Jw_cadで作図の練習2 建具まわり

前回に引き続いてjw_cadにて作図の練習。今回は建具関係の作図を行いました。

Cad080731 前回から比較してドア、窓やクローゼットを追加したのですがマンションの一室らしくなってきました。今回の建具データはすべてjw_cadに標準であるものを使いましたが、本当は各メーカから建具のCADデータを取得して設置したかったのですが時間が足りず断念。(建具カタログも無いので実際に気に入ったものを探すのは難しいのですが・・・)
次回は設備関係ということでトイレやシステムバスの設置がメインです。

ノートパソコンで作図しているので画面が小さいことと、マウスではなくトラックパッドなので操作が難しいです。特に「移動」する際に使う両ボタンクリックは両手を使うためすぐに次の操作に移れません。まぁ練習なので仕方が無いのですが・・・

和歌山大学、前期の担当講義(先端ソフトウェア工学?)が終了

今日、和歌山大学にて前期最後の講義を実施。担当は「先端ソフトウェア工学?」。昨年以上に新たな発見が色々と得られた。

前期の講義はモデル中心ソフトウェア開発、コンポーネント指向開発、Web工学の3テーマ。昨年同様の内容であるが同じことを2年続けて講義すると新しい発見もある。この講義は前半は各大学の先生の講義を収録したDVDの上映。そのあと、私の方で知識補足や企業での活用事例などを話す形式。ソフトウェア工学といっても私は学術的な専門家ではないためにそのDVDで得られる知識は少なくない。実は学生より勉強させてもらっている。昨年も見たDVD、今年も同じものを拝見して「そういうことだったのか」と納得する箇所もあった。それが知識の刷りつけなのであろう。
後期は「先端ソフトウェア工学?」に加えて「ソフトウェア工学演習」も担当することになっている。後者の講義は私が昨年提案して実現したもの。より一層力が入りそうだ。

私たち建設業に求められる『体制』と『資格』

 社団法人全国建設業協会が発行する「私たち建設業に求められる『体制』と『資格』」を拝見した。体制強化・資格取得等に要した費用の助成情報もありとても役立つ冊子である。

83_2 建設業に携わるものは建設業法等に従い建設業許可の取得や安全管理、施工・品質確保のための有資格者の配置を義務付けられている。(一部例外あり)これは発注者、利用者、施工者のすべての側からメリットのあることで企業としては是非とも推し進めなければならない。資格といえば難しい試験がつきものというイメージがあるが、経験をつめば取得できるものや講習+実務経験で取得できるものもある。従業員が資格を取得することで得られるメリットはいくつもある。

  1. 従業員自身の技術力の向上
  2. 従業員自身のモチベーションの向上
  3. 周りの人材のモチベーションの向上
  4. 工事の施工品質や安全面の向上
  5. 発注者側の満足度の向上
  6. 利用者側の満足度の向上

 もちろん、教育であるからには費用や時間がかかる。しかしそうだからといって目先の仕事だけをこなす毎日ではいつかは淘汰されていく。少しでも耐力のあるうちに取り組んでおきたいものだ。
 この冊子には費用面から教育や資格取得に関する建設雇用改善助成金の情報もまとまっている。同様の情報はインターネットなどからも取得可能である。年度により助成内容は異なるが是非積極的に活用して人材育成を継続してほしい。

マンション業界の不振で建設会社の倒産が相次ぐ

 マンション業界が不振で建設を請け負う建設会社の倒産が相次いでいます。上場企業も例外ではありません。

 また、倒産予備軍のような企業も沢山出てきました。新聞でも大手上場企業がデベロッパーの倒産により貸倒が発生しその対応状況が掲載されています。それに従って株価も100円を大きく割り込む企業もいくつか見られるようになりました。
 こうしたマンション不況とも呼べる状況を引き起こしたのはいくつも原因があるように思えます。

  1. マンション業界が好景気だった数年前の流れ(惰性)で「建てれば売れる」といったいわば高度経済成長期のような雰囲気に包まれた。
  2. 建築基準法改正による確認申請の混乱前に駆け込みで十分に企画されていないマンションの建築が相次いだ。
  3. コンクリート、エレベータなどマンションに関する事件・不正などが相次いだため購入が控えられた。
  4. 売れ残りマンションが大きく値下げしてもとの価格で購入した住民と問題になっているニュースをよく見かけるようになった。
  5. 景気の後退感が出ている。
  6. 物価上昇によりマンションなど買っている場合じゃないと買い控えする家庭が増えた  などなど

 私の地元でも様々な売れ残りマンションがあります。建築の途中から「こんな狭い場所にマンション建てて駐車場どうすんのかなぁ・・・都市型ならともかくこんな郊外に・・・」と思っていたマンションは1階が立体駐車場になっていました。立体駐車場は利便性が悪く管理費用も高くなります。そうした不便な物件を買わなくても回りには色々とマンションの売れ残りがあります。おそらく相当値段を引き下げないと完売は難しいでしょう。

 先日の新聞でマンション販売戸数は穴吹工務店がトップになったと掲載されていました。穴吹工務店が伸びたのか他が落ち込んだのかわかりませんが、今後も目が離せません。

Jw_cadで作図の練習

 今日は朝からJw_cadを使った作図の練習です。仕事柄、CADの便利さを説くことがありますが、自分が思うように使えないようでは説得力に欠けるため練習しようと思い至りました。

Cad1 参考書を片手にマンションの平面図を作成します。今日は通り芯、躯体、間仕切り芯、PS部の壁、間仕切り壁の作図まで行いました。
Jw_cadを使いこなす目標としては福祉住環境整備の事例を図面付でまとめたいというものがあります。
 以前研修を受けた際には介護保険で住宅改修をする際に必要になる理由書に添付する図面を書くにはベルソフトの「ADL支援ソフト/住環境アセスメント」のCADを使うと非常に簡単であることを認識しました。もちろん、これを使ってもいいのですが中小の工務店ではやはりJw_cadが広がっているのでまずはこれだと・・・。今までCADを使っておらず、これからという企業にはベルソフトを進めようと考えています。
 また途中経過をここに掲載します。

※今日はこれから行政書士試験の答案練習口座です。がんばってきます!

金額は最大級のEC?家をネットで注文するサービス

 ミサワホーム「クリックで建てる家『MISAWA WEB DIRECT』」サービスを開始した。

 パッケージ化された家ではあるが、ネットでプラン、設備等を選択しながら詳細を考えていく。マイページに保存されたそうした情報を営業担当者と共有して相談などを行う。最終的な契約はネットではできないが、検討段階において「営業マンと接触するのは煩わしい」と考える顧客がターゲットであるという。
 逆にそうした確度の低い段階で営業マンが直接時間を割くことを避けることができるため販売者、購入者の両側にメリットがありそうだ。
 「家をネットで買う」時代がやってきた。パッケージ化された家と1から作り上げる注文住宅とでは販売者と購入者のあるべき関係が全く異なっている。注文住宅の場合、営業マンや実際に家を建てる職人達との信頼関係無しでは立ち行かない。もちろん、ここで紹介したサービスでは信頼関係を構築できないと言っているわけではないが、検討段階という購入者側も知識が乏しくこれから住宅のことを勉強していく時期において、本来であれば営業マンとあえて接触し専門的な住宅知識を吸収していくことが大切だと考えている。

『朝2時間早く起きれば人生が変わる!―不思議なほど思い通りにいく人の時間術』

 基本的に朝は苦手です。会社でシステムエンジニアをやっていたころから夜型生活が続いたためでしょうか・・・しかし自分で開業して自宅が事務所を兼ねるようになると、終わらない夜に終わらない仕事をやり続けるということになります。

 私生活と仕事の分け目があいまいになります。そんな生活はいかがなもんかと考え「朝の時間を有効に使いたい」と思っていたのですが、夜型人間の私にとっては思うだけでなかなか実行できずにいました。そんなとき見つけた本が『朝2時間早く起きれば人生が変わる!―不思議なほど思い通りにいく人の時間術 (知的生きかた文庫)』です。タイトルにある「人生が変わる」というのは概ね予想はしていました。それでは何故この本を購入したかといいますと、「きっかけを作りたかった」だけです。「この本を買って早起きができなければ本に投下した資本が無駄になる」ということです。もちろん、そんなに大げさに言うほどの値段ではないのですが。
 6月頭にこの本を購入して早起きをするようになって1ヶ月半が経ちました。何とか2時間早く起きれています。もちろん起きれない日もありますが。「それで効果は?」というと効果覿面です。朝の方が仕事がはかどり、夜遅くまで自宅(事務所)で仕事をすることがほとんどなくなりました。家族も喜んでいます。できる限り続けていこうと思います。

『最高の工務店をつくる方法―年収300万円時代の家づくりとは?』

最近この書籍『最高の工務店をつくる方法―年収300万円時代の家づくりとは?』に影響を受けている。

日本と海外の住宅事情を比較しながら日本の住宅産業や国の施策のおかしな点を的確に指摘している。住宅は個人にとって資産に違いないが、これほど購入した瞬間に額が目減りする資産も珍しい。住宅を購入する目的は様々であるがそれは海外でもあまり変わらないであろう。しかし購入してから後が大きく異なっている。30年もかけて住宅ローンを払い、ローンが終わるころには建て替えを迫られる・・・これでは資産形成もあったものではない。しかし海外に目を向けてみると全く違うのである。それは本書を読んでいただければわかる。
本書はいわゆる工務店における販売戦略や原価削減など個別の方法論を説くものではない。CM方式への転換という具体的な策も記載されているが「最高の工務店」をつくるには企業単体ではダメで国の住宅施策はもちろん、購入者側の変革も必要であろう。最近、寺内町を見学する機会があったが、これも間違いなく望ましい形態の1つであると考えている。
是非、住宅産業に携わる方々には一読をすすめたい。

『まず勝つイメージをもつ』・・・バレーボール男子の監督である植田辰哉監督の言葉は経営者そのもの

 先日(7月9日(水))の日本経済新聞夕刊にバレーボール男子の監督である植田辰哉監督のインタビューが掲載されていた。前監督である大古氏より監督は勝つイメージを持ち、そこに出てくるのがコートで活躍できる選手ということを学んだという。

 これは経営でも大切なことだ。経営者が「勝つイメージ」を思い描き、そのイメージに足りないもの(設備や社員の技術、ノウハウ、協力会社、得意先・・・)をはっきりさせる。すべてが充足しているのであればそのイメージに向かって進むだけであり、足りないものがあれば補充するかできなければイメージを描きなおすのである。この「描きなおす」が重要で、そもそも「勝つイメージ」が無ければ何が足りないのかがわからない。
 もう一つ「勝つイメージ」が明確になるといいことがある。従業員に対しての指示命令が具体的になるということである。単なる根性論の「がんばれ」ではなく、「お前は○○にがんばれ。それが△△に貢献するから」といった具合だ。
 「勝つイメージ」は経営指南書によれば「事業計画書」を作ることだと言われるが、本当はその前段階にある。イメージの無い計画はありえない。単なる言葉遊びや数字遊びになってしまう。「イメージする」ことはどこでもできる。どこでもできるから経営者は24時間365日、それを思い描がこうとしているのかもしれない。
 思い描いたらそれを少し書いてみることをオススメする。色々な効果が出てくるからだ。

平成20年度(第1回)超長期住宅先導的モデル事業の採択事業が決定

 国土交通省が『平成20年度(第1回)超長期住宅先導的モデル事業の採択事業の決定について』発表しました。

 いわゆる200年住宅構想におけるモデル的な取り組みを募ったものになります。採択された事業は大手ハウスメーカーが多く名を連ねていますが、中には地場工務店なども存在します。住宅供給者の割合を見れば仕方が無いのかもしれませんがこうした大手メーカーが業界を引っ張り製品化された住宅が全国に広がっていく構図は私個人としてはおもしろくありません。それが200年続くとなればなお更です。
 それと200年を工法や建材を中心とした技術的な面で耐用年数を中心に考えていることにも問題があるように思います。今現在、実際にはあと何十年も住める家が壊され、少し大きな敷地があればマンションが建築されるような世の中です。200年住宅は1世代で終わりではありません。複数世代が継続して利用することが想定されるべきです。世代が変われば壊されて新しい家が建てられるような世の中であればムダに丈夫な家はムダにコスト高を招き喜ぶのは業界関係者だけでしょう。新しいものを好む人もいれば古き良きものを好む人もいます。技術面ではなくデザインでも今でも200年後でも好まれるものが必要なのではないでしょうか。