史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵(2009-9/100)

史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

先に申し上げておくと、私は株などの投資を行いません。国債すら買いません。貯金はせいぜい定期預金に預けるだけ。ちなみに恥ずかしい話であるがバフェットがどういった人なのかも知りませんでした。そんな私がこの本を読む気になったのは、ある本で紹介されていたことと、もう1つは投資家の心理が知りたかったことの2つからです。

私の投資家のイメージは高低する株を安値で買い、高値で売ろうと短期に売買を繰り返す人。機関投資家や経済評論家等の声、さらには経済ニュースに敏感で携帯電話や会社のパソコンからも売買取引を行う人。ただし、これは偏見だろうと思う。

バフェットは私のいう「投資家」ではなかった。本書の中の言葉を借りると長期的経済価値をうむ企業の株を適正価格で手に入れ、長期間保有することが彼のいう投資の知恵である。

本書はこうした知恵をバフェット本人の身近にいたメアリー・バフェットとデビッド・クラークの両氏がつづったもの。

副題はあまりにも下品だが原書は「The Tao of Warren Buffett: Warren Buffett’s Words of Wisdom」である。

あるポリシー・信念を貫き大きなことを成し得た成功者の言葉として受け止めると、参考になるものが沢山ある。投資に限らず経営や人生の教訓としても。時間をあけて再読したい一冊だ。