中小企業診断士更新研修2日目

 昨日お伝えしました通り、今日も更新研修で2日目となります。
 今日は事例問題で印刷業を営む地方の中規模会社に対してコンサルテーションをする設定です。地方自治体や地元大手企業からの受注が多いのですが、価格競争から利益率が低下する一方、DTPやインターネットなどを利用した新しい技術・ソリューションも入ってきているとのことです。別の勉強会でもある印刷企業の話を伺ったのですが同じようなことを言われていました。その会社は顧客に大学があったため、大学のシラバスシステムを開発し新たなソリューションにされていました。業務的に関連性があって先進的なもの。新事業展開として良い例だと思っています。
 建設業の場合、印刷業と同じで地域密着型産業です。それと官公庁向け案件が価格競争(最低価格での入札・くじびき)にあっていることも同じです。利益率の低い事業から新しい事業への転換は国土交通省も含めて事例を提示しながら推進しています。
 しかし関連性のある事業であっても営業や生産・サービスといった様々な局面で異なったノウハウが必要となります。そこがネックとなる場合が多い。(もちろん、投資資金不足が一番多いのですが・・・)その課題をコンサルテーションで少しでもクリアにしていきたいと考えています。
 「効果は小さいがすぐに実行できるものを数多く行う。」これが中小企業には利くのだと思います。

中小企業診断士更新研修1日目

 今日と明日の二日間、中小企業診断士の更新研修です。診断士は5年毎に更新する必要があり、更新するためには実際に経営相談にあたるか研修(毎年)を受ける必要があります。今回はその研修一日目でした。
 うれしかったのは診断士試験の3次実習で同じグループだった方たち(同時に二人も)と偶然会えたこと。さらには遠方の知り合いの診断士の方にもお会いできたこと。さらには最近お世話になった先輩診断士の方にもお会いできたこと。色々な方々と再会することはとてもうれしいことです。
 研修では実務経験豊富な講師の方が実体験を織り交ぜながら講義されます。内容は参考になることばかりで自分でも応用してみたいことがたくさんありました。ただ、いつも残念なのはこういった研修での事例にあまり建設会社が出てこないことです。製造業、流通業、小売業のどれかで建設業というものはなかなか登場しません・・・でも業界は違えど参考になることは逆に違う考え方をする異なる業界からも得られるものです。
 明日もがんばります。

経営事項審査の改正

 経営事項審査の改正が行われるようです。
 新しい事項としては「防災協定」を自治体と締結している団体に加盟していると加点されるというもの。社会貢献度としての防災活動の高さを評価したものと考えられます。その団体は各都道府県の建設業協会などがあたります。
 そのほかにも完工高評点(X1)の線形式の見直し、技術力評点(Z)に電気通信主任技術者が加点対象に加わったこと。
 中央建設業審議会が継続的に審議していますが、11月7日の会議についての資料はこちらから参照できます。
 入札参加資格に大きく影響する経営事項審査、品確法もそうですが公共工事の適正化に向けて様々な活動があるのはとても嬉しいことです。

建設業の生き残りをかけるコストダウンセミナー完了

 今日は福岡で「建設業の生き残りをかけるコストダウン~Win&Winを実現する材料外注費の削減とは?~」なるセミナーを行ってきました。建設業は材料費・外注費で原価の約8割を占めるので購買戦略はとても重要です。しかも受注生産や現場作業など業界特有の事情から難しいと勘違いされて放置している建設会社が多いのです。そしてこの業界不況。今だからこそ改めてスポットをあてて対応してみてはどうでしょうか・・・
 というストーリで体制や手順について簡単ではありましたが語ってきました。
 セミナーって聴く側の姿勢・態度によって語り手の意気込みが変化しますね。本当はいけないんでしょうけど、気になるので仕方がありません。一生懸命メモを取られている方を見るとうれしくなってテンションがあがります。

神戸市 老朽住宅耐震再び無料診断

朝日新聞の記事から。
神戸市は耐震診断を01年度から無料診断とし、03年度から有料化していた。
診断実績が上がらないため再度無料に戻す。81年以前に建てられた旧耐震基準の住宅が対象の無料診断だが有料化にともない受診世帯が全体の1.5%にまで減少したという。
同市では耐震診断だけでなく、耐震対策工事を行った場合助成する新制度構想がある。これは兵庫県が震度6以上に耐えられる改修工事を行った場合最大50万円の補助を行う制度に上乗せするかたちで同市が最大30万円を上乗せする。
阪神淡路大震災の教訓から耐震対策を重点施策としている点で今後も継続してほしいと思う。しかし有料にしたら受診世帯が減ったために再度無料にするというのはいくらなんでもおかしな話ではある。国や地方自治体が行う施策は基本的に自助努力をする者に向けられるべきだと考える。有料だったら受診しないという耐震に対してモチベーションの低い者に無理に受診させてもそこから耐震対策工事をしようと考えるだろうか。単に受診世帯数を増やしたいのであれば有効であるが耐震対策を行った世帯数を伸ばせるかどうかは疑問である。

ホームページ検索エンジンセミナー

ホームページ検索エンジンセミナーなるものを受講してきた。少なからず既知のノウハウがあったものの知らないノウハウがあったので今後活用していきたいと考えている。
講師の方も言われていたがアクセス数を増やすことはほんの入り口にすぎず、いかに訪問者を顧客化する仕組み・ノウハウがホームページに組み込まれているかが重要だと考える。それは(ホームページからの売上高)÷(訪問顧客数)で表される売上期待値で数値化できる。逆にいえば、売上高はその期待値×訪問顧客数ということになる。期待値を増やす努力、訪問顧客数を伸ばす努力はそれぞれ補間しながら売上高に貢献するのである。それYahoo!はどうだのGoogleはどうだのいっても自身のホームページの売上高期待値が低ければ全く意味が無い。
建設会社で購買意欲を駆り立てる仕組みは住宅建築関連で考えると分かりやすい。特に新築・リフォームのどちらも高額である買い物であるので顧客からの信頼を得ることが重要であるといえる。施工事例の紹介や、施工担当者の顔写真を見せて親近感を持たせる工夫などがそれにあたる。そして一番勘違いしてはいけないのはホームページからの営業だけで受注できることは殆ど無い。という意味では先ほどの売上高期待値は0に近いのであるが、それは業界事情を加味して、ホームページから得られた見込み客の売上高として考えればよい。
問い合わせのメールや連絡があれば、丁寧に・慎重に対応する必要がある。顧客は顔の見えないホームページを通して問い合わせているのである。第一印象で多くの決定要因が確定すると考えて間違いない。

電子入札体験セミナー2

 昨日書きましたとおり電子入札体験セミナーを受講してきました。内容の中で一番良かったのはやはりチュートリアルを使っての電子入札体験です。これはなかなか建設会社に在職していないと機会が無いですから・・・
 で、感想はというと、手順どおり進めるだけでしたら同じコアシステムを使っている自治体であれば特に何の問題も無く、最低限パソコンで住所や金額が記入できて認証用のカードの抜き差しができれば対応できるものです。1、2ヶ月パソコンを触っていて、基本的な操作を習得していれば大丈夫です。ただ、何か問題があったときの対処法が大事で、例えば大阪府などは問題が発生した際に問合せができるヘルプデスクが設けられています。ただし、電話ですので画面を見ながら手取り足取りというわけにはいきません。
 そのためには少しばかりパソコンの操作に長けた従業員に助けてもらうかご自身でパソコンの習熟度を上げるしか無いでしょう。厳しい言い方をすれば、電子入札自体を入札要件として捉え、このくらいのパソコンの操作はできて当たり前(施工するにあたり重機が使えて当たり前なのと同じ)と認識すべきなのでしょう。
 チュートリアルにて練習されたい方はe-BISCセンターのホームページから。

電子入札体験セミナー

 ホームページ上の自己紹介でも触れていますが、私は建設会社に勤務した経験はありません。建設会社をお客様とするIT関係の企業に勤めておりました。
建設CALS/ECについてずっと気になっていたことがあって、それが明日解決されます。それは「電子入札を実際に体験してみたい・・・・。」です。CALS/ECインストラクターの資格はもっていますので原理原則、その手順などは頭に入っているのですが、残念ながら実際に触ったことがない。それでは身の入った話ができないとずっと考えていたのです。
 明日、そのセミナーを受講しに行きます。その内容は以下の通り。
 ?CALS/ECの概要と電子入札の今後の展開
 ?大阪府電子入札システムの概要、今後の計画及び注意事項
 ?チュートリアルによる大阪府電子入札システム操作体験
また結果はレポートしたいと思ってます。

住宅建築・リフォーム向け営業支援ツール

 現在、住宅の新築やリフォームに関する営業支援ツール集を作成しています。ただツールを単に使っても、営業第一段階となる「認知してもらう」、「信用してもらう」ことがとても難しいのです。古くからその場所に住まわれている方は地場に根付いた工務店や親方を知っていることが多く、面識のない新しい工務店などに相談したりはしません。(そこが新規参入会社の場合営業支援ツールの使いどころなのですが・・・)しかし、大手メーカの建売住宅を購入している場合、近くの工務店、親方に知り合いがいるわけでもありません。しかもリフォーム詐欺のこともあり、少し疑いの目を持っていることも少なくありません。
 この信用面をカバーするには自社の取り組みだけでは限界があります。それでも足しげく通うしかないのですがそこを補間するコミュニティがあれば尚良しです。そのコミュニティ、このブログでも何度も「検討中」と触れていますが、より具体的にイメージがわいてきました。そろそろ商工会議所かどこかに相談しにいこうかと思っています・・・

阪南市商工会建設業IT化セミナー完了

 無事セミナー、完了しました。1時間半の短めのセミナーでしたが、建設業におけるIT化の現状や方法、失敗パターンに至るまで事例を含めて話をしてきました。
DSCN1749DSCN1748DSCN1747   参加者は阪南市内の建設業に関係のある企業の方々で10名程でした。商工会の担当者曰く、やはり平日の14時からという時間設定で家族経営の方などは現場に出られていることが多く参加し辛いとのことで、次回からは19時から等に変更するとのことでした。
 セミナーを話ながら感じていたことは、もう少し「IT化とは?」に対するイメージを具体化していただかないと自社でのステップを明確にできないということでした。今回何名の参加者の方がこのセミナーをお聞きになって「よし。自社ではこれを試してみよう!」と感じられたかはわかりません。しかし何点かお持ち帰りになられた知識や観点はあったように思います。