9月16日から18日までの3日間、名古屋、大阪、福岡と移動して建設会社向けの経営セミナー講師を務めてきました。
講演は10年後を睨んだ経営戦略の在り方についてです。詳しくは過去のブログ記事「10年後を想定した建設業の経営戦略」をご覧ください。
今回は講演の最初にこれまでとは違った話を付け加えさせていただきました。
それは支援先と経営戦略について話し合った際に感じた違和感についてです。
経営戦略は何のためにあるのか?
その問いに対して、「業績回復」や「企業の発展」のためと答えが返ってくることはいいのですが、違和感は「その先は?」について触れられないことが多いからです。業績回復は何のために必要か。それは会社の存続のためです。ならば存続さえすればいいのか?そうではなく発展しなければならない。じゃあ企業の発展とは何なのか?
私の答えは「企業の発展とは、経営理念の追及が1歩進んだこと」です。企業の存在価値は顧客、社員、地域の幸せの総和と言えます。だからその総和が1でも増えれば「企業の発展」と言えるでしょう。顧客の幸せが1増えて、そのかわり社員の幸せが1減ればそれは発展とはいいません。
「業績回復」が目的化して、本来その先に考えるべき姿が見え隠れすればいいのですが、まったく隠れたまま(あるいは存在すらしない)の状態が私が感じた違和感でした。
そんな企業の存在価値について、簡潔にまとめてセミナーの最初に話をさせていただきました。その分、伝えたいことが増えて、持ち時間はいつもギリギリいっぱいでしたが、何か1つでもヒントを持ち帰っていただけたかと感じています!