生産プロセスの評価

 CMM(能力成熟度モデル)というものがある。ソフトウェアを開発するにあたり、開発組織が成熟していれば生産されるソフトウェアの品質も良いという考え方から組織自体を5段階のレベルに分けたものだ。
 レベル1:管理が場当たり的で、個人能力や勘に頼る
 レベル2:プロジェクト目標や管理手順が明確で、過去の経験や統計を次に活かせる
 レベル3:ソフトウェア光学理論に基づいた手順が確立され文書化・共有化されている
 レベル4:品質目標達成のためのプロセスが確実に実行され、さらなる改善が可能
 レベル5:ビジネスニーズにあわせて常に最適なプロセスが実施され組織的な改善を行う
 ここで勘違いしてはいけないのが、ISO9000などで品質マネジメントシステムが認定されていたとしても必ずしもレベル4というわけではない。文書化された品質マネジメントシステムと実際の組織・手順は必ずしも一致しない。
 建設業の場合もプロジェクト管理は重要である。小規模企業の場合はレベル1でもほぼ問題がないが、組織として活動する規模になれば少なくともレベル2にならなければ”組織”で活動するメリットがないと言える。
 一度、社内のプロジェクト管理体制を客観的にみて評価してほしい。

金曜日のお父さん

 今日出張で東京にいった。日帰りなので金曜日の混雑した空港を利用しなければならない。今日はいつもよりも混雑がひどい。学生服姿の人が目立ったので「明日センター試験だからか・・・とも思ったが、センター試験を受けるのに羽田から飛行機を利用する人間はあまりいないか。」と思いなおした。(地方から東京の大学を受験する際に慣れるためにセンター試験も東京で受けるというのは聞いたことがある。)結局学生服姿の団体は修学旅行生だったことが判明した。
 無事、関西空港に到着して到着ロビーを出たところで小さな子供がこちらに猛突進してくる。何事かと思ったら、「お父さん!」と大きな声をあげながら、私の後ろにいる男性に飛びついた。「単身赴任で久しぶりに帰ってきたのかな・・・」と思いつつ進行方向に視線を戻すと、子供のように無邪気に飛びつけず小さく微笑んでいる女性の姿もあった。
 「良い週末になるといいなぁ・・・」と深く感じたひとときであった。

福祉住環境コーディネータの通信教育

前に紹介した本『マンガでわかる福祉住環境コーディネーター2級』を読み終えた。この資格の将来性を考え、本気で資格取得を目指すことにした。
 選んだ講座はユーキャンのもの。何故なら2級と3級の同時取得を意識した教材作りになっているからだ。テキストの中で2級だけに必要なものと3級も必要なものが色分けされて表示されていて勉強しやすそうだった。
 夏と秋で年2回の試験がある。同時取得を目指したいが、とりあえず目標としては夏3級、秋2級としておきたい・・・

賃貸用戸建住宅

 日経産業新聞より
 こちら貝塚市のとなりにある大阪府岸和田市の上場企業、フジ住宅の記事が掲載されていた。賃貸用戸建住宅を開発したニュースだ。集合住宅を建設できない区域にある遊休地所有者が販売対象となる。
 フジ住宅は自由設計の住宅販売が主力であるが、自社のノウハウを活かした新しい市場への展開としてうまく考えていると思う。賃貸業務はフジ住宅の子会社が行う。

資金繰管理

日経産業新聞より
連載記事「経理・財務 いろはのい」にて資金繰り表の解説があった。解説自身は資金繰り表の基本的な事柄の解説でわかりやすいものでった。
資金繰り管理は中小企業においては売上管理より重要な管理項目だといえる。特に仕入の支払、売上の入金の相関関係はタイミングがずれるとすぐさま資金がショートするためにかなりの精度と常時閲覧できる使用性が要求される。しかし資金繰り表を毎日作成しにらめっこして資金繰りのため銀行などを飛び回る経営者では失格である。経営者はあくまでトップとしての営業に専念しなければいけない。
そこで資金繰り管理はシステム化することをお勧めする。システム化といっても効果なソフトウェアを購入するのではなく、OAソフトでも十分対応可能である。仕入なら支払日と支払手形の決済日と金額、売上なら入金日と受取手形の決済日と金額、これをエクセルでデータ入力し分析資料とするのである。
以下に簡単なサンプルを作ってみた。小規模の工務店であればこれで資金繰り管理は十分である。
「20060117.xls」をダウンロード
※ダウンロードは終了しました。(追記 2015/8/31)

福祉住環境コーディネータ その2

 前に紹介しました本『マンガでわかる福祉住環境コーディネーター2級』を読み進めています。高齢者、身体障害者の方向けに自立した快適な住環境を提供することをコーディネートするこの仕事は大変すばらしいものだと日に日に感じています。マンガを読んでの理解では現場の苦労を理解することはできませんが、とにかく素晴らしい。
 福祉住環境コーディネータと医療機関・介護関係者および建設会社・工務店が連携することにより提供できるサービスは高齢者、身体障害者にとって長期的に信頼できるサポートチームとして存在意義が非常に高いものだと信じています。
 また、高齢者、身体障害者自身による福祉住環境を考えるコミュニティがあっても良いと考えます。当然医療機関・介護関係者および建設会社・工務店も参加していて、そのコミュニティ自身がときにはサポートサービスを行う・・・
 この資格の勉強をするにあたり、今のところは夢が膨らむ一方です。このモチベーションを持続し、是非取得したいものです。

宣伝の意義

 『経営心得帖』(松下幸之助著)の中で広告宣伝についての著者の考えが紹介されていた。
 自社の製品を売るが為の広告宣伝。殆どの人がそう考えている。私もそう考えていた。
 「自分のところはこんなにすばらしい製品を売っている。これを利用すれば多くの人の生活が便利になるに違いない。これは世に知らしめなければ皆の損となる。だから広告宣伝するのだ。」
 
ここまでくればもう広告宣伝は義務である。広告しなければみんなが損をする。この考えでもって自信をもって広告宣伝できる製品・サービスを提供していきたいものである。

養父市商工会でのセミナー

 今月27日に兵庫県養父市で実施する建設業ITセミナーの最終準備に取り掛かる。(詳しくは安田コンサルティングのホームページ)対象となる受講者は中小建設会社から個人事業者、一人親方まで様々である。どういったセミナーを行えば皆さんに満足いただけるかを考えている・・・
 建設業のITへの取組みは業界特性の影響もあって遅れている。遅れているだけあって、まだまだ改善できる業務が多いのだ。改善するにあたり、ITを導入するにはある程度コストが必要だ。ただ、改善にあたりコストダウンが実現できたり売上が向上し回収できれば問題ないのだが、多くの企業でこの回収目標と事後チェックを怠っている。怠っているので自社のIT化の効果がよくわかっていない。なんとなくシステムが稼動しているので「まずまず・・・」と考えている。とんでもない話である。
 すぐにでもできるIT化と長期的に取り組むべきIT化、それぞれ実施する場合のコツなどを紹介したいと思っている。

「新会社法」をつまみ食い

 今日は東京で仕事をしていたが、帰りが新幹線となった。車中で時間をつぶすために書店を物色していたら調度良い書物を発見した。『山田真哉のつまみ食い新会社法』である。
 この本は今話題の新会社法をわかりやすく解説した『図解 山田真哉の 結構使える! つまみ食い「新会社法」』をさらにシンプルにしたもの。価格も500円で手ごろでマンガを交えて説明している。法務関連に関わる方には勿論物足りない内容であるが、一般のサラリーマンが知っておくべきトピックはすべて入っているのではないかと思う。
 何より90ページあまりで収まっているコンパクトさが良い。これで新幹線、新大阪までいけるかと思ったら名古屋につく前に読み終えてしまった・・・

福祉住環境コーディネータ勉強開始

 年始に掲げた目標の1つ、福祉住環境コーディネータの試験について学習を開始した。まずは簡単な参考書から読み始めることに。『マンガでわかる福祉住環境コーディネーター2級』を購入した。見開きで1ページがマンガによる説明、1ページがポイントの説明となっており、本格的な試験勉強の前のウォーミングアップとして良いと考えている。
 福祉住環境コーディネータは今後の高齢化社会の「住」をサポートする専門家として地域の介護士と連携しながらサービスを提供する重要な位置にある。こういった人材を新築やリフォームを行う工務店で育成することは大変意味があり、それ自体が会社の強みになると考える。