建設業の事業継続計画について語ってきました

ASKIDSフォーラム徳島建設業の事業継続計画(BCP)について語ってきました。徳島、高知で開催されました、あさかわシステムズさん主催のASKIDSフォーラムの基調講演です。
建設会社のBCPの特徴は何といっても災害時に自社以外の復旧活動の担い手になるということです。自社の事業継続はもちろん、得意先の事業継続でも重要な役割を占めます。さらには得意先だけではなく地域インフラ整備という社会的役割も果たさなくてはなりません。
国や自治体でもBCPを策定する建設会社を認定し優遇する制度が出てきました。認定制度そのものは計画策定のきっかけ、動機づけになって良いことなのですが、認定のためのBCPとなってしまい形骸化する恐れがあります。
ASKIDSフォーラム高知しかしそもそもBCPというのは企業にとってももっと根幹に位置すべきことといえます。それは経営理念との関係です。
経営理念とは企業にとっての最高の目的。永遠に追及していくものです。そしてその経営理念は企業によって表現こそ違えども、1.お客様に支持される 2.社員を守る 3.地域とともに歩む の3つの要素が含まれます。災害によって事業が中断することは売上収入の停滞に直接つながり、そして固定費の支出は継続していきます。すぐに資金繰りに行き詰ってしまい、「永続性」が危ぶまれ経営理念の追及もストップするわけです。
認定制度がどうこう、よりも「お客様」、「社員」、「地域」を守るために当然に必要となってくるわけです。
そうした想いを伝え、そして策定の仕方、教育訓練の重要性、ITの活用などを語ってきました。