世界を変えるお金の使い方


年末年始の夜長、買い貯めていた本を読んでます。『世界を変えるお金の使い方』。2004年に発刊された本です。
100円でポリオワクチン接種5人分、300円で1メートル四方の地雷除去など沢山のお金の使い方を示していますが、決して寄付を促進するためだけの本ではありません。
一人の経営者として思うところがいくつかありました。社会性に富む経営理念を追求することは世の中のために社会や環境をよくすることにつながります。その追求のため利益は再投資されます。これもあるいみ世界を変えるためのお金の使い方でしょう。
またコストの掛け方を工夫することも考えるべきです。例えば原材料。「地球に優しい」やフェアトレードのものを購入したりグリーン購入に取り組んだりすればコストは上がります。その上がった差額は利益を減少させるものですが、その分、よりよき社会や環境に対して投資したと考えることもできます。利益からの投資とコストからの投資。最終的には同じですよね。
またこの本ではお金の使い方に貯蓄も含めています。金融機関に貯金するとそのお金は運用されます。何かに投資したり融資されたりと。その投資先、融資先がどうなっているかまで気にする人は殆どいないでしょう。でも自分が預けたお金が反社会的なものに投資されたり貸し出されたりするとどうでしょうか。

この本に記されている、環境改善や社会改善のためにお金は使っていくべきだと考えることと、その実践は寄付などの特別な時だけではなく日常でも行う必要があると強く認識しました。