建設外注費とソフトウェア外注費

 ずっと以前に紹介した書籍『建設外注費の理論』をやっと読み進めています。まだ半分も読めていませんが、建設外注費とソフトウェア外注費の違いについての記述があります。
 建設業の原価管理区分としては材料費、労務費、外注費、経費の4要素。製造業は材料費、労務費、経費の3要素です。工種が多いなど業界特有の事業が外注費という4つめの要素を生み出しています。筆者は外注費の内訳は外注先の材料、労務、経費であることを問題視しています。というのは完成工事原価内訳を報告する際に材料費、労務費、外注費、経費に分けて記述を行いますが、工事全体で要した材料は材料費と外注費の一部ということになります。外注するかどうかで要素内訳が大きく変化するため、恣意的にも操作可能となります。しかしこれをクリアするためには外注費を材料外注費、労務外注費、外注経費に分けて管理(外注先から報告してもらう)する必要があり、実務的にはかなり厳しいという印象を受けました。
 現在はまだ触り部分しか読んでいませんのでこういった感想です。また読み進めるに従いご紹介して参ります。