リフォームと再生

 日経産業新聞(2006.8.30)の『流行ウォッチング』のコーナに「リフォームと再生」についての記事が掲載されていた。テレビ番組などで「リフォーム」が注目されるようになり、最近ではさらに「古民家再生」の人気も出てきているとのことである。記事でも着目していたが、リフォームと古民家再生は全く別の市場である。リフォームは住人の「不」の解消を目的としている。古民家再生は住民のライフスタイルそのものであって「不」の解消が目的であることは極めて少ないであろう。キーワードでいえばLOHAS(ロハス)ということになると考える。環境面において持続可能である「再生」という考え方が今後少しずつでも広まっていけばと考える。

コンパクトシティ(まちづくり)

 現在、思うところあって「まちづくり」についての書類を読み漁っている。「都市計画」が官主体であれば、「まちづくり」は民主体である必要がある。中心市街地の活性化のために大型店舗を郊外に押しやったため、都市部ではドーナツ化現象が起こっている。集客力のある大型店舗を中心に消費者の行動パターンも変化するからである。また、郊外の不便な位置に店舗があるため、来店に車が必須であり環境面でも悪い影響が出ている。
 今また中心市街地の活性化が重要視されているがすべてにおいて共生(コミュニティ)が大切であると思われる。大型店舗が駅前にあっても良い。人が集まればその周辺にも活気が派生するものである。(丁度、お城と城下町のように。。。)環境面を考えれば車を使わずに生活できる「まち」の存在が不可欠なのである。その本当に有意義な「まちづくり」は住民が中心となり進めなくてはならない。そして地域密着と呼ばれる医療・福祉・建設といった業種からの積極的な関与も不可欠である。
 まちに何が必要かを住民が考え公共投資でもって整備していく。そんな当たり前の仕組みが自然に実行されるようになってもらいたいものである。

プレハブ住宅販売戸数減る

 日経産業新聞(2006.8.29)によれば、昨年度のプレハブ住宅の販売戸数が20万戸を割ったという。1985年度以来とのことだ。木質系が9.9%減で6期連続の減少。鉄鋼系は6.6%で4期ぶりの減少らしい。
 住宅の販売戸数全体は増加しているから、プレハブ住宅以外が増加していることになる。これは別工法の個人居宅ではなく集合住宅が増加しているからであろう。マンション建築は都市部を中心に増加傾向にある。(一部のマンションで売れ残りが発生しているが)消費者の人気も圧倒的である。
 減少するパイ(戸数)をどれだけシェアするか、大手プレハブメーカの戦いはこれからより一層激化していくものと考える。地域の工務店は真っ向勝負しても無駄。独自性を発揮することに注力して欲しい。

1-1 福祉からみた住環境のあり方

福祉住環境コーディネータの3級に落ちてから久しぶりに学習再開。
今回からはしっかりとインプットするために内容をマインドマップにまとめることにした。今日はその第1弾「福祉からみた住環境のあり方」を公開したいと思う。
11 画像はこちら。
※内容は通信教育U-CANのテキストを参照しています。

職人が集い1つの作品を創る

 今日、貝塚市でお世話になっている幹工務店の西出代表のお誘いで同社が施工した新築住宅の現場見学会に伺わせてもらった。
 同社は「家が人を育てる」「住まいが人生の舞台」を理念として地域性を重視した家づくりを行っている。今回の住宅も在来木造軸組工法によるものである。
 見学会にはうってつけの晴天の中、建物の内外部を代表自ら案内してくれた。「職人が集い1つの作品を創る」ことの素晴らしさ・難しさを説かれ、木造建築の良さを分かりやすく説明していただいた。どの部屋からも木の香りがし、和室では雪見障子が見られた。大きく開口した窓からは少し秋を思わせる涼しげな風が吹き抜けていた。「こんな家に住んでみたい・・・」と感じた。そしてこんな愛すべきものづくりを行う工務店を心底支援していきたいと深く感じるのであった。

今日より経営情報システムの講義

 今日から来年の中小企業診断士試験合格に向けての『経営情報システム』の講義が始まった。昨年も担当していたのであるが、テキストも新しくなり内容も充実した。
 診断士の試験の中でも得意・不得意が分かれる科目だ。システム開発の関係者などは経営部分の知識を補うだけでよいが、コンピュータに触ったこともない場合は1日目から見知らぬ単語のオンパレードである。講義はあくまで初学者向けに行われるので業界関係者には少しまどろっこしく感じることが多いと思われる。
 初日の講義はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、コンピュータ言語、オブジェクト指向と盛り沢山。これを3時間で理解することは本当に大変だと思う。
 あと4回の講義で理解を深めていってほしいと思う。

すぐに使えるセメント

 日経産業新聞(2006.8.25)より
 宇部興産株式会社が10月1日より耐震補強工事などに使う「セメント系無収縮グラウト材」をすぐに使えるスラリー状態で供給する。(北海道・沖縄以外)
 購入者側のメリットとしては省力化や工期短縮だ。使う量だけ供給できるので資材が残らないというメリットもある。
 従来までは袋で供給して現場で水量の計測や袋割り、ミキサーでの混合、ポンプ圧送までを1日近くかけて行っていたという。
 すぐに使える状態であるということは逆にいえば保管できないということ。工期計画を設定し供給してもらう日時を正確に指定する必要がある。(ただしそれは特別なことではなく生コンの場合と同様ということだ。)
 1日の工期短縮と省力化。または配合間違いによる手戻りの発生リスクなども加味すると利用価値は大きいと考える。

中小ものづくり高度化法の認定事業者への融資(商工中金)

商工中金尼崎支店で「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」(中小ものづくり高度化法)の認定事業者に対する融資がはじめて行われた。
「中小ものづくり高度化法」は中小企業のものづくりにおける基盤技術の高度化を支援し、国際競争力の強化と新事業の創出を目的とした法律で平成18年6月13日に施行されている。その第1回目の認定が8月10日に発表され、その認定企業に対する融資である。融資も含めて認定を受けることによってえられる支援は以下のようになっている。
1.助成金(戦略的基盤技術高度化)
2.政府系金融機関による低利融資制度
3.信用保証の特例
4.中小企業投資育成株式会社法の特例
5.特許料及び特許審査請求料の特例
認定は随時各地の経済産業局で受け付けている。是非とも活用を検討して欲しい。

おサイフケータイでマンション施錠

 日経産業新聞(2006.8.23)より
 鈴与建設株式会社が今後建設する全マンションに「おサイフケータイ」で施錠・解錠できるキーシステム(KESAKAシステム)を導入する。入居者への利便性が図れるほか、退去時に鍵交換が不要になるなどのメリットもある。そのため初期費用は通常の倍(十万円)かかるが鍵交換(一万円)が不要になるため長期的にコスト削減になるとしている。(この部分、少し疑問の余地がある。5回の鍵交換で同額となるのだが、1つの部屋で5回入居者が変わるのに何年かかるのだろうか・・・)
 合鍵はICカード(二千円)が発行できるとのこと。
 KESAKAシステムのホームページによると本システムのメリットは以下の3つ。
 1.鍵の掛け忘れを即確認。遠隔施錠も可能。
 2.鍵の紛失時もデータ削除にて安心。
 3.家族の帰宅を連絡(どの携帯で鍵があいたかを知らせることができる)
 携帯電話の機能を使って様々なサービスが拡充されている。今後もこのようなサービスがどんどん出てくるであろう。

住宅供給、強気の計画

 日経産業新聞(2006.8.21)より
 日系産業消費研究所の調べで、大手住宅・マンション供給事業者が軒並み2006年度の供給戸数を増加とみている。特に戸建ては11.7%増(マンションは6.7%増)と強気であるが、その根拠は金利先高感による購買意欲の刺激とのこと。
 駆け込み需要はその事象が起こるとその反動がくるが、金利は今後景気にしたがって連続的に増加していくと見られるので今のこのチャンスは絶好の機会と考えられる。
 住宅に関しては特にレオパレス21が前年度比60%超の増加計画となっている。この計画が達成されれば戸数は6万件を超え、戸数の上ではトップの積水ハウスを超えることとなる。今後の動向が見逃せない。