13日の東京、14日の福岡と建設業向け経営セミナーで大いに語ってきました。
多くの企業を見てきました。業績が思うようにあがらず経営に行き詰っている経営者も多く見てきました。セミナーではそうした企業に見られる共通項から「負け組10か条」と少し強烈なキーワードをつけて話をさせていただきました。
しかし、その10か条を集約すると本当の負け組要因が1つ見えてきます。それがこの歯車の写真に関係しています。
大企業は仕組みで動く。中小企業は人で動く。何て事が何年も前から言われていますが、この時代それではダメです。
歯車の仕掛けは通常動力は1つ。それがダメ。
皆が「独立した動力をもった歯車」でなければなりません。そして自覚が必要。何の自覚か?
それはその歯車で回しているものが目の前の仕事や部門の作業、あるいは会社といった小さく閉じたものではなく、世の中そのものを回しているという自覚です。
経営者はもちろん、社員、パートさん、協力会社、得意先までをまきこみ個々の一人一人がしっかりと自覚する。
この自覚ができていないと負け組になってしまう可能性が高い。では経営者も含め全員が自覚するためにはどうしたらいいか?
自分がいまやっている仕事が世の中を動かす歯車の動きになっているか?そう感じられなければなりません。そのためには経営理念が社会と企業との関係を記す必要があります。「社会に貢献」、「社会をつくる」といったものです。これができていないのが負け組10か条の1つめです。
ほかにも9つ、すべてこの自覚のためにやるべきことを語ってきました。
経営者や社員が何かに気づき、自社に持ち帰って何かを変えてもらえれば私の理念にも近づき、これほど幸せなことはありません。