『最高の工務店をつくる方法―年収300万円時代の家づくりとは?』

最近この書籍『最高の工務店をつくる方法―年収300万円時代の家づくりとは?』に影響を受けている。

日本と海外の住宅事情を比較しながら日本の住宅産業や国の施策のおかしな点を的確に指摘している。住宅は個人にとって資産に違いないが、これほど購入した瞬間に額が目減りする資産も珍しい。住宅を購入する目的は様々であるがそれは海外でもあまり変わらないであろう。しかし購入してから後が大きく異なっている。30年もかけて住宅ローンを払い、ローンが終わるころには建て替えを迫られる・・・これでは資産形成もあったものではない。しかし海外に目を向けてみると全く違うのである。それは本書を読んでいただければわかる。
本書はいわゆる工務店における販売戦略や原価削減など個別の方法論を説くものではない。CM方式への転換という具体的な策も記載されているが「最高の工務店」をつくるには企業単体ではダメで国の住宅施策はもちろん、購入者側の変革も必要であろう。最近、寺内町を見学する機会があったが、これも間違いなく望ましい形態の1つであると考えている。
是非、住宅産業に携わる方々には一読をすすめたい。

『最高の工務店をつくる方法―年収300万円時代の家づくりとは?』」への2件のフィードバック

  1. 遠田幹雄さん、コメントありがとうございます。
    5月のオフ以来ですが、あれから2ヶ月しか経っていないことが信じられません。
    是非読んでください。多くの方々にここに書いてあることを知っていただくことも大切なことだと思っています。

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