経営事項審査の改正が来年度ありそうです

Phm01_0182 国土交通省が12年度、経営事項審査の審査基準を2つ改正することを決定しました。

1つは保険未加入企業への減点措置の拡大で、もう1つは海外子会社の経営実績評価の追加です。

保険未加入企業への減点についてはこれまでも雇用保険未加入で30点減点。健康保険・厚生年金保険の未加入についても30点の減点でした。これが、「雇用保険」「健康保険」「厚生年金保険」の三つについて保険に加入していない場合はそれぞれ40点ずつ減点するとのこと。経営事項審査の受審企業のうち11・9%が保険未加入企業で減点措置拡大によって、W点が0点になる未加入企業の割合は現行の38%から74%にまで増えるとのこと。

国交省が打ち出している保険未加入業者の排除に沿う改正です。

海外子会社の経営実績評価については海外子会社の完成工事高(X1点)と、利益額と自己資本額(X2点)を加えられるようになります。

国交省は建設業の海外進出を支援しており、経営事項審査についても進出メリットを与えようという考えです。

制度上の大きな変化ではありませんが、評点への影響は大きそうです。