やはり浸透しない会計参与

中小企業庁が『中小企業における会社法の活用状況について』の調査結果を発表した。色々と注目すべき統計情報が紹介されているが、今回は会計参与に少し注目してみた。
会計参与は責任が重いわりにはメリットが少ないとなり手(会計士や税理士)が進んではやりたがらない役割であるが、私のまわりに設置事例が無い状態で統計資料でも導入は1.4%とかなり少ない状況であった。
ただ、この数値はある程度想像できたのであるが、今後導入予定の企業も含めて考えると資本金規模が300万円以下の企業が一番多く16.1%もある。業歴でわけてみても5年未満と若い会社が一番多く9.8%であった。これはベンチャー企業などで導入に対して積極的な経営者が多いことを意味している。会計参与という専門家の知識をブレーンとして利用して経営者自身は事業に専念するという構図が見て取れる。今後、若い企業を中心に導入が進むのかもしれない。