地域建設業経営強化融資制度の創設

 経済状況の悪化、デベロッパーや大手建設会社の破綻などで中小建設会社の資金繰りが非常に悪化している。そうしたなか国土交通省では新たな融資制度を10月に創設した。

 制度の名は地域建設業経営強化融資制度。制度は請負工事に関する債権を担保に融資を受けるものであるが、同様の制度である下請セーフティネット債務保証事業と比較して融資対象などで拡充が図られた。具体的には以下を参考にされたい。

  • 完成(出来高)部分だけでなく、未完成部分についても保証が得られれば融資対象となる
  • 事業協同組合や建設業関連団体の構成員以外でも融資が受けられるようになる

 ただし、以下の注意が必要である。

  • 50%以上の出来高が必要である
  • 外注費の支払状況を報告するとともに借入金の使い道を記した計画を提出する必要がある

 是非活用を検討してほしい。開始は11月4日から。