セコムと住生活グループの「トータルライフパートナー(仮称)」事業

セコムと住生活グループが双方の強みを活かしたサービス「トータルライフパートナー(仮称)」事業で提携したとの発表が今月初めにあった。

セコムはホームセキュリティにより安全安心を提供、住生活グループはブランドLIXILにより幅広い建材の提供と設置のための工事店のネットワークを持つ。新サービスでは安全対策や修繕・リフォームに加え、医療・介護サービスまで様々な「困りごと」に対応するとのことであった。

共同のコールセンターを設けたり、提携したうえでの新しい住宅建材の開発など共同開発にも取り組む話だ。

従来、工務店がリフォームで行ってきたハード面の困りごと解決。ハウスメーカーもリフォームに進出してきたが、ハウスメーカーではなく工務店にこれまで建材を提供してきた住生活グループが提供するサービスであるからその影響は大きい。もちろん対策は真っ向勝負だけでなく、選択肢としてはLIXIL登録店として上述の工事店ネットワークに入ることで受注を確保することも考えられる。そうした工事店ネットワークが拡大することでLIXILの市場浸透率を高めることは当然住生活グループの戦略に入っているであろう。

居住者にとって有益なサービスであることは間違いない。大手のやり方は仕組みの提供であり、中小工務店は仕組みではなく「人」で勝負である。ホームセキュリティは難しいにしても医療・介護事業者との有機的なつながりネットワークでもって満足度を高めることが今後さらに必要になりそうだ。