国交省が下請企業の資金繰りを支援する事業を開始

国土交通省が7月1日より下請企業の資金繰りを支援する事業を開始する。

ポイントは以下の3点。(スキーム図より抜粋)

  • 下請建設企業等の資金繰りの円滑化等を図るため、緊急的に下請建設企業等の保有する債権を買取る事業を実施(平成23年3月31日までの時限措置)。
  • ファクタリング会社の資金調達の円滑化を図るため、(財)建設業振興基金による債務保証を実施。
  • 下請建設企業等の金利負担の軽減を図るとともに、緊急的にリスク軽減を図るための助成を実施。

今まで元請会社に対して出来高により資金繰りを支援する施策があったが、下請企業に対する支援がこれで本格化する。ただし債権譲渡(ファクタリング)の債務保証や利子補給といった内容であるため、こうした施策の活用により一時的に資金繰りはよくなってもキャッシュフローをプラスにするための改善策を講じなければ資金ショートの時期を遅らせるだけにすぎないので注意が必要だ。

今年もはじまりました建設業の無料経営相談制度『ワンストップサービスセンター事業』

今年も『ワンストップサービスセンター事業』が始まりました。

これは財団法人建設業振興基金が行う建設会社向けの無料経営相談事業です。経営支援アドバイザーが皆さんの会社を訪問して経営相談にあたります。相談内容は経営革新、金融、営業、コストダウン、IT、新分野進出など様々で相談内容に応じた専門家が派遣されます。

年度内で2回まで利用できますので、是非ご検討下さい。

私も経営支援アドバイザーとして登録していますので希望アドバイザーとして指名していただいても結構です。

明石にいってきました

先週兵庫県明石市を訪問してきました。

明石といえば明石焼き(地元では玉子焼きと呼ぶ)と2005年にアーケード等を整備して一新した魚の棚商店街が有名です。今回は時間が少なかったため、この2点に絞ってみてきました。

Dscn2851_2 これが一軒目に訪れた「今中」さんの玉子焼き。このボリュームで600円です。値段もおどろきですが何より美味しい。地元の常連客の方もおられて地域に愛されているお店だとわかりました。

Dscn2852_2 また居心地もいい。初めてなのに何年も前から知っているお店のような気がしました。

Dscn2853_2 通常の人でしたらこれで満足でしょうが、すぐ近くに他のお店があるとのことでハシゴです。2軒目は「いまい」さん。思えば当たり前なのですが、同じ玉子焼きでも味が違います。それが個性でありファンを生むのでしょう。

玉子焼きに関しては観光協会も力を入れていてマップ作成など行っています。玉子焼き目的ですとやはり何軒かハシゴして食べ比べてほしいものです。

Dscn2855

次は魚の棚商店街です。この商店街、ホームページに歴史が紹介されていますが、はじまりとしては400年ほど前にさかのぼるとのことです。写真のようにアーケードが整備されたのが2005年12月。それでももう3年以上前のことになります。

お店は様々ですが、生鮮魚介類の販売店、蒲鉾や干物などを扱う加工食品店、あとは玉子焼き屋さん。その他色々という感じです。金曜日だったので観光客は少なめ。それより多かったのが視察・見学で訪れている方々です。どこかの商工会議所の商業部会の方々が大勢で来ていましたが、正直、観光気分で視察・見学している感じは全く感じられませんでした。しかも通常のお客さんに接客中の店員さんに割って入ってありきたりな質問をする始末。学びにきているのか邪魔しにきているのかわかりません。こうした見学会に同行することは多いのですが自分も改めて気をつけたいところです。

商店街の方は玉子焼きと違って地元客と観光客の共存はできていないように思いました。また観光客向けにしては対応が中途半端なように思います。生鮮中心の商店街にしては幅が広すぎるのも気になります。また何年かしたら訪れてみたいと思います。

折角なので昼網であがったというタコを買いました。戻ってすぐに圧力釜でやわらか煮にしたらとても美味しくて感動でした。

あと、最後になりましたが兵庫県の観光で忘れてはならないのが、兵庫県商工会連合会が発行した『道の駅 in 兵庫』です。兵庫県内の道の駅を紹介するガイドブックです。中小企業診断士の知り合いから頂いたのですが、希望者には無料で提供されているようです。もしご興味がありましたらこちらの新聞記事をご覧下さい。

堺商工会議所で創業塾が開催されます!!

昨年に引き続き、堺商工会議所で創業塾の講師を務めます。

 

ヤル気がみなぎりすぎて思わずでっかいバナーまで作ってしまいました。詳しくは上記バナーをクリックしてみてください。

創業塾に参加するとこんなメリットがあります。

  1. 創業仲間ができる
  2. 何もわからない状態から1歩も2歩も前に進める
  3. 計画的な創業ができる
  4. 創業に関する手続きがわかる
  5. 商工会議所の相談窓口をはじめ、さまざまな支援制度の情報がわかる

「どうしようかな~」と悩んでいる人や、「もう○○で開業しようと決めている!」、「もうお店の賃貸契約も結んで着々と準備が進んでいる!」という人など、皆さん必ず得られるものがあります。是非ご参加ください。

リフォーム見積もり、こんな見積もりしてませんか?

ホームプロにリフォーム見積完全ガイドがあります。

このガイドはリフォームしたい施主側に工務店から見積を得る際にどうするべきかの情報を提供するものです。そのなかの『見積り比較「こんな見積りは、要注意!」』ではそうした見積もりを行う工務店は要注意と注意喚起しています。

具体的には、

  1. 一式工事で明細がわからない
  2. ○○%オフなど割安感ばかりアピールしてくる
  3. 値段が相場とかけはなれて高い、または安い
  4. 値引欄で多額の値引がある

というような内容があげられています。他にも注意すべき事項は多々あると思いますが、共通していえることは「見積書から工務店の誠意が感じられない」ということです。もちろん「誠意=安い価格」ではありません!

誠意のある見積書を作っていますか?見積書1つとっても施工の品質や施工後のフォローが充実しているかなど施主は読み取っているものです。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫) (2009-26/100)

『海馬―脳は疲れない (新潮文庫)』

脳科学者の池谷祐二氏とほぼ日刊イトイ新聞で有名な糸井重里氏の脳に関する対談をまとめたものです。

脳科学といえば、今ドラマでやっている『ミスターブレイン』を思い浮かべてしまいますが、ドラマの中でも登場する「海馬」はこの本でも触れています。

私がこの本を読もうと思ったのは記憶について知りたいと思ったからです。商売柄、知識やノウハウを売りにしているため、今後衰えていくであろう脳をどう効率的に活用したものかと・・・そこまで真剣に悩んでいるわけではありませんが。

本書によると脳の記憶(メモリー)には2種類あって、知識としてのメモリーとそれらを組み合わせて活用する、いわゆるノウハウとしてのメモリーがあるとのこと。特に年を重ねることによって後者のメモリーの使い方が巧みになるらしいです。

確かに昔吸収した知識を組み合わせる方法で今の課題にあたることがあります。また新しいものがそんなに入ってこなくても過去の経験で対応できることもあります。脳ってすごいと思います。

また、考えるのに疲れて息抜きをする場合も、運動などでリフレッシュすることは良いとしてもその間も思考はやめないほうがいいそうです。私もそう思う経験があります。考えが行き詰ったとき、市のスポーツセンターにあるルームランナーを使って走ることで考えがまとまることがあります。

そんな風に自分の経験と照らし合わせながら読むと面白いと思います。

実践 工事進行基準の戦略的活用方法―新会計基準に対応する経営革新をどう進める! (2009-25/100)

実践 工事進行基準の戦略的活用方法―新会計基準に対応する経営革新をどう進める!

この4月以降の会計期において建設業の売上、原価計上が原則進行基準採用となりました。今までは原則が完成基準であったため大きな変更です。本書はそうした進行基準採用にあたり、単なる会計規則に則った会計業務の遂行だけでなく、本来進行基準を推し進めるにあたって必要な情報収集のための仕組み作りをもとに企業の体制を強化し経営に役立てようという趣旨のものです。

進行基準を採用するにあたり最もポピュラーな方法は原価比例法。これは請負金額と見積総原価、現在までに発生した実際の原価の3点を把握する必要があります。建設業の悪しき商習慣として契約前の前倒し工事があったり、実行予算を組まずに施工したりと・・・今までの方法では進行基準を採用することはできません。としたら採用にあたって皆が意識を変えて取り組むようになるのでは??と考えたいところですが、そこは今までのどんぶり勘定の延長線上で適当な(あるいは恣意的に)進捗率を見積もって計上するか、何らかの理由をつけて完成基準でいくかのどちらかでしょう。本書でもそうしたリスクが存在することに触れています。

そうした抜け道を探るのではなく、この機会に体制作りから行いたいという企業には良い指南書となると思います。進行基準採用には客観性、合理性等が不可欠で、そのためには内部統制が必要になってきます。そこで進行基準のためだけでなく、施工管理の強化、現場への予算原価管理ノウハウの展開などを念頭にすすめることで経営にプラスの効果が現れてきます。そうした部分の記述もありますので参考になります。

ただ、「戦略的活用」のステップやチェックシート、仕組み作りの図解などが無く活字中心の構成となっている部分が少しわかりづらいように思えました。

Let's note CF-R4、ハードディスク交換でよみがえる

現在、仕事で愛用しているPCはLet’s note CF-R4です。このPCのハードディスクを交換することにしました。

というのも様々なアプリケーション、データを入れるうちにディスクの空き容量が2GBを切るようになりました。それではデフラグもできませんし、Google Desktopのインデックス作成も十分にできません。買い替えも考えましたが、少し前にバッテリパックを新しくしたこともあり、ハードディスクを交換することにしました。

しかし相手はノートパソコン。デスクトップのようにはいきません。まずは情報収集です。

分解とハードディスク交換の手順:分解WEB

その他、ハードディスク交換に関する情報:Let’s noteテンプレ

R4もタイプによって中のハードディスクが異なります。私の場合はMK6034GAXというハードディスク。これはマイコンピュータからプロパティをたどっていくとわかります。ハードディスクによっては電圧が異なりピンを折るなどの作業が必要らしいのですが、私の場合は大丈夫なタイプのようでした。

まずはハードディスクの調達。ULTRA-ATA-100のタイプで250GBのものに交換することにしました。家電量販店にあるようなメーカの同等品は様々なツールやオプションがついて3万円程度します。費用を抑えるために日本橋へ。ツクモ難波店で9千円弱で入手しました。

ただ、単にディスク交換ではなく今使っている環境をすべてそのまま引き継ぎたいので、さらにハードディスクの引越し用ソフトを購入。利用したのは『完全ハードディスク交換』です。

あとはデータ転送用にハードディスクをUSBでつなぐためのものが必要です。これは前々から重宝している直刺IDEを使いました。

すべての道具がそろったところで、まずは新しいハードディスクへのデータ転送。エラーチェックからはじまってデータ転送が終わるまでおよそ5時間程度かかりました。

次にいよいよ交換。これは前述のサイトを参考にしながら。あまりこういった作業は得意ではないのですが・・・あっけなく30分程度で完了。起動して動作チェック。何の問題もありません。

すぐに仕事に取り掛かれそうです。たまにはこうした作業もいいもんです。

岡山での勉強会 その6 倉敷美観地区

最後は倉敷の美観地区を観光です。

アイビィスクエアで昼食を取り、Dscn2833倉敷いがらしゆみこ美術館」、「大原美術館」を見学しました。大原美術館のエルグレコ「受胎告知」も圧巻でしたが、Dscn2834 いがらしゆみこ美術館にあった藤子不二雄直筆のドラえもんの色紙も味わい深かったです。
会はここで解散。最後は中国道で25キロの渋滞に揉まれながらもあふれんばかりのモチベーションの塊と化した私は今後の事業展開に思いをはせつつ来年の再開が楽しみでなりませんでした。

岡山での勉強会 その5 森田酒造&平翠軒

場所を移して倉敷の美観地区内にある平翠軒さんへ。経営者で森田酒造の代表でもある森田社長の話を伺いました。

Dscn2826 ホームページでも紹介されているように「暮らしの中の食べもの」というコンセプトで全国のこだわりの食品を販売されています。もちろん森田酒造で作られた日本酒も。
美観地区にあるため倉敷のお土産屋さんと勘違いされそうですが、ここではいわゆる観光みやげではなく全国のこだわり食品を購入する目的で訪れる方が多いようです。扱っているものも日本全国から森田社長が自ら確かめて納得されたものばかりだそうです。おいしそうなもの、珍しいもの、盛りだくさんで「食材の玉手箱や~!」と彦麻呂さん風に叫んでしまいそうです。

Dscn2824 そういった平翠軒は森田社長のコンセプトを形にしたものでやはりこうしたお店は経営者のポリシーや考え方がよく表れていると思います。岡山・倉敷にきたらまた立ち寄りたいお店です。