簿記人口

 今日は私も中小企業診断士を取得する際にお世話になった有志勉強会の開催日。来年夏の一次試験に向けて苦手な人が多い財務・会計についての分科会がスタートした。まずは簿記3級、2級の取得に向けて活動を開始した。今日は初回ということもあって複式簿記、仕訳の基本的な考え方から現預金、掛取引、手形取引などの確認を行った。簿記は最初の仕訳(借方・貸方)と勘定科目を理解するところが重要であるが、実はここでつまづく人が圧倒的に多い。継続的な学習を続けていくとある日突然自分のものになるのであるが、このときまで我慢できずに挫折する人が大多数を占めるのだ。様々な学校で簿記講座が開かれているが、この最初の部分を覚えさせるのではなく理解させることに務めている例は少ないように思える。ここを改善すれば簿記人口はもっと増えてもよさそうなものである。

将来を見つめて今日を変える

 日々業務に追われている社員。ろくに管理職としての職務を果たさずプレイングマネージャと誇らしげな幹部社員。そして明日をも知れぬ経営状態で資金繰りに奔走する経営者。皆、「いつかは良くなる・・・」と信じている。言い換えると「誰かが良くしてくれる・・・」である。外からみると誰もそんな余力を持っていないことは明らかである。時折行われる会議や懇親会で夢を語る経営者・幹部がいる。それを話半分で聞いている社員。夢は会議の時間を浪費するか酒の肴でしかない。
 日々の業務に追われると将来を見つめなくなる。将来を見つめないと今日は変わらないのである。
 「そんなこと、わかってるよ。」と言われそうであるが、朝、通勤中の居眠りをやめて自分の、家族の、職場の、会社の将来を少し考えてみて欲しい。考える時間は3分でいい。そして次の3分で、今日何か変えられるところはないか考えてみて欲しい。足して6分。6分で今日という一日が有意義なものにかえることができる。本当にできる。試してみてほしい。

再確認しよう 企業の情報管理・情報漏洩対策

 日経産業新聞(2006/9/28)の広告記事に「再確認しよう 企業の情報管理・情報漏洩対策」とあったので紹介したい。全文は掲載できないので見出しだけであるが以下のようになっている。
1.増え続ける件数 05年は2.8倍に増加
2.紛失・人為的ミスなど流出の原因多岐に
3.さまざまな脅威に対して多層的な対策で対応
4.外部との安全な通信経路を確立
5.重要情報の利用を制御するドキュメントの管理
6.情報保護のカギになる認証とアクセス制御
7.検疫システムの構築で社内ルールの徹底を
8.操作ログの保管は最低限の対策
9.監視カメラなど物理的対策も重要
 リスク管理に対して費用をかける習慣がない中小企業に対して入り口にセキュリティロックをかけ、事務所は監視カメラで監視されているなんて環境は将来にわたって難しいと考える。ここで中小企業にもすぐに取り組むことができるのは6ではないだろうか。「サーバに情報を集め、フォルダごとにアクセスできる人を設定していく・・・」ではない。これは一時期にがんばって構築したとしても絶対に長続きしない。ではどうするか?簡単である。整理整頓。机の上から資料を無くせばよい。各自のパソコンもノートパソコンであれば机の引き出しにしまって施錠すればよい。(デスクトップであればUSBキーだけでも導入が必要かもしれない・・・)あとはハード自身が盗まれないようにセコムなどのセキュリティサービスを利用する。(ちなみに中小企業にとって盗まれて困るのはパソコンなんかに入っている個人情報ではなく製品金型や設計図面の方ではなかろうか・・・)
 セキュリティ対策は今後不可欠な要素であることは間違いない。しかし中小企業にも受け入れられ易いセキュリティパックがあってもいいものである。
 セキュリティパック
  1.物理セキュリティはセコム
  2.アクセス制御のため施錠できるデスク×5台
  3.整理整頓できる書類棚も施錠できるものを1台
  4.ウィルス、不正アクセス対策に各自PCに対策ソフトを1つずつ
 こんな提案いかがだろうか?

真の日本のすまい

 (財)住宅産業研修財団で「真の日本のすまい」の提案を募集している。住宅は生活の基本。住む場所や環境に合わせた本当のあるべきすまいについて循環型社会、気候風土、伝統文化などとの関連、また家族の生活・成長の場などの観点から、自由な発想に基づく多様な提案を集めたいとしている。
 注文住宅・在来工法にこだわり地域密着で展開している工務店、一人親方、自分の考える「すまい」をアピールするチャンスである。是非応募を検討されたい。
●課題:「真の日本のすまい」
●応募要領等請求期間 平成18年9月1日(金)~平成18年11月17日(金)
●応募作品の提出期間 平成18年11月20日(月)~平成18年12月15日(金)
  (当日消印有効)
●優秀賞
 国土交通大臣賞 1点 賞状・副賞 100万円 
 文部科学大臣賞 1点 賞状・副賞 50万円
 経済産業大臣賞 1点 賞状・副賞 50万円
 林野庁長官賞 1点  賞状・副賞 50万円
 住宅金融公庫総裁賞 1点 賞状・副賞 50万円
 住宅産業研修財団理事長・生涯学習開発財団理事長賞 1点
  賞状・副賞 50万円
 住宅保証機構理事長賞 1点 賞状・副賞 50万円
 日本建築士会連合会会長賞 1点  賞状・副賞 50万円

関係ホームページはこちら。http://www.hic.or.jp/compe/

ゴミによる活性化

 商店街の活性化策を調査していたところ、このブログでも紹介している「がんばる商店街77選」にも掲載された早稲田のエコステーションについての取組みに注目した。「エコと商売が両立するのか?単なる環境を前面に押し出した補助金頼りの取組みではないか?」などの疑問があったことと、現在進めている商店街等競争力強化推進事業の1回目の委員会で一部議論を集めたからである。残念ながら早稲田に出向いて仕掛け人の話を聞くこともできないし文献だけでもと探していたら良いものが見つかった。『早稲田発 ゴミが商店街(まち)を元気にした!』である。仕掛け人の一人でもある藤村望洋氏の著書である。この書はエコステーションをはじめる経緯から、実験段階、事業段階と流れ、商店街側の本音も織り交ぜながら記述されている。そして最終的にはエコステーションが全国展開し、商店街のネットワーク化に繋がっていく過程についても詳細に書かれ参考になる部分が多かった。次回の委員会にてエコステーション1箇所あたりの資金計画を提示して、エコステーションのメリット・デメリットを委員会で検討してみたいと思う。

「実践!まちづくり」

『実践!まちづくり』という本を読んだ。まちづくり3法が見直されたその内容を把握したかったことと、日本商工会議所が発行する月刊誌『石垣』で連載されている日本の各地域のまちづくり事例がまとめられており参考にしたかった点の2つが目的である。
まちづくりには本当に色々な手法がある。この本で紹介している事例ではその手法よりも「まちづくりも人である」ことに気がついた。その街を愛している『まちづくり馬鹿』の存在が重要なのである。利権がからまない人物であれば尚良いようだ。
まちづくりと言えば商店街にすぐ目がいってしまうが、商店街の各商店から歓迎されるまちづくりは失敗するという。何故なら自分の商売に関係が無いから歓迎されるのだ。商店街が悪くなるには色々な理由がある。改善を図るならまずは自分からということになる。そこにメスを入れない無難な方策など、単なる助成金の無駄遣いなのかもしれない。

1-3 福祉住環境整備の進め方

福祉住環境コーディネータの3級のまとめの第3弾。
今日は「福祉住環境整備の進め方」。
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第一弾「福祉からみた住環境のあり方」
第2弾「必要となる福祉住環境整備」
※内容は通信教育U-CANのテキストを参照しています。

建設技術展2006近畿サイトリニューアル

近畿地方整備局が開催する『建設技術展2006近畿』のホームページがリニューアルした。建設技術は多種多様に枝分かれしながら高度に発展している。そういった技術で日本の土木・建築は成り立っている。特に土木の現場は普段見かけるのは道路工事や配管工事ぐらいなので触れる機会が少ないのが現状だ。日本が世界に誇る技術を見て・触って・体感することでその素晴らしさを体験してほしいと思う。
私も時間をみつけて訪問する予定だが、建設技術と科学のコーナーの体験イベントに是非参加したかった。当日は別の用事があるため別の日の訪問となりそうである。
ちなみに開催は11月30日~12月2日までの3日間。インテックス大阪の2号館である。

リバースモーゲージに注目

高齢者が住み替えやリフォームの資金調達を行う際に注目を集めている制度が「リバースモーゲージ」である。この制度は所有する不動産を担保に融資を受け、死亡時に不動産を売却して一括返済する仕組みである。資産はあるが現金がなく、住み替えやリフォームの資金調達に活用できるというわけだ。このブログでも5月に『工務店が押さえておきたい福祉系リフォームの施策』で紹介した。
銀行でもさまざまなタイプの関連商品が提供されている。
中央三井信託銀行のリバースモーゲージ
東京スター銀行の「充実人生」

また、リバースモーゲージについては『リバースモーゲージの手引き』が参考になる。

4月1日より男女雇用機会均等法が変わります

 男女雇用機会均等法は法律の名前が物語っている通り、性別による就労差別を無くすことが目的です。(一番身近な差別例は「事務担当の者」を「会社の女の子」と呼ぶことでしょうか。)
 法律の改正のポイントは下記の通りですが、会社はリストラを行い経営資源に余分など無いはずです。限りある資源を有効に活用できていますでしょうか。特に建設業においてはまだまだ男性が幅を効かせている業界ですが、リフォーム業を中心に女性の活躍が目立っています。リフォームに進出を考えている企業は是非とも「女性の視点」を経営資源として確保することを検討して欲しい。別に新たに雇用する必要はありません。リフォームプランを説明し、意見を仰ぐだけで良いのです。専門知識の有無も問いません。屈託のない意見を聞きだすにはフランクな雰囲気が必要でしょう。お茶休憩の時間など活用してみてはどうでしょうか?
■改正のポイント
1.性別による差別禁止範囲の拡大
(1)男性に対する差別も禁止
(2)禁止される差別が追加、明確化
 降格、職種変更、パートへの変更、退職勧奨等が追加
(3)間接差別の禁止
 募集要件に身長、体重、体力を付けるなど。
 昇進にあたり転勤経験を要件とするなど。
2.妊娠・出産等を理由とする不利益取扱いの禁止
(1)妊娠・出産・産前産後休業の取得を理由とする解雇に加え、奨励で定める理由による解雇その他不利益取扱いの禁止
(2)妊娠中や産後1年以内に解雇された場合、事業主が妊娠・出産・産前産後休業の取得その他奨励で定める理由による解雇でないことを証明しなければ解雇は無効
3.セクシャルハラスメント対策
 男性に対するセクシャルハラスメント対策を講じることも義務
4.母性健康管理措置
5.ポジティブ・アクションの推進
 ポジティブ・アクション:男女間の格差解消のための積極的取組
6.過料の創設