長期優良住宅のソフト面で注目されている住宅履歴の仕組みが動き出します

長期優良住宅のソフト面で注目されている住宅履歴の仕組みが動き出します

長期優良住宅では利用年数が長期化するため1世代での利用に留まらず子ども、孫の世代での継続利用や中古住宅市場での流通などで所持者が複数人に渡ることが多くなります。そうなると新築当時の設計資料はもちろん、修繕・リフォームについても過去にどういったものが行われたのか気になります。中古住宅市場ではそうしたデータを整備している住宅とそうでない住宅とでは購入者からみた価値は当然かわってきます。

住宅履歴情報整備検討委員会ではそうした住宅履歴をどのように蓄積し活用していくかが話し合われてきましたが近く実際に運用が開始されるようです。住宅ごとに共通IDが振られ情報を蓄積していく仕組みです。

今後、建設会社、工務店などで対応が必須になってくるでしょう。ハウスメーカーなどは住宅履歴の蓄積を代行するサービスを開始することで修繕・リフォームを検討している顧客がいた場合に情報を得ることができ囲い込みに役立ちそうです。情報を管理する「情報サービス機関」は業種を問わずなることができます。とすれば建設関連のITベンダーなどが住宅履歴の蓄積を行うサービスを出してくるでしょう。

今後の動向に目が離せません。