元気つうしん 2019年8月号 Vol. 49

~事務所だより~

こんにちは。安田コンサルティングの安田です。いよいよ8月に突入し、暑い日が増えていきますが健康には十分お気を付けください。

本日は7月に東京、名古屋、金沢、大阪、福岡、沖縄で行われた建設業経営セミナーについてお話しします。こちらのセミナー、私が以前務めておりました「あさかわシステムズ株式会社」が主宰するセミナーで毎年この時期にお客様への情報提供などを目的に開催されています。今年の私の講演テーマは「働き方改革待ったなし!建設業の働き方プログラムとその取り組み」です。

働き方改革がいよいよ本格化していくなかで、私たちは何をどのように取り組めばいいのでしょうか。企業の成長と発展のためには人材という無限の可能性を秘めた経営資源が不可欠です。建設業就労者数の減少や高齢化に歯止めが効かないなか、そうした外部環境を嘆いているだけでは何も起こりません。働き方改革3本柱である ①長時間労働の是正(週休2日と適正な工期設定)②給与・社会保険(キャリアプランと社会保険・建設業許可制度)③生産性向上(ICT活用と合理化の推進)にしっかり取り組み、5年後、10年後、さらに優れた企業へと成長するヒントを解説してきました。主な内容は以下の10点。

  1. 働き方改革の入り口
  2. 建設業働き方改革加速化プログラム
  3. 建設業界の置かれている状況(外部環境)を確認
  4. 建設産業政策2017
  5. 長時間労働の是正(週休2日と適正な工期設定)適切な工期設定のためのガイドライン等
  6. 生産性向上(ICT活用と合理化の推進)CIM導入等
  7. 給与・社会保険(キャリアプランと社会保険・建設業許可制度)建設キャリアアップシステム等
  8. 人材・モチベーションについて
  9. ビジョンと戦略について
  10. 組織力とコミュニケーションについて

80分でこれらのテーマをすべてお話しするのは詰め込みすぎの感がありますが、何か1つでもヒントを持って帰っていただきたく一生懸命話してまいりました。

 

~建設業ニュース~

【下請の主任技術者配置義務を見直しへ】

国土交通省が下請を対象にした主任技術者の配置義務を見直します。上位下請が1年以上の指導監督的な実務経験を持つ主任技術者を専任配置する場合、下位下請は主任技術者の配置を不要にします。ただし、主任技術者を置かない下位下請はさらなる下請契約(再下請)が禁止されます。これによって重層下請構造の改善につなげていきたい考えです。