コンクリートから木へ・・・林業発展のために政府が法案提出

国産材使用率を高めるために林業支援が活性化しています。ただ林業を活性化させ国産材の生産が増えても使用量が増えないことには流通量は増加しません。

そこで政府が考えたのは「公共施設を木造に」です。3月9日に「公共建築物木材利用促進法案」が提出されました。努力義務ですが、低層の公共施設をコンクリートではなく木造で建築しようということです。耐用年数が心配との声もありますが、長期優良住宅制度が木造住宅を何世代にも渡って活用しようという試みですから木造だからといって短命と決め付けることはできません。もちろん、そうした制度が無くても大昔に建立された寺院仏閣を見れば明らかですが。

これと公共工事の総合評価方式を組み合わせれば国産材を使う技術提案なども今後活発になりそうです。特に地方自治体の庁舎などで地域の国産材を使うようにすれば需要の活発化に加えてアピール効果も得られます。

木造庁舎に木造の学校。昔に戻るようですが木造建築も今は昔と異なります。そうした今昔の融合が形になるのは今から考えても楽しみです。