『齋藤孝のざっくり日本史』

 1ヶ月ほど前に携帯ラジオを購入しました。それはラジオから得られる情報が色々とためになると実感したからです。今までは和歌山大学に出向く週1回車で聞くだけだったのですが、これは毎日聞いたほうがいいと思い携帯ラジオにしたわけです。目的は2つ。社会的なニュースをタイムリーにキャッチすることとNHKのラジオ英会話講座を聞くことです。後者の方はまだまだ成果につながっていませんが・・・ニュースについてはどうも私は活字によって得られる情報が少ないらしく日経の社会欄などほとんど記憶に残りません。でもラジオだと残る。訪問先と打ち解けるにも経済ニュースより社会ニュースの方がよいと感じています。
 今日はそんなラジオ番組で紹介されていました『齋藤孝のざっくり日本史』の紹介です。学生時代日本史になんて全く興味がなかったのですが最近はかなり興味を持っています。それでも深入りするつもりはなく広く浅く知っておきたい程度ですが。そんなところにこの本が紹介されていたので思わず買ってしまいました。ラジオで紹介されていたのはこの本の最終章のところです。日本が敗戦してGHQの統治下に置かれた。でもGHQは日本が戦争で戦った連合国軍。それなのにアメリカのマッカーサーが取り仕切った訳は?そもそもアメリカ一国ではなく連合国で統治されていたら今の日本はどうなっていたか・・・もしかしたら1つの国ではいられなくなっていたかも・・・といったくだりでした。
 日本史は学校では時系列に学びます。必ず切り口が時間です。そしてその時代の事件と文化を学びます。この本は切り口が違っていて例えば「土地所有」を切り口に考えたりします。墾田永年私財法や三世一身の法、荘園制度などは言葉だけでも記憶に残っている人が多いと思いますが、なぜそうした法律ができたのか。それには必ず理由があります。そうしたところを掘り下げるところが本書の面白いところ。すぐに人に「知ってる?」と教えたくなるネタがたくさんつまっています。ぜひ。

『齋藤孝のざっくり日本史』」への1件のフィードバック

  1. 私は日本史のキモは、律令制の公地公民から荘園制へ移行し、荘園の実質的支配者が武士として力をつけ、封建制が確立する。この流れが最も重要な要素と思ってます。

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