環境経営実践による生産効率化

中小企業診断協会の会報「企業診断ニュース2007年2月号」に「視点 中小企業の環境経営システムの構築・運用 -パフォーマンス指向のエコアクション21の取組みー」という記事が掲載されていた。投稿者は芦村尹人氏。
その記事の中では環境経営の意義が述べられ、実践にあたっての留意点が紹介されていた。これは環境面に寄与するのはもちろんであるが、生産性を向上させるメリットもあると指摘している。
例えば、環境配慮設計の観点からの留意点では?部品点数の削減、?再生資源の積極的利用、?製品使用課程でのエネルギー削減、?解体しやすい構造等に留意する。の4点が紹介されている。部品点数の削減は生産工程をシンプルにする。シンプルになれば不良品の削減や仕掛在庫の低減にもつなげることができ生産性向上につながるわけである。
環境経営は環境が先走りすれば費用ばかりかかるだけで体力のない中小企業では長続きしない。環境経営を推進することで環境も経営も改善する方法の模索が必要である。