大切なのは前回記載したユースケース図との整合性。「日報を入力する」というユースケースと結ばれたアクターがアクティビティ図ではレーンとして表れるはずといったチェックポイントについても話しました。