建築関連業種に緊急支援で保証枠が2倍に

 住宅着工数の激減を受け、関連する15の業種の企業に対して信用保証枠を通常の枠と同額分増額させる緊急支援策が行われることとなった。15の業種はそれぞれ以下の通りである。建築工事、木造建築工事、大工工事、鉄骨工事、石工・れんが・タイル・ブロック工事、金属製屋根工事、塗装工事、コンクリート製品製造、砕石製造、建設用金属製品製造、建築用金属製品製造、鉄鋼卸売り、建築設計、測量、その他の土木建築サービス。3月までの臨時措置の見通しだ。
 繋ぎ資金の融通ということだが、すでに減少した着工数は将来に渡って完全には回復しないという意見もある。こうした資金を得て短期的にしのいだとしても企業は今後どう舵取りするか悩みの火種は消えないままである。

建設業のホームページ作成なら建設宣伝隊777

 安田コンサルティング、建設業に特化し7日間で完成するホームページ『建設宣伝隊777』を販売開始

安田コンサルティング(大阪府貝塚市、代表:安田 勝也)は、建設会社に特化し、品質、価格、納期にこだわったホームページの作成が行える『建設宣伝隊777』の販売を11月26日に開始します。

『建設宣伝隊777』はセミオーダー方式のホームページ作成サービスです。この方式により基本価格7万円という低価格と7日後納品という短納期を実現しています。さらに低価格サービスにありがちな高額な保守料金も不要で基本価格には1年間のサポート料金も含まれており、さらに継続を希望される場合には月額1,000円で保守サービスも提供しています。セミオーダー方式のため細部まで自由が利かないデメリットが考えられますが、本サービスでは合計7×7×2=98通りものパターンから選択いただくことが可能です。これらのパターンは中小企業診断士で「建設業大好きコンサルタント」として数多くの中小建設会社の経営支援を実施している当事務所代表の安田勝也自身が蓄積したノウハウを具体化したもので建設会社に必要なコンテンツはすべて含まれております。

現在、ホームページを作成するには自作するか制作会社に依頼するかの2通りが考えられます。前者の場合はデザイン性や技術・機能面、検索エンジンに対する対策(SEO)も充分にはできないといった問題が実際に作成された方々から指摘されています。一方、制作会社に依頼した場合はそうした問題はクリアされるもののデザイン料や製作費用が高額となり投資額が30万円~50万円となるようなケースも少なくありません。また変更の度に制作会社へ依頼する必要があり費用も発生するという問題が発生します。また建設業という業界特性上ホームページから直接注文が入ることは皆無であるにもかかわらず物販企業のホームページのような機能を作りこみ無駄な投資となってしまうことも少なくありません。また昨今では無料でホームページを作成するサービスが見られるようになりました。その場合、月額の保守費用が高額で結局初期投資分を分散させているだけというケースが多く見られます。
『建設宣伝隊777』ではホームページに対して以下のような効果を期待しつつも初期費用、運用費用ともにおさえつつ、しかも早期に開設したいと考えている建設会社をターゲットとしています。もちろん最低限必要な検索エンジンに対する対策(SEO)も行います。
【住宅をはじめ元請として】
顧客の開拓 ホームページから直接注文は無いにしても資料請求や問い合わせが入ってほしい。すなわち、営業初期段階を担当する1営業マンとしての役割。
【ゼネコンの下請として】
得意先が集中しているので新たな得意先を開拓したい。そのためにもホームページで我が社の情報を開示して何か引き合いや問い合わせが入ってほしい。すなわち会社案内のような役割。

『建設宣伝隊777』の主な特徴
・建設業に特化したコンサルタントが自ら開設を支援
・基本価格7万円で開設が可能
・7日間のスピード開設が可能
・7×7×2=98通りのパターン選択が可能
・1年間のサポート料込み。継続の場合も月額1,050円

■「建設宣伝隊777」 http://yasucon.jp/777.html

■安田コンサルティング http://yasucon.jp
設立:2005年7月 所在地:大阪府貝塚市 代表:安田 勝也(中小企業診断士、システムアナリスト)
事業内容:中小企業経営・ITコンサルティング
建設会社に限り日本全国無料で御社訪問にて相談が受けられる制度があります。合わせてお問い合わせください。

【本件に関するお問い合わせ先】
安田コンサルティング
代表:安田 勝也 (ヤスダ カツヤ)
Mail:yasucon@ea.main.jp Tel:072-437-6266 Fax:072-437-6266
〒597-0033 大阪府貝塚市半田3-3-1

※追記 2015/9/24 「建設宣伝隊777」の提供は終了いたしました。

新しい建築確認手続きの要点 リーフレットが更新

 国交省が11月14日の建築基準法施行規則の一部改正をうけて既に提供していた「新しい建築確認手続きの要点」リーフレットを更新した。
 この改正は業界内外の混乱を治めるほどのものではないが、回復を待っている時間は無いはずである。リーフレットなどを参照しながら適切な確認手続きを行ってほしい。(申請を行っても手続きに多くの時間を要する状態ではあるが・・・)

こーたりーな

 JA大阪泉州のファーマーズマーケット「こーたりーな」に足を運んできた。場所はこちら貝塚市のひとつ隣となる泉佐野市である。野菜を中心に肉・惣菜なども取り揃えており、また集まっている客も相当な数のようである。
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 直接取材したわけではないが、ファーマーズマーケットの先駆けともいうべき「めっけもん広場」とモデルはほぼ同じようである。各商品には生産者の名前が入っている。1つの種類の野菜でも生産者が違えば価格帯も違う。買う側としては選択の幅が広がっておもしろい。平成15年にオープンして今に至っている。
 地場産の野菜をそこで消費する。地産地消は地球にも優しい。手軽に利用できる距離になるので今後も愛用することになりそうである。

利益の出る工事を選別受注

 選別受注。最近よく耳にする言葉である。採算のとれる工事しか受注しないことを言う。他業界の人は「何を当たり前のことを・・・」と思うかもしれないが建設業にとってはこの当たり前のことが進んでいないのである。採算が取れるかどうかは見積積算をしなければわからない。しかし公共工事などは積算などしなくても失敗さえしなければ利益は出た。最初は苦しくても追加工事となればそこから利益を得ることができた。しかしそうした時代は終わりつつある。
 公共工事にも一般競争入札が導入され、自由競争に近くなった。価格の叩き合いで工事を受注することは簡単であるが採算が取れなくなってきたのである。そこで「見積積算しなければ・・・」となってきたのである。こうした流れは各地方都市でも顕著で、一部応札企業が1社もない工事が発生している。今までは積算などしなくても利益が出た。しかし今は落札価格も下がり、さらに積算にかかる費用・時間まで必要である。旨味が少なくなった企業が公共工事離れを起こしているのである。公共工事を離れることができる企業はまだ良いが土木を中心に他業種への展開が難しい場合は競争力をつけるしかないのである。
 日経コンストラクションの11月23日号は「もうかる仕事の見分け方」と特集をうっている。是非参考にして欲しい。

建築基準法施行規則の見直し

建築基準法施行規則の見直し

建築確認申請手続きをより円滑化するために11月14日に以下の見直しが行われた。
1.大臣認定書の写しの添付の取扱い
・建築確認申請の際に、構造方法、材料等に係る大臣認定書の写しについては、審査機関が認定内容を確認できる書類(当該認定書の写し、認定の内容を収録した図書)を有していない等の理由により、申請者に提出を求める場合に限って添付を要することとする。
 ⇒ よって毎度必ず提出が必要ということではなくなった。

2.軽微な変更の取扱い
・間仕切りや開口部の変更であって構造安全性、防火・避難性能が低下することのないもの等については、「軽微な変更」として扱い、計画の変更に係る確認申請を要しないこととする。
 ⇒ これは「軽微な変更」以外は申請後の変更は認めず変更申請が必要となる部分についてである。多くの企業が「軽微な変更」の解釈に悩んでいたところ1つの目安となる判断基準が提供されたこととなる。

詳細はこちら。 

プロなら知りたい建築士法、建築基準法、建設業法改正のポイント

 もう建築業界だけに留まらず経済社会全体へと影響が大きくなっている改正建築基準法による確認申請手続きであるが、ご存知の通りことの発端は耐震偽造事件にある。しかしこの事件によって改正されたものは確認申請手続きだけでなく建築士制度など様々なところに及んでいる。そしてまだ施行されていない法改正も存在するのである。今後新たな混乱の引き金になる可能性もあろう。今回紹介する本はそうした建築士法、建築基準法、建設業法の改正のポイントをまとめた本だ。「プロなら知りたい」とあるが、特に業界知識がなくても読むことができる。建築士関連の記述も多いが確認申請に関する改正知識も得ることができる。後半は関連法規を掲載しているので実際の記述は120ページとコンパクトである。1日あれば充分読みこなせるので一読をおススメしたい。 

綿業会館

 今日は商工会議所担当日。いつもは月・木なのだが変更していた。先日紹介した書物『大大阪モダン建築』の中から綿業会館の前を通りかかったので紹介。
Image0198 携帯電話での写真なのでご勘弁。
綿業会館は近大大阪における繊維業界の繁栄の象徴ともいえる建物だ。日本綿業倶楽部の会員が利用することができる。そのため内部を勝手に入ってみるわけにはいかないのだが、館内見学ができるようになっている。館内見学は毎月第4土曜日に2部制で実施され第一部は11時からで食事つき2,500円。第二部は見学のみで14時半から500円となっている。詳しくは日本綿業倶楽部に問い合わせて欲しい。私も機会があれば是非参加してみたいと思っている。
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玄関の様子。とても重厚な趣だ。
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綿業会館は国の重要文化財に指定されている。
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歴史深い建物を見る際にいつも注目しているのが窓。その形や色もそうであるが、窓枠はどういった具合に作られ、誰が取り付けたのか。そしてこの窓を通して新築当初から現在までどういった風景を切り取ってきたのか。ノスタルジックな思いにふけるには窓がいい。
Image0202 2階、3階部分。2階窓下部のフラスコのような形をした装飾は私のお気に入りである。

大大阪モダン建築

 商工会議所の職務で大阪市内をぐるぐる歩き回っている。もちろんただ歩いているわけではなく地元企業に支援のため向かうためなのだ。街を歩いていると普段車では何気なく通り過ぎてしまう部分にも目が止まる。その1つが古い建物だ。「古い建物」というと聞こえは良くないが近代建築とか古民家と考えてもらうとよい。歩いている中央区エリアも綿業会館(国重要文化財)大阪ガスビル(国登録有形文化財)など数え切れないほど多数のものが現存している。モダンな風合いをかもし出すまでには様々な歴史やエピソードがあったであろう。そうしたことを学んでみたいと常々考えていた。そうした私にぴったりの本が表れた。
 『大大阪モダン建築』(タイトルで「大日本人」を思い浮かべてしまった・・・)は大阪市内のそうした建物を紹介する本でカラー写真も多く街歩きのガイドブックとしても使える。思わず手にとって迷わず購入。これから商工会議所の担当日にはカバンに忍ばせて目に入る建物の云われを紐解いてみたいと考えている。
 興味のある人はあわせてWebサイト「大オオサカまち基盤」も参照してほしい。
 

統計にみるプロジェクトマネジメント

 今日は和歌山大学での講義。前回に続いてエンピリカルソフトウェア工学について。
 その講義のなかで、プロジェクトの特性(開発期間、OS、要員、規模、業種など)と生産性に関する相関分析が行われている。要員が増えると当然プロジェクト全体の生産性は向上する。これは1人あたりの換算ではなくプロジェクト全体の生産性である。もちろんコミュニケーションコストなどを考えると単純に人数倍にはならないのだが・・・
 注目したのが規模と生産性の相関だ。規模が大きくなると開発期間も長くなりプロジェクトチームのコミュニケーション関係も熟してくるため当然生産性は増えるものと考えていたが実はそうでもないという結果であった。お互いの純粋な相関は取れないので規模により大きくなったプロジェクト組織やプロマネの管理能力などの要因は疎外できないのであるが、管理コストが増える分相殺されるのだろうか・・・と考えている。あるいは単純作業の繰り返しではないため、期間による生産性の向上はそう望めないのであろうか。