マンション業界の不振で建設会社の倒産が相次ぐ

 マンション業界が不振で建設を請け負う建設会社の倒産が相次いでいます。上場企業も例外ではありません。

 また、倒産予備軍のような企業も沢山出てきました。新聞でも大手上場企業がデベロッパーの倒産により貸倒が発生しその対応状況が掲載されています。それに従って株価も100円を大きく割り込む企業もいくつか見られるようになりました。
 こうしたマンション不況とも呼べる状況を引き起こしたのはいくつも原因があるように思えます。

  1. マンション業界が好景気だった数年前の流れ(惰性)で「建てれば売れる」といったいわば高度経済成長期のような雰囲気に包まれた。
  2. 建築基準法改正による確認申請の混乱前に駆け込みで十分に企画されていないマンションの建築が相次いだ。
  3. コンクリート、エレベータなどマンションに関する事件・不正などが相次いだため購入が控えられた。
  4. 売れ残りマンションが大きく値下げしてもとの価格で購入した住民と問題になっているニュースをよく見かけるようになった。
  5. 景気の後退感が出ている。
  6. 物価上昇によりマンションなど買っている場合じゃないと買い控えする家庭が増えた  などなど

 私の地元でも様々な売れ残りマンションがあります。建築の途中から「こんな狭い場所にマンション建てて駐車場どうすんのかなぁ・・・都市型ならともかくこんな郊外に・・・」と思っていたマンションは1階が立体駐車場になっていました。立体駐車場は利便性が悪く管理費用も高くなります。そうした不便な物件を買わなくても回りには色々とマンションの売れ残りがあります。おそらく相当値段を引き下げないと完売は難しいでしょう。

 先日の新聞でマンション販売戸数は穴吹工務店がトップになったと掲載されていました。穴吹工務店が伸びたのか他が落ち込んだのかわかりませんが、今後も目が離せません。