意欲・熱意の塊のような経営者

 今日は支援先企業のお誘いで「美々卯」へ。大阪の有名店なのだが実はまだ一度も行ったことがなかった。料理の味もそうだが店舗の雰囲気、従業員の接客など立派なものだと関心・・・
 さて、その企業の経営者は経営に対する意欲・熱意がすごい。すごすぎて興奮して眠れないことがあるぐらいだ。アイデアも豊富で色々なことにチャレンジしたくてじっとしていられない様子である。こうした経営者の支援にはより力が入る。お互いが意見交換をする中で多くの「気付き」があり相手もそうであるが自分も高められているように感じる。出てくるアイデアはお酒のせいもあって尽きない。
 しかしアイデアは実現しなければただの空想である。楽しい宴席のあとはそれを実現するための評価・計画の段階に入らなければならない。しかしその場も楽しい。限られた経営資源でできることも当然限られてくるのであるが、そこは経営者の意欲を保ちつつ抑えつつ・・・確度の高いところから攻めていきたいと考えている。

財務会計頻出分野攻略テキスト

診断士1次試験が終わり販売も落ち着いた「財務会計頻出分野攻略テキスト」だが、ここ数日また販売を伸ばしている。原因は2次試験が近づき事例?の対策のためかと考えている。初学者向けではなく学習経験者向けに作られているためそうしたニーズがあるのであろう。ただ2次試験では問われない部分の記述もあるので利用者はそのあたりを注意してもらいたい。

※10月からの郵政民営化を受けて為替手数料が大幅値上げとなった。そのため代金引換郵便による販売も9月末日にて終了している。

中小建築関連会社の危機

新聞などでも紹介されているが住宅着工戸数が激減している。このブログでも何回か紹介したが建築基準法の改正により確認申請が厳しくなったためである。着工数の減少は工務店だけでなく下請けの協力会社や建材店、一人親方の大工・棟梁等多岐にわたって影響を及ぼす。すでにそうしたあおりを受けて資金繰り等の相談を持ちかける企業もみられるようになった。
中小企業庁はこうした現状をうけて関連企業に対して以下の3つの対策を講じるとしている。1.特別相談窓口の設置、2.セーフティネット貸付の適用、3.既往債務の返済条件緩和の対応。詳しくは中小企業庁の発表を参照されたい。

行政書士受験勉強に足掻く

 あと1ヶ月余りで行政書士の試験を迎える。今は会社法の学習を進めている。会社法は業務との関係も深く既知の内容も多いと思っていたがやはり実務と法律の勉強は違うようで捉え方がなかなか難しい。
 あきらかなインプット不足を補うためにすでにアウトプットは開始しているもののさらに公開模試を受けることにした。ちなみに私は資格試験の公開模試とやらを受けたことがない。初めての経験に少し自分でもワクワクしている。ちなみに受験機関は大原簿記。もう10月の土日はすべて仕事でうまっているため平日で探していたが予定とうまくマッチしたからだ。22日に受験し25日に解説講義を受ける。場所は難波である。
 模試に対する期待は実力を図るというよりも受験機関の出題内容である。本試験に向けてヤマをはるという意味でも有用に活用したいと考えている。

SEOのためのAPI活用

 今日は京都にLEC京都駅前校に出かけたのだが、その道中電車の中でずっと開発作業を行っていた。というのもデータベースとYahoo!やAmazonが提供するAPIとの組み合わせで自動更新可能なポータルサイトを構築すればSEOで効果的な武器になるかと思いついたからだ。APIの存在は知っていたが使うのはこれがはじめて。SOAPにより情報をXMLで取得しホームページに掲載する。APIの検索機能に使うキーワードはデータベースから取得する。
 以前では実現することすら難しかったことがAPIやその他の技術を使うことで簡単な設計、テストプログラムの作成まで大阪~京都の行き帰りでできてしまう時代となった。やっぱりWebの世界はおもしろい。
 完成した場合、ここでも紹介したいと思う。

めっけもん広場

 休日に時間を見つけてはよく出かける道の駅がある。「めっけもん広場」である。ここは道の駅の成功事例としては数年前から取り上げられている有名店なのであるが、今日も満員御礼状態である。その繁盛の理由はと少し考えてみた。
 1.地場の季節的な商品(今は柿)でセールイベントをやっている
  ⇒ 年がら年中イベントをやっているイメージがある
  ⇒ リピータも楽しめる
 2.一つ一つの商品を複数の農家が提供している
  ※他の地方のJAとも協力して地場産のものと並べて陳列してある
  ※契約農家の数は以前店長にお伺いしたときは1,500人にも上るとのことであった。
  ⇒ 顧客に対して「選択」という楽しみを与えている
  ⇒ 品種や数量のバリエーションにより顧客の様々なニーズに対応できる
 3.ITを利用した在庫管理による欠品の回避
  ※販売状況が携帯電話に送られる仕組み
  ⇒契約農家が随時補充するため欠品がない
 4.店舗、駐車場ともに大きい
  ※店舗は吹き抜けで天井が高く広々とした空間でゆとりを感じることができる
 5.協同と自立
  色々なところに創意工夫が見られる。これは単なる農作物の協同販売所のレベルを大きく超えている。魅力ある商品が欠品どころかいつでも大量に陳列されている。そうした状況を実現するために皆で協力する体制がうまく機能している。先にあげた1~4もこの体制から生まれたものだろう。これが成功の本質だと確信する。

集客以前の問題・・・

 ホームページによる集客による相談でよくあるのがアクセス数の増加である。「とにかく来客数が少なくて売上が思わしくないんです・・・」とのことであるが、いつも返す質問が「来客数が上がれば売上があがるのですか?」である。
 商品の魅力はもちろん、ホームページのデザインやユーザビリティに優れている場合、その質問の答えはイエスとなるが、そうした相談を持ちかけられる殆どの場合はそうでない。
 一度そのホームページを訪れても魅力が無い、有益な情報が無いと判断されてしまってはその来客者は二度と帰ってこない。そうしたホームページにアクセス数を増やす手段を講じても評判を落とすだけなのである。
 店舗においてはレイアウトを考えたりPOPを作ったりと色々とアイデアが出る。店舗とホームページは違うのであろうか?店主の顔が見えない、商品の魅力を口頭で説明できない・・・ホームページにはそうしたデメリットが多く存在する。そうしたデメリットをカバーするべく店舗の場合以上に工夫が必要なのである。魅力ある店舗作りと考え方は同じ。時間を割いてじっくりと取り組んで欲しい。そうすればSEO対策なども何倍もの効果を発揮するのである。

診断士更新研修

 今日は中小企業診断士の更新研修を受講。内容は新しい施策情報と会社法の確認、高齢者専用賃貸住宅事業に関する説明など。
 実は診断協会の理論研修を受けたのは初めてである。これまでは別機関の提供する研修を受講していた。同じ理論更新研修といっても内容や研修の進め方は大きく違うものであった。診断協会の方は幾つかの研修テーマがあるのでテキストは充実していて勉強になると感じた。後日時間を見つけて拝読しようと思う。
 診断士は合格後もこうした研修などにより更新ポイントを稼いで5年に一度の更新に備えなければならない。研修が自分の診断士としての活動にどう寄与するかはテーマによるのだが、こうした更新要件があることはいいことだと考えている。

原油・原材料の価格上昇に伴う関連中小企業者対策のご案内

 またガソリンの値段があがった。関連する製品の値上がりも相次いでいる。そうした事情を元請は下請への発注単価の切り下げで対応しようとする。しかし下請も原価が上がっている状態で単価切り下げは採算性を大きく悪化させる要因となる。
 そうしたなか中小企業庁が『原油・原材料の価格上昇に伴う関連中小企業者対策』を案内するためのリーフレットを発行している。紹介されている対策としては下請適正取引等の推進、特別相談窓口の設置、セーフティネット貸付の3点である。不利な取引を強いられている企業は是非参考にして欲しい。

今日から和歌山大学で後期講義

今日から和歌山大学で先端ソフトウェア工学の後期授業が開始された。まずは5週にわたって保守の話。システム開発において保守作業は後ろの方のおまけ的な存在としか見られないが、経営者の立場で言えば新規顧客を開拓しなくてもきっちり保守していけば定期的な収入にもつながり経営を安定させるために欠かすことができないフェーズである。
しかしやはりオマケとしか見られていない場合が多い。それは保守料金は貰えて当たり前の考えが根底にあり、営業マンにとってはそれに新規案件をどんどん上積みして営業成績を上げたいと考えるのが普通である。SEの全体工数は一定で保守に必要な工数も少なからずある。それを新規案件に取られてしまい、保守作業を応急措置的なものしか行わなくなると設計構造が乱れ、ドキュメントとの不整合も多くなっていく。それが保守作業のコスト増を招くのである。目先のことに目をとられ全体としてコスト増の体制が構築されていく。
逆に保守作業は一定のルーチンワークも多く、やり方を工夫すればコストダウンに寄与する部分も多い。そのためSEに対しては保守に関する目標値を設定させるべきである。営業マンに対しては保守停止に対するペナルティを大きくするべきである。
何よりも保守作業に対する偏見を無くし本質を捉えることが重要となる。