リフォーム工事の契約書類

リフォーム工事に進出した企業からの相談。リフォーム工事の契約書でよい書式はないかというものであった。一般に公開されているものなのでこれを機会にここでも紹介したい。標準的な書式であればリフォネットの書式が参考になる。特にそのまま利用してもさしつかえはない。
個人相手の工事であればどうしても契約書の取り交わしなどがおろそかになりがちであるが、工事を請け負う以上必要最低限であるので契約書は是非作成して欲しい。また、契約書作成前後の打ち合わせなどの記録もリフォネットの書式が使えるので是非参考にして欲しい。議事録を作成した場合は社内はもちろん顧客にも確認してもらいサイン又は押印してもらうことが重要となる。

コーディネーターは押し売りではいけない

 大阪府内のある市で中小企業を応援しようと様々な施策を紹介する役割を担っている。しかし施策は経営課題を解決する1つの手段ではあるがすべての中小企業に有用であるわけではない。役割がそうなっているから様々な企業を巡回するのだが殆どの場合何かのセールスと変わりのない対応を受ける。当然である。必要としていない企業に無駄な話をしていくのでは仕事の邪魔をしているだけなのだから。
 この役割、少し方法を変えようと提言中である。もっといいやり方は沢山ある。

提供すべきは不安・不満の解消

 リフォームは何のためにするのか?台所を新しくしたり、階段に手すりをつけたり・・・結果的にそうなっただけでリフォームの動機は決して「新しいシステムキッチンを導入したい」や「階段に手すりをつけたい」ではない。今までのキッチンや階段では不満があるのだ。高齢者が使うようになってきたから電磁調理器が使えるようにしたいとか、膝が痛いから階段の上り下りが不安定になってきたなど・・・
 リフォーム業者はこうした顧客の不安・不満を聞きだす能力が必要である。そして解決策の1つが住宅改修に過ぎないということも認識が必要である。電磁調理器でヤケドの心配はなくなるのか?手すりをつけさえすれば階段の上り下りは安定するのか?別のもっとよい解決策はないのか?そうした疑問を顧客と一緒になって考えることこそ地域に密着した住宅の専門家といえよう。

CALS/ECインストラクター資格、更新しないことに決める

CALS/ECインストラクターという資格を持っている。建設業の電子入札・電子納品が進展するにあたり、建設会社にその方法や技術などを紹介することが主な任務となっている。今から4年ほど前に取得した。しかしながら実際にこの資格が活かされる場面は殆ど無い。電子入札・納品関係のセミナーは商工会議所などで多く開催されているが、講師は自治体の入札関係課の職員が中心である。(発注者側から直接説明が聞けるのであるから当然といえば当然である。)また各企業で電子入札・納品の支援をする際にもこの資格を取得しているからという理由で行ったものは現在まで1つも無いのである。
資格更新にも費用が発生する。コストダウンというよりは更新に要する費用でもっと有用な知識・技術の習得にあてたいと考えている。
※実は更新研修と同日、すでに別の講習受講を決めている。この講習に関してはまた別の機会に紹介したいと考えている。

和歌山県湯浅町を訪れる

 今日は商工会のエキスパートバンク制度を利用した依頼で湯浅町を訪れた。
 朝は早めに出発したのだがそれが良かった。出発早々、先日の南大阪の豪雨のせいで国道が土砂崩れ通行止め。迂回する車で渋滞が起こっていた。渋滞を抜け阪和道を使って湯浅町へ。湯浅町内も以前の台風のせいか土砂崩れが発生して通行止めとなっている道路があった。こうした災害では地元の土木会社が活躍する場面である。
 湯浅町といえば醤油を思い浮かぶ。車で町内を通っていても土産売り場や直売店の看板が目立つ。しかしJRの駅前を中心とした地域に活気は無く寂しい感じがした。訪問が連休明けということもあり休日中の様子とはまた異なるのかもしれないが・・・
 はやめに到着したこともあり町内を散策。戸建ての古い住宅が多い。また街を歩く人々はやはり高齢者が多い。福祉住環境を念頭に置いたリフォーム事業であればある程度の需要があるように思える。地元の工務店はそうした活動に力を入れているのかもしれない。
 今日の相談内容は建設業関連といっても非常に稀なケースの相談である。しかし前述の土地がらを考慮すると可能性はあるように思えた。相談企業を今後も精力的に支援していきたいと思う。

職彩クラブ発足する

 地元泉州地域の住宅建築に携わる工務店、専門工事事業者が集まる『職彩クラブ』が発足した。発足人は私がいつもお世話になっている貝塚市内の工務店。メンバーはその工務店と取引のある専門工事事業者が中心となっている。工務店と関係業者が集まって経営力(営業力・施工能力・管理能力など)を高めていく取り組みは以前より構想があった。そこに支援先の工務店の棟梁との思惑が一致し、今回の件につながったのである。
 近いうちに『職彩クラブ』のホームページも作成する予定にしている。こちらでも紹介したいと考えている。

祇園祭と財務会計

 祇園祭の最中、今日はLEC京都駅前本校にて08年度合格を目指す中小企業診断士合格講座の財務会計の講義を行った。
 実は祇園祭といっても今まで見たこともなく、今日は台風(少しそれた)もありどうなるんだろう・・・とわからなかったのだが、京都駅は確かに人手が多く浴衣姿の方も多く見られた。
 そうしたいつもと違う情景をよそにいつも通り講義を行う。
 先週と今週はBASIC講座ということで財務会計の前提知識となる簿記の話が中心である。先週、仕訳を作って元帳に転記するところまで。今週は元帳から試算表、決算整理仕訳をしながら精算表の作成。最後に貸借対照表と損益計算書の当期利益額が合えばめでたしめでたしという内容である。
 簿記の初学者には少し詰め込みすぎの感があるが、8月からは本当の講義が開始される。それまで十分復習をして道具として使えるようになってほしいと思う。

財務情報を交換「XBRL」

財務情報の交換データでXMLをベースに作成された言語XBRLが注目されている。この単語をはじめて聞いたのはある先輩診断士と話をしていた3年ほど前のことである。用途としては決算書などの財務情報を統一規格であるデータ形式で表すことによりデータ交換を行ったり分析を行ったりするためである。診断士業務で財務分析をする際に決算書を預かりPCに入力する。企業によって科目名や科目体系が異なるため自分の目で確認しながらでなければ入力できない。入力できさえすればあとはプログラムによって分析指標は計算表示される。この入力作業が省けるということであれば・・・と考えている。
現在の国税電子申告のシステムでも採用されているし、08年度から上場企業の有価証券報告書はXBRL形式での提出が義務付けられる。上場企業が対応すれば取引会社にもその波はやってくる。全体で普及していけば外部の関係者からの参照性も向上する。当然会計ソフトなどもXBRLに対応することが望まれる。当面、目が離せないトピックである。

商工会議所の経営相談担当日を増やす

 現在、月曜日と木曜日、大阪商工会議所中央支部でIT関係を中心に経営相談にあたっている。今月より第2、第4金曜日も担当することにした。(年間の担当回数が決まっており、祝祭日などで回数が足りないため)
 大阪市中央区内であれば商工会議所の会員・非会員関係なく訪問し相談支援させていただいている。もし訪問希望であれば連絡いただければすぐにでも!

【連絡先】
安田勝也(中小企業診断士、システムアナリスト)
〒597-0023 大阪府貝塚市福田20-1-206
TEL/FAX 072-437-6266 携帯 090-8466-2358
MAIL yasucon@ea.main.jp

クライアントからのエネルギー

 色々な経営相談を受けているとクライアントから沢山エネルギーをもらっていることに気が付く。多くの中小企業があるなかで経営相談を受けられる方は困っているには違いないが経営に真摯に取り組み、バイタリティに満ち溢れている人が多い。そうした方々の話やそこから感じられる意気込みは自分の活力に繋がっている。
 ある経営者に経営革新支援制度について紹介していたときの話である。「○○のような取り組みを経営革新として支援してるんです」と説明すれば「そんな取り組みは毎日のように取り組んでいる。いちいち申請してられませんなぁ」と。変化の連続だということである。自分は今日何を変えただろうか・・・