情報化施工という考え方

以前、このブログでも紹介した情報化施工推進会議。7月末には情報化施工推進戦略が掲げられ、その対象として指定された工事の施工も進んでいます。

情報化施工とは特に生産性が低いとされる建設施工を改善し、生産性の向上はもちろん、品質確保、安全性向上、熟練労働者不足への対応を図るものです。一番イメージしやすいのは重機の自動操縦や遠隔操作です。また設計図書がCADにより電子化されていれば、製造業のNCまではいかないですが、コンピュータ制御により施工できる範囲も広がります。

しかし「情報化施工」という新しい工法は建設会社はもとより発注元の理解も進んでおらず、従来の施工と同じように認知度を高め、また施工技術の安定・標準化も図る必要があり課題はまだまだ多いといえます。

私個人的には、こうした情報化施工技術の活用としては危険度の高い工事への適用が一番メリットが大きいと考えます。ただ、国内ではインフラ整備も進んでいますのでそうした大規模工事は減少するでしょうし、保守メンテナンスは現場の状況により判断しなければならない項目が多いため自動化できる範囲も少ないように思います。そのため、海外であったり、あるいは宇宙ステーションや月面基地の建設への応用も可能かとSFのような話ですが夢を膨らませています。