建設業許可と経営事項審査を新会社に引き継げるようになりました

企業再生の現場では事業譲渡や会社分割などの手法が取られますが問題なのが建設業許可と経営事項審査をやり直さなければいけない点です。

しかし再生に向けての取り組みが足かせとなり営業活動に支障があっては何のための再生かわかりません。

そこでこの6月に中小企業庁が「中小企業承継事業再生計画」の認定制度を設けたことを受けて国土交通省が対策を講じました。それは認定を受けた計画に基づいた会社分割や事業譲渡の場合、建設業許可や経営事項審査を引き継げるようにするもの。もちろん任意であるため引き継がないことも可能です。

働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)(2009-29/100)

働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)

5月に倉敷を訪問した際に薦められた本。帯表紙の赤ちゃんを左手で抱っこしながら右手でパソコンを操作する風景はたまに当事務所でも見られるものだ。(ただし、それは従業員の方ではなく私自身かあるいは仕事を手伝う専従者なのだが)

労働者人口が減少するなか日本の競争力の源泉として結婚・出産を期に退職した女性の力が注目を集めている。国や自治体も支援体制を整えつつあるが育児休暇制度の導入や託児所の設置などはやはり大企業が中心で中小企業ではなかなか普及しない。保育所不足も就業を難しくしている原因の1つである。

そうした現状を踏まえ、本書は「子連れ出勤」という1つの提案を投げかける。著者でモーハウス代表を務める光畑由佳氏は自身の出産・育児体験をもとに授乳服を製作。モーハウスでは子連れ出勤を実践している。(光畑氏はそうした女性のライフデザインを支援する取り組みが評価され内閣府の女性のチャレンジ賞を受賞している。)

「授乳服を扱っているのだから子連れ出勤でも違和感が無いのだ・・・」とは誰もが一度は脳裏をよぎること。しかしそっくり真似ることはできなくてもヒントにはなるはずである。

子連れ出勤には多くのメリットもあり本書のなかで紹介されているが一番賛同したのが、母親と子どもが一緒にいる時間が長くなるということだ。

建設業界も女性の視点が注目されている。住宅建築やリフォームの現場ではインテリアコーディネーターやキッチンスペシャリストの資格を持つ女性が多く活躍している。住宅設備メーカーのショールーム。子連れ出勤しているアドバイザーがいてもいいと思うのだがいかがなもんだろうか。

ムダとり―現場の変革、最強の経営 (幻冬舎文庫)(2009-28/100)

ムダとり―現場の変革、最強の経営 (幻冬舎文庫)

著者の山田日登志氏は日本の工場からベルトコンベアーを排除した(すなわちセル生産方式や一人屋台生産方式を導入した)、生産現場改善の第一人者。

大量生産時代から多品種少量生産時代へ移行するにつれ、生産性が低下し収益を圧迫し始めた生産現場が新たに活路を見出した生産方式がセル生産方式。単能工から多能工へシフトし、最終的にはすべての工程を一人で担当できるようにする。一人で担当するため工程間に柔軟性が生まれるほか作業者自身の自発性・モチベーションが高まり創意工夫も生まれる。そういったメリットがある。

ムダとりは生産性の無駄を排除すること。

5Sは整理・整頓・躾・清掃・清潔。工場内の整理・整頓・清掃を推し進める企業は多い。それ自体は推奨されるべきことであるが、大きく陣取っている無駄な生産設備は無いだろうか。目に見えるゴミ・ほこりを捨てるだけでなく、作業工程の無駄も捨て去ることが本当の5Sのように思える。

そんなことに改めて気付かされる一冊であった。

携帯電話をNOKIA 702NKからX05HTに変えました

ずっと愛用していたNOKIA 702NKから新しくX05HTに変えました。

Index_pic_02 タッチパネルとキーボードの2種類の入力デバイスを持つWindows Mobileを搭載したX05HT。今回、この機種にした理由はいくつかあります。

1.連絡先の登録件数と1データあたりの登録可能電話番号

通常、携帯電話の連絡先として登録できる件数は1,000件のものが多いのですがX05HTはメモリの許す限り何件でも可能です。情報分散をきらう性格か面倒臭がりなのかわかりませんが、PCでデータ管理しているOutlookのアドレス帳と同じものにしておきたいのです。そのためデータ件数がネックとなりました。あと1データあたりの電話番号。最近は1人の連絡先でも会社番号、FAX番号、携帯番号(仕事用、プライベート用)、IP電話番号と様々です。これらを1データとして格納したかったのでOutlookと同じ形式で保存でき、同期が取れるものということでWindows Mobile搭載機としました。ちなみに愛用していたNOKIA 702NKはWindows Mobile搭載ではありませんが同じ機能を満たしていました。

2.無線LAN対応

無線LANに対応していますのでPCでも利用している無線LANアクセスポイントからインターネットへアクセスすることができます。携帯電話代の節約のためパケット通信は極力控えてパケットし放題も契約していない私にとってとても便利な機能です。無線LAN経由で受信したメールもWindows Mobileの機能によりPC側のOutlookと同期が取れます。

3.iPhoneにしなかった理由

iPhoneも考えたのですが、実は中小企業診断士の仲間が「良いですよ」と薦めるもので、へそ曲がりな私はいつかその方とiPhoneとどっちが良いか競うがために違う機種にしました。

他にも理由はあるのですが・・・

あとはタッチパネルの操作性が心配だったのですが、銀行のATMのタッチパネル操作も苦手な私(指が太いのと、何故か認識してくれないことが多いこと)にとって、やはり練習をつまなければ難しいのは確かです。いままでのようなスピードでメールを打つことは難しいです。もちろんキーボードを使えば早いのですが片手で操作するときは遅くなってしまいます。

色々な機能が入っているのでおもしろいものを発見したらまた紹介します。

生産管理は日本流でいけ!―在庫減、低コスト、短納期を実現するヒント集(2009-27/100)

生産管理は日本流でいけ!―在庫減、低コスト、短納期を実現するヒント集

新しい本ではなく古本屋で偶然見つけたもの。

生産管理の目的とは何だろうか?ITに常日頃から携わっているとそれを忘れてしまいがちであるが、多くの企業では管理のための管理になっている。管理帳票を正しく出力するためにデータを投入する。せっかく得られた帳票は工場ではなく管理職の机上で確認され特に有用な意思決定をするわけでもなくファイルに綴じられていく。そんな光景が多くの企業でみられる。

本来生産管理も企業の競争力を高めるために行われるもので、その競争力はよくQCDの3文字で表される。品質・コスト・納期である。品質を高め、コストを下げ、納期(リードタイム)を短縮する。それが管理の目的のはずである。

本書はアメリカなど諸外国から輸入される管理手法の問題点・本質に触れ、日本のものづくり現場で培われた管理手法の優れた箇所を取り上げて生産管理のあるべき姿を説いている。

構成は管理したい、取り組みたいテーマごとに分かれており拾い読みにも適している。

生産管理システムを導入したものの効果が見えてこない企業に是非一読をすすめたい。

建材と住宅設備のデジタルカタログ集「カタらボ」、テスト用のサイト公開

社団法人日本建材・住宅設備産業協会が建材と住宅設備のデジタルカタログ集「カタらボ」をテスト公開しました。

建材、住宅設備のカタログはメーカ1つにしても多種多様でしかも1冊が大変厚みがある。工務店などの打ち合わせコーナーなどにはそうしたカタログがずらりと並ぶ。

今回の「カタらボ」はそうしたカタログを電子カタログとして閲覧できるものです。テストサイトを使ってみたのですが、確かにカタログをめくるように閲覧できる仕組みができています。ただそれ以上のものは現段階ではあまりありません。

インターネットでカタログを提示するからには一覧性と検索性を兼ね備えていなければなりません。「ただ何となくページをめくる」という行為は非常に重要ですが、それは紙媒体のものにはかないません。商品カテゴリごとの検索など今後機能が拡張していくようです。

建材・設備メーカーの宣伝用チャネルとしても使えそうです。中小のメーカーには大手メーカーと同じ土俵にたてる機会となればおもしろそうです。

工務店は顧客との打ち合わせ段階での利用は紙媒体でのカタログがよさそうですが、商品知識が乏しい場合に補う機能としてはよさそうです。

利用者はあらかじめ建材、住宅設備を調べておくために複数メーカーのカタログに渡って一覧したい場合などで使えそうです。

正式に公開されるのが楽しみです。

1461日

今日は安田コンサルティングの創業記念日です。

おかげさまで丸4年間営業させていただき、本日より5年目に突入です。
今までは見えてこなかった安田コンサルティングの課題が見えてきました。

・『建設業大好きコンサルタント』カラーが薄くなっています
⇒何でも屋になっている。
・自分が安心して活動できる範囲内での業務が多くなっています
⇒すなわち新しいことへの挑戦が少ない。

何にでも挑戦していきたいという気持ちは持ち続けるべきですが、何も目標が
無い状態で何でもやるのは単なる何でも屋です。ビジョンを持って何にでも取
組むという姿勢とは大きくことなります。
それは経営相談の場で自分がよく言っていることです。自分のことは棚に上げ
て恥ずかしいことです。

今させていただいている業務を削るつもりはありません。縮小して色濃くなろう
とは思いません。あくまで拡大。ただし拡大の方向をよく見定める。
4年も経ってようやくこんなことに気がついた私でした。

これからも安田コンサルティングをよろしくお願いします。

1年目に書いた記事。2年目に書いた記事。3年目に書いた記事。