生産管理は日本流でいけ!―在庫減、低コスト、短納期を実現するヒント集
新しい本ではなく古本屋で偶然見つけたもの。
生産管理の目的とは何だろうか?ITに常日頃から携わっているとそれを忘れてしまいがちであるが、多くの企業では管理のための管理になっている。管理帳票を正しく出力するためにデータを投入する。せっかく得られた帳票は工場ではなく管理職の机上で確認され特に有用な意思決定をするわけでもなくファイルに綴じられていく。そんな光景が多くの企業でみられる。
本来生産管理も企業の競争力を高めるために行われるもので、その競争力はよくQCDの3文字で表される。品質・コスト・納期である。品質を高め、コストを下げ、納期(リードタイム)を短縮する。それが管理の目的のはずである。
本書はアメリカなど諸外国から輸入される管理手法の問題点・本質に触れ、日本のものづくり現場で培われた管理手法の優れた箇所を取り上げて生産管理のあるべき姿を説いている。
構成は管理したい、取り組みたいテーマごとに分かれており拾い読みにも適している。
生産管理システムを導入したものの効果が見えてこない企業に是非一読をすすめたい。