ルータに翻弄

 今日はある企業のネットワークシステムに変更を加える作業。作業の中でルータの設定を変えていたところ、そのルータが突如故障してしまった。変更内容を保持するメモリが問題のようで設定内容を保存しようとするとハングアップするという現象であった。持ち合わせのルータもなく急いでパソコンショップに走ることとなった。少人数でのLANのため個人ユースのルータが使えたのが唯一の救いであった。
 この事件のため今日本当にやりたかった作業は延期となった。作業の中で昔ネットワークのインフラ構築関連の仕事で色々と問題にぶち当たり頭を悩ませていたことを思い出した。その頃の経験は今になっても活きている。今や数千円で買えるルータ。これを見るたびに色々と思い出される過去の記憶は自分の財産となっている。

保守の技術から暗黙知の数値化を考える

 今日は和歌山大学の講義である。保守シリーズの最後。保守作業の支援がテーマである。支援ツールとしてリポジトリ(CVSなどのバージョン管理ツールやBTSなどバグ追跡システム)関連の話ともう1つ話があった。それはモジュール間の相関を計測しバグ修正の際に関連して修正が必要であろうモジュールを提示する仕組みだ。すぐに思いつくものはクロスリファレンスツール。関数レベルでの呼びだし関係をマッピングする。これはどちらかというと構造を解析したものである。もう1つおもしろいのが修正実績を蓄積して予測するもの。現在までの修正履歴を版管理ツールなどに蓄積しておいて、あるモジュールが修正されたら過去の実績を分析して同時に修正されるケースが多いモジュールを提示するものである。これは構造を解析したものではなく過去の作業実績に基づいたものと言える。
 この講義をしながら思っていたのが過去の経験などを数値化する1つの仕組みだ。ナレッジマネジメントで特に取り扱うことが難しいが重要な知識は暗黙知であることが多い。こうした暗黙知を過去の実績データから数値化することができるのではないだろうか。様々な問題が同時におきて原因を追究するようなケース。原因を追求するために熟練者がチェックした項目をリストアップして蓄積する。同時に行われたチェック項目を前述のモジュールに見立てるわけだ。
 こうしたツールの開発に携わったことがないので実現性までは考えられていないが、今になって大学の基礎研究が実務上どのように応用できるか考えられる1つの経験となった。

エクセルで予算原価管理

 ある建設会社での話。小規模ではあるが原価管理に問題意識を持たれており何とか予算との差異分析をして利益確保に努めていきたいとのことだ。
 材料・労務・外注・経費の4要素で取引先ごとの予算と実際の原価を入力し差額を出力するエクセルシート。これは慣れていれば簡単にできてしまう。このシートを担当者と試行錯誤しながら業務にフィットする形でアレンジしてとりあえず完成まで漕ぎ着けた。
 重要なのはこれからである。今日はスタート地点にすぎない。IT化を推進する際にPDCAサイクルのCAが行われずに失敗に終わるケースが本当に多い。今回のケースではこのシートの活用の輪を広げることが1つめの課題。次に集まったシートからどのように自社の問題点を抽出していくかが2つめの課題。抽出した問題に対して解決策を講じることができるかが3つめの課題。そして解決策を講じることにより利益率・利益額の拡大につなげることが4つめの課題となる。
 最終のゴールを忘れないように見つめ続けながら少しずつでも前に進むことが大切である。今後の進展を支援していきたい。

お歳暮

 今日は某デパートへお歳暮の申し込みへ。いつも自分で足を運んでいる。そして贈り先の方を思い出しながら今年も1年お世話になったことを思い出し感謝する。まだ今年は2ヶ月残っているが、こうした機会が顧客・関係会社への感謝の気持ちを再確認するよい機会となる。
 こうした毎年定期的に行われることは行事・定型作業に陥りやすい。惰性で続けるぐらいならやめた方がいい。でもやめるわけにはいかない・・・それなら気持ちをこめてきちんと行うべきである。
 営業担当者に顧客リストを渡しお歳暮を送る(贈るではない)顧客にチェックを入れる。売上規模に応じて送る商品のランクを決める・・・送られた場合も定型の文章が記載された葉書を送るだけ・・・あまり商売っ気を出すのもどうかと思うがこうした「作業」であればその分、値引きしたりする方がよっぽど良いと思うのは私だろうか・・・

今年の財務会計は・・・

 今日は船場勉強会に参加。今年の中小企業診断士の財務会計の問題が題材だ。今年の問題は精算表やキャッシュフロー計算書、正味現在価値、流動性の分析・・・どれをとってもテーマは王道である。しかし応用力を問われている問題が多く計算問題・応用問題をどれだけ練習してきたかが合否の分かれ目になっていると思う。特に計算量が多く、またよく考えなければわからない問題もあり時間がなくなった受験生も多かったのではないだろうか。
 やはり財務会計はアウトプットが大切である。同じ問題でもかまわない。何度も何度も解いて速く正確に計算する技術を身につけておきたい。

強みをアピールするにも顧客の視点で

 「我が社の強みは技術力です!」
 それは確かにそうなのであろう。でも視点が違う。顧客の視点に立たなければならない。「その技術力は私にとってメリットがあるのか?」に答えることで自社の強みがより訴求力の高いものになる。
 顧客側のメリットとは?もちろん様々であるが視点は品質・費用・納期で考えると見えてくる。建設業であれば安全という視点も入ってくる。
 「確かな技術力で品質面からは○○○○というメリットがあります。」
 「確かな技術力で費用面からは○○○○というメリットがあります。」
 「確かな技術力で納期面からは○○○○というメリットがあります。」
 この○印を埋めることを今考えてみてほしい。抽象的なものでも具体的なものでもいい。社員と一緒に考えるのもよい。飲みながら考えるのもいい。一度考えてみてほしい。(できれば考えたものは書き出しておくと良い)

行政書士模擬試験の解説講義

 先日本試験の受験票が届いた。支援先の建設会社の許可申請や経営事項審査の書類作成などをお手伝いしたいと受験を決意し、とうとうこの時期がやってきた。
 今日は月曜日に受験した行政書士模擬試験の解説講義を受けてきた。同じ受験機関でも講師が違えば捉え方も違うことを大きく認識。前に無料講座を受けたときの講師とは切り口が違っていておもしろい。黒板の使い方も違う。それぞれ講師の方の個性ということだろう。
 さて試験の結果は○×をつけたものの点数は計算していない。計算する必要が無いからだ。これは一喜一憂しないためにあえてそうしている。×だった問題をつぶすことだけに専念。事前に解説を見ながら復習していたのが功を成した。やはり解説講義といっても全問すべて解説してくれるわけではない。また飛ばし飛ばしであっても自分が復習した際の捉え方と講師の方の捉え方が違っている場合もあり色々な角度で考える機会を与えられた。
 これは全くの余談であるが自分が高校生の際に大学受験講座を予備校に受けにいったときのことを思い出した。それは数学の講義であったのがだその講座を受けることで自分の実力が目に見えて伸びたのを感じた瞬間があった。そんな感覚はそのとき限りなのだが、それほどまで講座の効果があった理由はこうだと考えている。
 その講座は大学入試に向けた答練講座であった。事前に問題と解説を渡されていたので自分はその講座の前に全問題を自力で解き解説を読み込んでいた。そこまで準備をして講座に望んだのもそれ1回きりなのだが周到な準備は講座を聞く耳と講師の考え方を吟味する脳の準備にあたる。そこまでするのとしないのとでは得られるものが何倍も異なったのである。準備をしないと講師が書く板書を写しとる「作業」に没頭し「聴く」や「考える」ことをしなくなる。写し取られた膨大なノートを見て勉強した気分になるのだが実力は全然ついてないというわけだ。(もちろん復習すればそれは補える)

 と話が全然それてしまったが、これを書いている時間はすなわち勉強から逃げている時間でもある・・・はやく戻らなければ・・・・

大阪勧業展に参加

 今日は大阪勧業展2007に参加してきた。私も参加している岸和田市異業種交流会が出展するとのことでお手伝いも兼ねてであるが、見学が主な目的である。業種を限定したものでないため多種多様の企業が軒を並べ非常に見ごたえのある展示会であった。
 展示会を見学すると色々なところで声をかけてもらえた。今までに何らかのつながりを持つことができた企業がいくつか出展しているためだ。大阪でコンサルタントとして開業して2年余り。地場に根付いた活動の表れと考えるとうれしく感じる。
 展示会は明日(25日)まで開催している。入場無料なので是非足を運んでほしい。

コードクローン

今日は和歌山大学で講義。コードクローンがテーマである。システム開発のプログラミング工程において似たようなロジックがあった場合、関数として一元化したりコピー&ペーストで流用したりすることがある。前者であれば保守性は悪化しないが後者の場合元のロジックに問題があった場合修正箇所がペースト先にも及ぶため作業が煩雑になる。理想をいえばプログラム設計の際に類似するロジックを別モジュールとして抽出できれば問題ないが、そこまで厳密にプログラム設計するためには労力・時間が必要でなかなか難しい。
今回はそうしたコピー&ペーストにより派生した部分を抽出しようというものだ。大阪大学の研究室が中心となって開発したCCFinderというツールを中心にして説明する。このツール、CやJavaは勿論だがVBのソースも解析可能となっている。講義の準備段階で自分で開発したVBコード資産を解析にかけてみると見事にコードクローンを見つけてくれた。大小問わずシステム開発の保守性を保つために有益な技術であると感じた。

行政書士模擬試験

 行政書士の模擬試験を受けてきた。1回分の試験問題を3時間正しく計って解くのはこれがはじめてである。学習不足がたたってか時間は充分に足りた。(熟考するほど知識がそろっていないということである・・・)
 模擬試験は受験機関が考えた予想問題集と考えている。今後横断的な学習をする時間は無いのでこの模擬試験の問題を中心に復習を進めていきたいと考えている。今週の木曜日には解説講義がある。それまでには一通りの確認をしておきたいものだ。