未来を築け!建設会社のための経営革新セミナー

この間の日曜日、『未来を築け!建設会社のための経営革新セミナー』というテーマで講演してきました。会場は和歌山県かつらぎ町。
チラシの案内文にも記載したとおり、建設業を取り巻く経営環境は激変しています。こうした中で企業の強みを強化し、経済環境の変化に対応していくことが経営の中で重要になってきます。企業の未来のために夢あふれるビジョンを描き、そこに到達するために何が必要なのか。常に新しいことに挑戦することが求められるこの時代に必要な経営革新について解説してきました。
日本国内や和歌山県の建設業界動向に触れたあと、「経営革新」について話しました。そもそも「経営革新」とはなんでしょうか。「新たな取り組みによる経営の向上」とあります。「新たな取り組み」と「経営の向上」です。「経営の向上」が目的で「新たな取り組み」は手段です。国の経営革新計画認定制度では「経営の向上」は利益であったり付加価値です。利益の先に何があるのかは問われていません。認定制度から離れて考えれば「経営の向上」とは経営理念の追及であり、ビジョンへ近づくことと考えています。だからセミナーのスタートは「利益は何のため?」「経営の向上って何?」を考えるところからスタートしました。
「経営の向上」の定義づけができればあとは経営資源と強みをはっきりさせて、既存の強みを磨いてシェアを高めたり新市場を開拓したり・・・・もしくは新たな強みを開拓して新商品・新サービスを投入するのか・・・・といったことを整理しながら解説です。セミナーは4時間ありましたのでワーキングも織り交ぜつつ。
最後は経営革新事例紹介。成長が見込まれる3K産業(環境・健康・観光)や農業6次化などいくつか事例を紹介しました。国交省や経産省が経営革新事例を紹介していますが、その紹介事例の読み方についても解説。まずはうわべだけを見ても仕方がないので、1.どうして経営革新に取り組む必要があったのか、2.新たな取り組みの販路は確保できたのか、3.推進するにあたっての課題は何だったのか、この少なくとも3項目を探りながら事例を読むように説明。特に販路(出口)を考えておくことはとても重要で、どんなに新しい取り組みでもそこが疎かになっていれば意味がありません。そのために提案営業のやり方、販路開拓のためのインターネットの活用の仕方なども伝えました。
4時間のセミナーはあっというまに終了。「経営革新に是非取り組んでほしい!!」と強く感じた1日でした。