経営事項審査の完工高とZ評点の相関

経営事項審査では4月からの改正で虚偽申請防止のために技術者数(点数)と完工高の相関を見るようなことを言っていましたが少し調べてみました。

Photo これは土木一式工事において完工高が0でない企業のZ評点(技術点)と完工高の対数をプロットしたグラフです。データ数はおよそ7万4千社です。

完工高は大きくばらつきがあるので対数にしました。経審の完工高は単位が千円なので対数1が千円。2が1万円。3が10万円ということになります。6が1億です。最大は大成建設で約3200億円。対数で8.5です。

グラフを見てみると確かに相関はありそうです。しかし技術評点が低い500点弱のところで対数1から対数6あたりと完工高のばらつきも見られます。少ない配置技術者で多くの完工高を計上していることになります。

今回は土木工事に絞りましたが工種ごとにも傾向がありそうです。

創業支援セミナーが3月5日に堺商工会議所で開催されます!!

堺商工会議所(大阪府堺市:なかもず徒歩5分)にて創業支援セミナーが開催されます。私は当日講師役を務めます。

1日完結型のセミナーで創業・開業についてのイロハを学ぶことができますので是非みなさんご参加ください!!

創業支援セミナー
~知って得する!開業の“い・ろ・は”~

「創業したいけれど、何から手をつけてよいか分からない。」という相談が多く寄せられています。
そこで、開業する前に知っておきたいこととして、「開業の心構え」から「事業計画の作成方法」「公的融資制度の活用」「開業に伴う手続き」「有効なIT活用」までを1日で分かりやすく、解説いたします。
将来の開業を検討している方は、『開業に必要なことを知る!』、開業準備中の方は、『準備状況を再確認!』するために、当セミナーをご活用ください。

【カリキュラム】

  1. 開業の心構え
    ⇒開業を考える
    ⇒開業パターンの分類
  2. 開業のアイデア創出
    ⇒好きなことを事業にかえる
    ⇒アイデアを磨く
  3. 開業計画書の作成
    ⇒事業コンセプトや売る仕組みを考える
    ⇒収支計画と資金計画
  4. 公的な融資の種類とは
    ⇒?日本政策金融公庫について
    ⇒制度融資について
  5. 開業の手続き
    ⇒開業届の提出方法
    ⇒開業の許認可の申請手続き
  6. 開業後のIT活用
    ⇒インターネットでの販路開拓
    ⇒業務ソフトウェアの活用

【開催日時】
平成23年3月5日(土)
午前10時~午後5時
※正午~午後1時まで休憩

【会場】
堺商工会議所 2階大会議室
(堺市北区長曽根町130番地23)
地下鉄御堂筋線「なかもず」駅、徒歩5分
南海高野線「中百舌鳥」駅下車、徒歩5分
※無料駐車場完備

【講師】
安田 勝也(中小企業診断士・システムアナリスト) ほか

【受講料】
1,050円(消費税・テキスト代込)
※受講料の振込をされる場合は、下記指定口座へお振込ください。
紀陽銀行堺支店 普通口座254003
堺商工会議所 専務理事 松田 昭 ※振込手数料はご負担ください。

【申込方法】
受講申込書に必要事項をご記入のうえ、下記までお申込みください。
申込書:http://www.sakaicci.or.jp/info/20110111_1.pdf
〒591-8502 堺市北区長曽根町130番地23 堺商工会議所 経営支援課
TEL 072-258-5581  FAX 072-258-5580
E-mail  scci2702@sakaicci.or.jp  URL http://www.sakaicci.or.jp

【主催】
堺商工会議所

建設業界では将来確実にやってくることも多い

経営は不確実な未来への対応。だから難しい。

それだったら確実にやってくる未来への対応の方がやりやすいはずであるし、必ずやらなければならない。

建設投資の減少は下げ止まりとなった。およそ40兆円弱の規模で今後も推移すると予測されている。そこには新設工事が減少し、維持修繕工事の割合が増えていくという確実な未来がある。新設しか行えない企業は維持修繕への対応・準備は義務であり、それを行えない企業は少なくなる新設工事をダンピングという価格競争で奪い合う。そして工事の品質が落ちる。発注者側にとっては「安物買いの銭失い」となるわけだ。

他にも少子高齢化の進行も確実になってくる未来。第二次ベビーブーム世代による第三次ベビーブームは起こらなかった。残念ながら今後も少子高齢化は進むのである。高齢者向けサービスや住宅・関連設備は今後大きな市場になる。福祉介護リフォーム事業は地域密着型の企業にはもってこいの事業。「小さなリフォームなどやってられるか!」はあまりにも薄慮。少子高齢化という確実にやってくる事象のキーワードから自らの事業の先行きを予想すればいい。

成熟社会では企業のかじ取りはより難しくなる。不確実な未来より確実な未来。少しでも確度を挙げて経営していくことが存続につながるのである。

民間工事にも拡充された地域建設業経営強化融資制度

平成22年度補正予算にて地域建設業経営強化融資制度の拡充・延長が実現しました。

そもそも地域建設業経営強化融資制度とは何でしょうか?

  • 受注した公共工事の出来高が5割に達した場合、出来高に応じて融資を受けられます(複数回利用可)。貸付金利は、事業協同組合等への助成措置により低利となります。
  • 未完成部分の施工に要する資金については、前払金の支払を受けている場合、保証事業会社の金融保証により、融資を受けやすくなります。

こうした融資制度なのですが、それが拡充されたというわけです。

以下、変更内容の概要です。

融資の対象工事に公益的民間工事を追加。事業期間を平成23年度末まで延長。

主な拡充内容

●融資の対象となる工事の追加
(改正前)公共工事
(改正後)公共工事に加え、病院、福祉施設、PFI等の社会全体の効用を高める施設に
関する民間工事を対象とする

●制度の一層円滑な運用を図るため、 債権譲渡契約証書様式の一部を改める。

事業期間の延長

●融資を開始する期限は 平成24年3月31日までとする

私個人的には「経営強化」と名前がついている理由がわからない制度なのですが、工事資金の立替需要に即した制度ですので、短期的な資金調達が必要な場合は活用を検討してみてはいかがでしょうか。

第7期目がスタートしました

新年を迎えると同時に安田コンサルティングの7期目がスタートしました。

旧年は大きな気付きがたくさんあり、これから羽ばたくための種ができました。

今年はそれを実り多きものとするための第1歩とします。

まずは経営理念の見直しです。理念経営とは何か、これも旧年に得た気付きです。その考えに基づいて経営理念をもう一度かかげます。

そして個人から企業へ、行き当たりから事業へ。それが今年の大きなテーマ。

元旦の今日は理念見直しのために少し早起きをして一人ブレーンストーミングをしています。

本年も皆さまよろしく申上げます。