どれだけの「気付き」を与えるか

 最近思うことがある。経営相談を受けているとき、いつのまにか相談者に気付いてもらうように配慮して誘導しているように思える。これは自分でもあまり意識していなかったのだが、今日はっきりと意識することができた。もちろん喜ばしいことで自分の考えを押し付けるよりも相手が「そうか!」と気付き納得してもらう方がうまく進むからである。そう考えれば考えるほどメールやWeb相談の限界も合わせて認識している。それは面談の際に相手の様子をうかがいながら話の進め方を頭で考えているからで、顔・表情が見えない上に1つのメール・回答は決して双方向のコミュニケーションではないからである。だからどうしても「押し付け」っぽくなってしまう。効率は悪いのだがやはり面談するのが一番いいと考える。その一方で「押し付け」にならないメールやWeb相談のあり方も模索していきたいと考えている。

昨日は少しうんざり

 地元商工会議所の建設部会総会に出席。
 結構、色々と事業を提案しているのだがなかなか受け入れてもらえない。こちらの提案力不足であろう。
 ただ、昨日の総会はいただけなかった。色々と決めるべきことがある中で1点の議事について永延と時間が浪費された。浪費された時間の中で色々と歴史やら地域性やら仲間意識の悪い面ばかりが露呈した。こうなると新参者である私にはお手上げである。
 しかし同じ商工会議所といってもその活動内容は千差万別である。他所の取組みなど参考にはならないものだろうか・・・それともその気がないのだろうか・・・
Image0009 と、つまらない話を書いたので気晴らしに6月に撮影したかわったアジサイの写真でも・・・
家のまわりでは鈴虫が鳴きだした。もう秋も近い。

養成機関も視野に入れるべき

中小企業診断士の養成機関にまた1つ追加登録が出た。 最初は資格系学校でもある日本マンパワーであったが、最近は大学の登録が目立つ。大学の養成機関の魅力はなんといっても経営学修士の単位もそろいMBAが同時取得できることだろう。肩書きが同時に2つもらえるというのは人によってはメリットが大きいともいえる。 診断士は資格を取ってからも勉強の連続。もうどうやって診断士になったかよりも診断士になって何ができるようになったかの方に興味がいっている。試験突破にこだわらず環境を考えて最適な方法で目指して欲しいと思う。

利用者から学ぶ福祉住環境整備 その2

 以前ここでも紹介した本。実はまだ読んでいる最中。決してボリュームのある本ではないのだがしっかりと読み進めているためかまだ半分ぐらいである。
 半分読んだ感想としてはタイトル通り「利用者から学ぶ」事例が沢山盛り込まれており、大変勉強になる。資格を取得する際のテキストは言うなれば基礎の基礎。実践力・応用力が問われる現場での対応の仕方(というよりは姿勢)が勉強になるのである。もちろん、本を読んだだけでは自分の経験値にはなり得ないのだが、是非一読をお勧めしたい。

セミナー「ホームページからブログまで、売上拡大 大作戦!」

 現在経営相談員として勤務している大阪商工会議所中央支部でセミナーを開催することになった。その名も「ホームページからブログまで、売上拡大 大作戦!」。中央区内は本町から難波まで続く商店街があったり船場の問屋街があったりと色々だが、現在でもホームページについてほとんど知識がない企業や店舗が多い。これは相談員として巡回して身にしみて感じたこと。だからあまり難しいことは抜きにして基本的なことをおさえるためのセミナーにしたいと考えている。
 ホームページは対面販売ではない。自分が売りたいものではなく顧客が買いたいものを売る必要がある。まずはここから。

財務会計の講義3週目

 今日は先々週から続いている財務会計の講義3週目。ちょうど会計から財務に話が展開する部分で、すべての回のなかでここが一番重要と自分では思っている。
 講義内容の中にキャッシュフロー計算書があったのだが、この部分については少し反省すべきことがあった。既学者の多くが苦手意識をもつこの分野。試験問題は実はそんなに難しくない。だから今年の受講生にもそうした苦手意識を持ってもらいたくないがための講義内容としたのだがそれが少し裏目に出たようだ。0からのインプット講座で少し突っ込みすぎた。営業収入や仕入支出の求める方法など重要なテクニックがあるためそうした部分も講義に盛り込んだのであるが、まだ受講生の頭に計算書の様式が入っていない状態では無理があった。欲張りすぎである。

行政書士の無料セミナーを受講

大原簿記専門学校の行政書士試験無料セミナーを受講してきた。行政書士の学習にはとても有意義であった。個人学習・通信教育ではどうしても暗記に偏りがちであったが、この講義は暗記ではなく理解できる部分が多く、人の話をきくことは重要であることを再認識した。
ちなみにもう一つ楽しみだったのが講義方法。同じ資格系学校の講師としてとても興味があった。いくつか気になったところを列挙したい。
■板書が洗練されている(わかりやすい)
■字がとてもきれい
⇒かなり見習わなければならない・・・
■テキストのどこを見て解説しているのかわかりにくい。
⇒私の場合、いつもテキストを見る際にはページ番号と概ねの行数を予め言うようにしている。
■時間通りに終わらなかった
⇒2時間30分の講義で20分延長した。私は基本はオンタイム。最大延長5分で終わるように心がけている。ちなみにこの延長で後ろの予定をキャンセルせざるをえなくなった。中座してもよかったのだが予定の工面ができそうだったので・・・

どこにでも勉強・吸収できるものはあるものだ。

HPはまずコンセプトが大事

 今日はHPの作成支援。
 会社案内的なHPであれば会社情報、事業案内、問い合わせフォーム、とお決まりの構成になる場合が多いがすべてこのパターンでいけるかというとそうでもない。例えばホームページで何かPR、販売したい場合、それは技術情報といった発信側から一方通行になりがちな情報は意味が無い。何を配信すべきかといえば「顧客の何を解決できるか?」である。工務店の場合も「確かな施工技術」とか「豊かなデザインセンス」ではなく、顧客に配信すべき情報はその住宅で実現できる「幸せな暮らし」である。その目的のために必要な要素が技術であったりデザインであるわけである。ここを取り違えると、提供したいものと顧客が探しているもの。すなわちシーズとニーズが食い違って訴求ポイントも当然ずれてくる。
 こうした観点から最初にホームページの構成を考える際には必ず支援先企業にこの点を確認するようにしている。大方決まりかけていたプランがゼロに戻ることもある。それでも急がば回れである。こうしてできたHPは固定観念にとらわれたHPよりも何倍の効果も発揮するものである。

知的資産活用のためのセミナー

 今日は(株)帝国データバンクが開催したセミナー『中小企業の魅せる化 ~知的資産経営による成長戦略~』に参加してきた。恥ずかしながら「知的資産」という言葉の表面的な意味しか理解していなかったことと興味があったということで楽しみにしていた。
 よくある誤解が特許権などの知的財産との混同である。「知的資産」とは財務諸表に現れてこない企業の財産。それはノウハウや得意先、熟練した従業員などの情報となる。これは企業合併の際には「のれん」として表れるのであるが企業単体ではなかなか表すことが難しい。表せないから外部の利害関係者は決算書でしか判断してくれない。そうした悪循環をうむわけである。
 知的資産をまとめて報告書を作成する。これはまさに企業全体の棚卸し作業である。外部だけでなく内部の人にも多くの「気付き」をもたらすことができる。興味があれば一度チャレンジしてみるべきだと考える。
 現在のところ知的資産報告書を作成するにあたって公的支援が受けられる等のメリットはまだまだ少ないようであるが今後活用の道は広がっていくものと考える。

決算書の読み方と分析の方法

 今日は泉佐野商工会議所青年部向けのセミナー資料を作成している。テーマは決算書の読み方と分析の方法。同様のテーマで様々な書物が出版されているが限られた時間であるためテーマも当然絞らなければならない。また診断士受験生向けの講義でも同様のテーマはあるが、ターゲットが違えば内容も当然異なってくる。
 損益計算書、貸借対照表の構造説明のあとは分析方法。やはり収益性が一番興味を集めるところだからこれはかかせない。あとは効率性、生産性。流動性は1年スパンで考えるより資金繰表による管理の方が実践的であるかここでは割愛することとした。コストダウンや効率性をはかる指標としても生産性指標は有効である。付加価値の計算などから入り各社の経年変化を分析してみたいと思っている。