市民フォーラム、稲盛和夫氏の講演『人は何のために生きるのか』

 今日は和歌山市内で開催された市民フォーラムに参加してきました。講師は稲盛和夫氏。京セラの名誉会長でKDDIの最高顧問です。私が最初に同氏のことを知ったのは書籍『稲盛和夫の実学―経営と会計』が最初です。この本も色々と勉強になりましたが、今回の講演もすごく印象に残りました。
 以下、今回の講演の自分なりの解釈です。

 人はすべて因果応報の中で生きている。良いことを考え、良い行動をすると良い方向に進む。悪いことを考え、悪い行動をすると悪い方向に進む。しかし実際には悪い行いをしているのに幸せそうな生活をしている人や良いことばかりやっているのに実際には幸せそうではない人も沢山います。こうした現実を説明できなくてはなりません。
そこで「人」ではなくて「魂」の登場です。魂は人を通じて自らを磨き成長します。「生まれる」ことは「人の体を得ること」、「死ぬ」ことは「人の体から離れること」であり、人としての一生は「魂」の活動の一部でしかありません。この「魂」を「生まれた」ときよりも「死んだ」ときの方が美しく成長させ磨くことが人生そのものの目的ととらえるのです。先の悪い行いをする人は死んだときの方が魂は汚れ醜くなっています。良い行いをした人はその逆で美しく磨かれています。そして次の一生に引き継がれていく。
これは社会問題や環境問題で「次の世代に負の遺産を残さないために」という考え方とうまくリンクするような気がしています。
「魂」というと少し宗教のような雰囲気になってしまいますが、自分はしばらくはこの考えを生きる指針にしてみようと思っています。

市民フォーラム、稲盛和夫氏の講演『人は何のために生きるのか』」への5件のフィードバック

  1. 利己の反対、利他

     今日は和歌山市内で開催された市民フォーラムに参加してきました。講師は京セラの名誉会長でKDDIの最高顧問でもある稲盛和夫氏です。
     そこで教えてもらった言葉。『動機善なりや、私心無かりしか』これは本当に実践が難しい考え方です。本当に世の中のことを考えて私

  2. 見た目でなく心の有り様なんですね…私も日々思い遣りと感謝の気持ちを持って過ごしたいなと思っています☆

  3. のん。@京都 さん、コメントありがとうございます。
    「見た目でなく心の有り様」、まさにそうだと思います。
    綺麗な心に磨きたいものです。

  4. 和歌山方面には滅多に行かないので、今回の講演を聞けず残念だったのですが、素敵なお話ですね。
    自分の行いが「利他」なのか「利己にしか映らない」のか、その狭間で悩む話を某日記などで取り上げようと思っていましたので、参考にしたかったです。
    いずれにしても、頭で認識・理解しているだけのときは誤魔化しが生じやすく、故に「動機は善か、私心はないか」と自分の魂に問いかける習慣は大事になると思っています。
    こう書いている僕自身、その大事さをまだ「頭で理解」している程度なのですが(^ゝ^)

  5. おおきに堂さん、コメントありがとうございます。
    「動機は善か、私心はないか」
    これは本当に難しいことです。できれば素敵なことには違いないのですが・・・
    動機は善であるべきですが、私心は時にはあってもいいのでは・・・とも考えることがあります。

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