モデル中心ソフトウェア開発

4月から和歌山大学で講師をしている。担当科目は『先端ソフトウェア工学』。5回ごとに内容が変わり、最初の5回は「モデル中心ソフトウェア開発」であった。要求獲得や設計段階で書かれる様々なモデルを次工程で用いられるモデルに変換しようというもの。モデル同士を変換するには個々のモデルで記載されたもの(インスタンス)を扱うよりもモデル自身の表記方法(型・メタモデル)を変換する方が機械的でよい。
例えばER図からテーブル仕様書に自動変換。さらにSQLのCREATE TABLE文に自動変換。こうしたことを考える。個々の案件ごとの制約などはマニュアルで変換する。
実際企業でこうした変換技術が扱われているかどうかはあまり把握していないが、CASEツールからソースコードを自動で出力する部分あたりは利用がある。
次の5回は「コンポーネント/パターン指向ソフトウェア開発」。またここでも内容を紹介したいと思う。