行政書士試験、終わる

 今日は行政書士試験。無事終了した。
 でかける直前、忘れ物が無いように最終確認をしていると、ずっと我慢していた本が目に入った。「試験の帰りに読もう・・・」とカバンに入れた。
 試験会場は和歌山。会場は選択できるのであるが和歌山会場の方が阪和線1本でいけることと、きっと大阪会場より受験生は少なく混雑が無いだろうと予測したためだ。
 試験の出来は置いておくとして今日一番感心したのは試験会場の雰囲気である。国家試験ということもあり会場は少し緊張した感じなのだが診断士や情報処理試験のときとは明らかに異なる。何故こうした雰囲気になっているのか考えてみたら主任試験官の試験説明の仕方にあると判断した。受験に際しての注意点を落ち着いた声で一定のリズムで読み上げていく。「これは法律家ならでは??」と勝手に思いつつ、間違いなくそのアナウンスが会場の緊張感を作り出している。1人で「この人はいままでの受験の中で間違いなくNo1の試験官だ・・・」と感心していた。
 試験は3時間。前回の模擬試験は1時間ほどでできた。(できたというより考える知識を持ち合わせていないのでどんどん進むのである)今回は2時間半かかった。それだけ知識は充実したように思える。決して手応えがあったわけではないがここちよい達成感は得られた。
 電車での帰り、今度結婚する友人からスピーチの依頼がきた。一仕事終えたと同時にまたおもしろそうな役割が回ってきた。今からどうしようかと思案中である。

診断士秋講座始まる

 今日から中小企業診断士受験の秋講座が開始された。最初は財務会計Basicという講座で簿記の基礎知識を学ぶというものだ。
 実は半年ほど前にも春講座向けに同様の講座をしている。春講座の受講生はもう1次試験科目のインプットを終え、知識の定着段階に入っている。同じことの繰り返しのように思えるが受講生の面々はその都度異なり新しい出会いに胸が躍るのであった。
 今日の内容は借方、貸方、資産に負債・資本とは?そして仕訳作成・・・はたしてうまく理解できたであろうか・・・

ホームページの立ち上げ相談

 先月SEO関係のセミナーを行ったせいかホームページに関連した相談が多い。しかも企画段階での相談だ。
 多くの企業でホームページ企画の相談を受けるとき、立ち上げが目的となっているケースが多い。どうしたデザインがいいか、外注か内策か、SEOは??といった質問ばかりなのだ。本当の目的は何なのか?「インターネットを使って販売チャネルを増やしたい。」、「商品に関する問い合わせを集めたい」などのほか「会社案内のかわりでいい。」も立派な目的となる。こうした目的の違いによりホームページのあるべき姿は大きく異なるのである。経営戦略を機能戦略に落とし込むという流れがホームページという機能のことばかりに集中し、経営方針との整合性が見失われているのである。そのため最初の質問はいつも「何故ホームページを開きたいと思ったのですか?」から入るようになる。
 ちなみに今月末には泉佐野市で同様のセミナーを開催する予定である。詳細は案内ができるようになったらここでも掲載する予定である。

業務分析とシステム提案

 今日はある企業を業務分析のため訪問。最近になって新しい業務を開始したのだが、思いのほか業務量が多く処理も煩雑になりミスも起きているという。前回ヒアリングのために訪問したのだが目先の業務に追われ落ち着いてヒアリングに応じられないということで今日仕切りなおしとなった。
 一応限られた情報の中でこちらでToBeモデル(あるべき姿)をDFDで記載していった。DFDとは今のご時勢時代遅れと思われがちであるが、UMLなど図式に慣れていない人向けには案外DFDの方がわかりやすいと評判がいい。
 ちなみに今日のケースの問題点は新業務に慣れていないということもあるが、複数同時発生する業務の1つ1つを情報共有する仕組みがなく、1人が担当すると最後まで面倒を見ることとなる。「セル方式」といえば格好がいいが、それは1つの作業に集中できる環境だからこそ効果があるのであって、終わりを待たず新しい業務がどんどん入ってくる現場では向かない。ある業務を途中段階であっても誰でも引き継げる状態を作成する方がよい。
 こうしたケースの場合、ネットワーク型のアプリケーションを導入して情報共有を図ることとなるが、はたして導入立ち上げまでどれぐらいの日数がかかるか・・・1日でもはやい立ち上げにしばらくは手が離せない案件となりそうである。
 

着工数減少が与える影響は甚大

 新聞やニュースでも度々取り上げられている改正建築基準法がもたらした着工数の減少の問題は小さな建設会社・建材店・労務従事者に対して甚大な影響を与えている。資金繰りに長期的な視野でもって取り組んでいる企業はこうした傾向を予め予測し金融機関との協力によりしのいでいるケースも見受けられる。しかし繋ぎ資金を調達しても減少傾向が弱まり増加に回らなければいつかはそうした資金も枯渇してしまう。着工数全体は変わらず単に遅れているだけだという見方もあったが、計画の遅れにより計画自身を見直して白紙に戻してしまうケースも少なくない。それは短期的に回復する性格のものではないことがわかる。
 多くの企業がこうした現状に手を打つこともできず、最悪の場合倒産に至っているケースも存在する。国交省や経産省は対策を講じているが果たしてどこまで効果があるものか疑問を感じるが今のところは藁にも縋る思いで利用する方向で検討するしかないように考える。

エンピリカルソフトウェア工学という言葉

 今日は和歌山大学で講師の日。エンピリカルソフトウェア工学の1回目の講義である。エンピリカルソフトウェア工学とは理論的には実証できないものの統計的・経験的に得られた規則性・法則をソフトウェア開発に活かそうとするものである。ファンクションポイントやCOCOMOなどで表れる計算式の係数も統計学的に得られた数値であるからこの分野の1つと考えることができる。他にもプログラムステップ数あたりのバグ混在率などがこれにあたる。
 統計学で得られる規則・法則性にはナレッジマネジメントでいう暗黙知を数値化できる可能性を秘めている。熟練SEは画面や帳票の項目数で大まかな工数が把握できてしまう。それを数式で表してしまおうというのがファンクションポイントと考えるならば熟練SEが行う見積もり技法を暗黙知の領域から形式知に落とし込んだということになろう。
 ただ、統計学を使うには相当数のサンプル値が必要である。実務上こうした数値を集めることは容易ではなく、入り口でつまづいてしまうのであるがそこは産学連携が1つの解決手法となるのかもしれない。

抜け落ち・・・調査不足の露呈

 さて、行政書士試験まで1週間を切った。今日も隙間時間を見つけては復習を続けているのであるが、とんでもないミスをしていたことに今さらながら気が付いた・・・
 試験範囲に行政手続法や行政事件訴訟法があるのだが、問題演習を続けていてもどうもはじめて聞くような知識が多いなぁと感じていた。もちろん誤った問題は復習することで断片的な知識の補充はできるのだが、どうも体系的に勉強した記憶がない・・・
 
嘘のような本当の話だが、この部分が記載されているテキストがまっさらな状態で本棚から見つかった。記憶がないというより勉強していないのである。無計画に隙間時間で勉強を続けてきたことが一番の原因である。教材を抜かしているとはほとほと呆れ返るが、ここは今さらジタバタしても仕方がない。断片的な知識は入っているのであるからこれで勝負することにする。
 私の受験を応援している方々に怒られそうであるが・・・それは反面教師として活かしてほしい・・・ということで許しを請う。

秋の賑わいフェスティバル

今日は岸和田市の『秋の賑わいフェスティバル』。南海岸和田駅と蛸地蔵駅の周辺の8商店街や浪切ホールでイベント・フェアが目白押しである。
Image0196 いつもは控えめな人通りの岸和田駅前商店街も非常に賑わっている。春と秋に開催される岸和田市、岸和田TMOが主催の「みんなで参加!どんチャカフェスタ」だ。この商店街から浪切ホールまで出店やイベントなどで大人から子供まで楽しめるお祭りとなっている。
浪切ホールに足を運べば産業フェア、環境フェア、木綿物語フェアと3つのフェアが同時開催されている。現在私がコーディネート役となっている岸和田市ものづくり支援協議会でも馴染みの企業が多く出展していた。いつもはスーツ姿の経営者の方々も今回はお祭りということもありハッピやジャンパー姿で体験コーナーの説明や即売会の対応に大忙しの様子であった。こうした姿に自分も岸和田市産業の活性化のために少しでも力になりたいと強く願うのであった。

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奈良県の今井町を散策

今日は中小企業診断士が集まる会にて今井町を散策。今井町は重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており歴史深い建物で寺内町として町全体を演出している。今日は祭日ということもあり観光客も多く散策しておりまちづくりの1つの成功例として勉強になるところが沢山あった。
Image0170  左の写真は今井まちなみ交流センター「花甍(はないらか)」で今井町の情報が集まっており散策のスターと地点として最適である。入場は無料で中に入ると今井町の歴史が学べるほか、今西家住宅の模型なども堪能できる。ちなみに2枚目の写真はその模型の中の1ショットである。本当の建物のように見える。
散策にあたって町のいたるところに説明員の方々の姿がみえる。観光客に建物の由来や今井町の歴史など自らが語り部であるかのように興味深く語ってくれる。ボランティアというから、こうした方々が今井町のまちづくりを支えているのだと認識させられる。
Image0174_2 歴史深い建物の柱や梁の組み方、鬼瓦の形、土壁の感触、建具の作りなど興味を引くものが目白押しであった。古民家の再生が日本全国のいたるところで見直されている。そこでいつも問題にあがるのが再生できる職人の不足である。こうしたまちづくりは町全体の活性化はもちろんであるが、そうした職人の技術を絶やさないことにも貢献していることを忘れてはならない。

確認申請の要点をまとめたパンフレット

業界内外を問わず様々な影響を与えている改正建築基準法による確認申請手続き。着工数の減少を防ぐには実務者(申請する側、される側)がその内容を理解してスムーズにことを進めることが大切である。 先日、改正建築基準法の要点をまとめてセミナーができないか依頼があった。これも今の混乱の1つの表れなのであろう。
国土交通省から10月末に『実務者向けのわかりやすい 新しい建築確認手続きの要点』がパンフレットとして提供されている。10ページほどのボリュームなので是非一読することをおすすめする。