建設業界では将来確実にやってくることも多い

経営は不確実な未来への対応。だから難しい。

それだったら確実にやってくる未来への対応の方がやりやすいはずであるし、必ずやらなければならない。

建設投資の減少は下げ止まりとなった。およそ40兆円弱の規模で今後も推移すると予測されている。そこには新設工事が減少し、維持修繕工事の割合が増えていくという確実な未来がある。新設しか行えない企業は維持修繕への対応・準備は義務であり、それを行えない企業は少なくなる新設工事をダンピングという価格競争で奪い合う。そして工事の品質が落ちる。発注者側にとっては「安物買いの銭失い」となるわけだ。

他にも少子高齢化の進行も確実になってくる未来。第二次ベビーブーム世代による第三次ベビーブームは起こらなかった。残念ながら今後も少子高齢化は進むのである。高齢者向けサービスや住宅・関連設備は今後大きな市場になる。福祉介護リフォーム事業は地域密着型の企業にはもってこいの事業。「小さなリフォームなどやってられるか!」はあまりにも薄慮。少子高齢化という確実にやってくる事象のキーワードから自らの事業の先行きを予想すればいい。

成熟社会では企業のかじ取りはより難しくなる。不確実な未来より確実な未来。少しでも確度を挙げて経営していくことが存続につながるのである。