篠山で良いものを見たり聞いたり食べたりと・・・

 24日の日曜日に船場総研(診断士の受験勉強でお世話になった会)にて篠山市を訪問した。Image0013 福知山線は川西池田あたりから雪が見え始め、到着したころには相当に雪が積もっていました。タクシーの運転手の方に聞いてみたらこれだけ積もるのは篠山市でも珍しいことのようです。
 まずは篠山市商工会でこの3月で退官されるImage0011 杉尾事務局長の話を伺った。杉尾さんの印象は『まちづくり仕掛人』。現場重視の人でストレートな方。「いらないものはいらない」とはっきり仰る。もちろん思慮深くもあり色々と伺った過去の話からも参考になるアイデアなどが盛りだくさんであった。午後に篠山黒大豆Image0014 を中心としたヘルシーな定食(自称ダイエット中の私にはちょうど良い)をいただいて午後からは『いぬいふくし村』へ。Image0020 いぬいふくし村は生活介護支援サービスとして「紙ふうせん」、就労継続支援サービスB型として「コミュニティカフェみーつけた」及び「みんなの家」という構成になっている。「コミュニティカフェみーつけた」でNPO法人『いぬいふくし村』の理事でもある山中さんの話をうかがうことに。その前にコーヒーを注文・・・手話でということで驚いた。そして恥ずかしい。驚いて恥ずかしくて気がついた。「この驚いたり、恥ずかしいと思う気持ちが無くなれば本当の福祉社会が訪れるのではないか??」・・・慣れない手つきでコーヒーやレモンティなどの手話をまねてみる。まねてみると面白い。心が温かくなるのを感じることができた。先月ちょうど診断協会和歌山県支部で授産施設に関する研修会を受講してきたところであり、統計資料や字面で追う知識とこの日の体験が組み合わさって得るものが大きくなったと感じている。
 自称建設業大好きコンサルタントとして福祉といえば住環境整備がまず第一に浮かび、それは地方工務店の事業可能性の1つである。利用者のことを考えることが大切であるこの事業にとって、利用者は外ではこうした活動を行っているのだと知りえる貴重な体験だった。
 最後は篠山名物の牡丹鍋Image0027 で締めくくり。皆さん、しし肉って30分も煮込むの知ってました??

重文『願泉寺』の解体修理を見学

Image0001  貝塚市には国の重要文化財となっている願泉寺というお寺があります。平成16年から大修理中でその後に貝塚市に越してきた私は元の姿を知りません。市では第3日曜日に修理現場の見学会を行っているので地元の建 築関係の方々と見学にいってきました。一枚目の写真は修理のためお寺をすべて覆っている建物です。うっすらとマークが見えますが大林組さんの施工です。これだけ見たら中にお寺が入っていることなどわかりません。Image0004二枚目は屋根です。瓦をすべて取り払い、野路板がむき出しになっています。今年中に屋根葺きが行われるそうです。Image0009 三枚目はお寺から得られた廃材に記されていた年号です。「文化七庚午」とは1810年をさすのだそうです。およそ200年前。どのような大工が記したのでしょうか・・・Image0010 四枚目は見事な欄間の彫刻です。
この修復現場では建築技術の壮大さと緻密さを両方感じることができます。また機会があれば参加したいと思います。興味があれば是非。予約なしでも参加できます!

貝塚市内の近代建築

私の事務所がある貝塚市で『貝塚市内の近代建築』という展示会が開催されています。貝塚市教育委員会が中心となり、現存する近代建築の所有者や建築に携わった方々の協力を得て様々な貴重な資料がImage0219 展示されています。ちなみに展示会紹介のページに掲載されている大工道具は時折建築の勉強をさせていただいている幹工務店所蔵のものです。この写真以外に出面管理に使われていた帳面なども展示されていて貴重な資料だと思っています。
3月8日(土)にはこうした昔の大工道具の使用体験ができる講座が開かれます。
日時:平成20年3月8日(土) 午後2時~
場所:貝塚市民図書館2階視聴覚室
講師:西出龍生氏(幹工務店)
定員:小中学生30名
申し込み:072-433-7126 社会教育課文化財係
さらに、3月16日には「貝塚市近代建造物調査の成果について」と題して大阪人間科学大学の植松教授が講演されます。
日時:平成20年3月16日(日)午後2時~
場所:貝塚市民図書館2階視聴覚室
事前申し込みは不要です。
興味のある方は是非。
※掲載の写真は展示会のものではなく、以前他の場所で西出氏が大工道具を展示していたものです。

「情報化施工推進会議」が設置されます

 国土交通省の発表で、施工の品質向上、生産性向上などを図るためのICT活用について検討する推進会議が設立され、近々第1回会議が行われるとのことです。一昔前までは受注生産で生産現場が都度変わるため現場の情報化が難しいとされてきた建設業界ですが、昨今の無線通信技術やブロードバンドの普及、端末の高機能化・小型化によりそうしたハンデもあまり気にならなくなってきました。
 情報技術の活用は企業内に留まらず、重下請構造が特徴的な建設業界においては他業種がSCMなどで行ってきた企業間の情報共有・活用がポイントになってきます。国交省が以前発表したイノベーション推進大綱にもそうした記述がみられます。
 今後の会議の内容に注目したいと考えています。

りんくうITセミナーが行われました

 こちらのブログでも紹介しましたが、あさかわシステムズ株式会社さん主催のりんくうITセミナーが実施されました。Cimg2848 私は第一部の講師としてホームページの集客(SEO)や集客後の購買率を高める方策などについて話をさせていただきました。皆さん熱心にメモを取られていて、私も思わず力が入り少ししゃべりすぎました。10分ほどオーバーしてしまい反省しています。
 インターネットの活用方法は目まぐるしく変化しますが、コミュニティを形成して利用者をあつめ、広告等から収益を得るモデルが相当広がってきました。この考え方はインターネットの世界だけでなく様々なところで応用できます。例えば工務店は設計費用無料と打ち出していますが、設計事務所が設計費用無料と提案するとどうでしょう。インパクトは工務店の比ではありません。「設計事務所が設計費用無料でどうやって食べていくんだ?」と考えてしまいますが、そこは発想の転換。直接の利用者からは費用をいただかず、設計を依頼してきた顧客を紹介してほしい企業(すなわち建築を手がける工務店)は山ほど存在します。その工務店から設計費用を頂けばいいのです。工務店がいう設計費用無料と結果は同じですが、見せ方によってインパクトも異なってきます。ご参考に。

建設業の新分野進出/技能承継モデル構築支援事業の成果報告会が開催されます

 建設業の新分野進出/技能承継モデル構築支援事業の事業報告会が東京の虎ノ門パストラルで開催されます。この事業の目的は新分野進出や技能承継について他社・他団体が応用できるモデル的な取り組みを応援しつつ、そのモデル事業を周知することで業界全体の活性化を図ることにあります。そうした意味でこの報告会の持つ意味は大きく多くの建設会社に参加いただければと考えています。
 開催日時:平成20年3月17日(月)13時~
 参加費:無料
 インターネットからでも申し込みが可能です。是非。

障害者授産施設の研究

 先日の土曜日は中小企業診断協会和歌山支部の研修に参加しました。私は大阪支部に籍をおいていますが和歌山支部にも賛助会員として参加Image0243させていただいています。当日はかなりの雪で大阪・和歌山でも積雪が見られました。左の写真は自宅から駅に向かう途中のものです。
 研修のテーマは「障害者授産施設」です。支部が12月にまとめた報告書「障害者授産施設及び作業所の実態と今後の方向に関する調査研究」をもとにその内容が紹介されました。障害者自立支援法にもとづく授産施設はほかの福祉サービスと同様に1割負担の利用料を払うのですが、施設内で行う仕事・作業により賃金が支払われるものです。様々な目的の事業に分かれているのですが全体的に得られる賃金はかなり少ないのが実情です。(研修では月額平均8千円程度と紹介されました。)
 こうした施設を企業の観点で見ればもっと生産性の高い作業を行うことなど改善の方法が見られるのですが、そもそもそうした考えが馴染まず、単に「自宅から外に出るだけで良い。」や「自分のこどもにそんな作業はなるべくさせたくない。」といった保護者の思いもあるようです。
 しかし中には見事に事業として成り立っている授産施設もあり、じゅうぶん生活していけるぐらいの賃金が支払えるような仕組みを構築しているケースもあります。考えると相当深いテーマのようですが、今後自分も少し学んでみようかと思う良い機会となりました。
 福祉というテーマでは自分は福祉住環境コーディネータとして地場の工務店に対する新しい事業のあり方の可能性を考えています。地方にいけばいくほど公共工事削減のあおりを受けて大変な思いをしている工務店が多い中、そうした地域の特性(お年寄りが多い。持ち家比率が多い。)を逆に強みに捉えるとそうした福祉住環境を整備するリフォーム需要が少なからずあると考えているからです。
 福祉住環境は当事者からすると守りのテーマ。授産施設は企業として捉えると攻めのテーマです。両者をバランスよく取り入れていきたいと考えています。

無水トイレ

 トイレの話です。食事中の方はまたの機会に。
 今日、駅のトイレに入ったときのことです。小便器の前に「無水トイレ」Image0245 と書いたプレートが貼ってありました。確かにいつもの見慣れた小便器とは形が変わっています。用をたしても確かに水が流れません。においもまったくありません。少し驚きましたがにおいが無いのならこれほど節水に関してエコなものは無いと思います。以前は用をたすとボタンで水を流していましたが便器もハイテク(?)になって勝手に水が流れるようになりました。これは便利なようですが使用する水の量は何倍にも増えたのだと推測します。
 全く私の不勉強ですが無水トイレはウォーターフリーと呼ばれたりバイオトイレと呼ばれたりするようで数年前から存在するそうです。「バイオ」は消臭機能に使われているのでしょうね。(憶測ですが・・・)
 これからはこの無水トイレを積極的に利用しようと考えています!

『齋藤孝のざっくり日本史』

 1ヶ月ほど前に携帯ラジオを購入しました。それはラジオから得られる情報が色々とためになると実感したからです。今までは和歌山大学に出向く週1回車で聞くだけだったのですが、これは毎日聞いたほうがいいと思い携帯ラジオにしたわけです。目的は2つ。社会的なニュースをタイムリーにキャッチすることとNHKのラジオ英会話講座を聞くことです。後者の方はまだまだ成果につながっていませんが・・・ニュースについてはどうも私は活字によって得られる情報が少ないらしく日経の社会欄などほとんど記憶に残りません。でもラジオだと残る。訪問先と打ち解けるにも経済ニュースより社会ニュースの方がよいと感じています。
 今日はそんなラジオ番組で紹介されていました『齋藤孝のざっくり日本史』の紹介です。学生時代日本史になんて全く興味がなかったのですが最近はかなり興味を持っています。それでも深入りするつもりはなく広く浅く知っておきたい程度ですが。そんなところにこの本が紹介されていたので思わず買ってしまいました。ラジオで紹介されていたのはこの本の最終章のところです。日本が敗戦してGHQの統治下に置かれた。でもGHQは日本が戦争で戦った連合国軍。それなのにアメリカのマッカーサーが取り仕切った訳は?そもそもアメリカ一国ではなく連合国で統治されていたら今の日本はどうなっていたか・・・もしかしたら1つの国ではいられなくなっていたかも・・・といったくだりでした。
 日本史は学校では時系列に学びます。必ず切り口が時間です。そしてその時代の事件と文化を学びます。この本は切り口が違っていて例えば「土地所有」を切り口に考えたりします。墾田永年私財法や三世一身の法、荘園制度などは言葉だけでも記憶に残っている人が多いと思いますが、なぜそうした法律ができたのか。それには必ず理由があります。そうしたところを掘り下げるところが本書の面白いところ。すぐに人に「知ってる?」と教えたくなるネタがたくさんつまっています。ぜひ。

龍野商工会議所主催で『建設業経営セミナー』をします!

 龍野商工会議所さん主催で『建設業経営セミナー』を実施します。以下は商工会議所さんのホームページからの引用です。

日  時  平成20日(火)
      午後
00分~00分  (2時間)
場  所  龍野経済交流センター 2階 セミナー室B
内  容  1.業界の動向と今後の行方
   業界の混乱と原油・資材の高騰などについて

 2.今後の経営のあり方について
   建設業の企業経営の高度化
   工事の予算原価管理とコストダウン
   提案営業のコツ

講  師

 安田コンサルティング 代表
 中小企業診断士 安田 勝也 氏

 【講師プロフィール】
 建設業(建築・土木、公共・民間を問わず)における
 経営戦略・営業・財務管理・原価管理コストダウン・
 人材育成・組織活性化・経審評点アップ・IT等、中
 小建設会社を中心に100社以上の経営指導や基
 幹業務のシステム支援を行っている。

受 講 料  無料
定  員  20名
お問合せ先 龍野商工会議所
TEL 0791-63-4141
FAX 0791-63-4360
E-mail tcci@tatsuno.or.jp