『経営管理のための決算書の読み方』研修が終了しました

中小企業大学校関西校で開催されました財務管理シリーズ(2) 経営管理のための決算書の読み方が無事終了しました。

23名の受講生とともに時間を共有し財務スキルを伸ばすことができたことをとても幸せに感じています。

皆さん、財務分析という新たな武器を手に入れられました。しかし研修では試し打ちをしたにすぎません。是非自社に持ち帰っていただき、本当に使える武器にしてもらいたいと思います。

今回の研修は講義終了後も受講生の方々と会社経営についていろいろと議論させていただきました。私も講師ではなく一人の経営者として多くを学ばせてもらいました。

やはり、研修って講師も多く学ぶものだと実感した2泊3日でした。

2つの士業、名前・役割は違えども目的は同じです

今日は研修三昧な一日でした。

271160_141093929302218_100002048346 まずは中小企業診断士の理論更新研修。中小企業診断士は更新が必要な資格。理論政策更新研修は5年間の更新期間の間に5回受講しなければなりません。

研修の第2部では講師役も務めました。テーマは「ITを活用した経営戦略」です。インターネットを使った販路開拓を中心に話をしました。中小企業診断士が企業支援にあたって必要となるのは技術・使い方などの知識ではなく、いかに道具として活用するかという戦略の部分。そこに重きをおいて話をしました。安田コンサルティングの経営理念につながる仕事ができて満足しています。

Imag0944 2つめは行政書士会泉州支部の勉強会です。相談会の相談事例を皆で共有し合い、より的確な助言アドバイスができるように勉強します。

私にとっては試験合格・登録後に初めて触れる現場の話です。参加された先輩方は「この場合の回答はこうしたほうがいい」といった意見や「類似する事例があって・・・ここに注意すべき」などのノウハウ提供が行われました。

私は中小企業診断士と行政書士の2つの士業資格で何がしたいかというと、やはり理念にのっとって中小企業の経営者を元気にしたいのです。「これはどちらの士業としての仕事か?」は重要ではありません。「どの士業のノウハウを使えばより元気にできるか?」。そんな取組姿勢を肝に命じた1日でした。

維持修繕工事の市場規模

建設業界向けのセミナーで今後の建設投資の見通しについて話をすることがよくあります。

Phm01_0552 建設投資は長い間減少を続け一時40兆円を割り込みましたが、今後は下げ止まり40兆円程度で推移すると見込まれています。なぜ下げ止まるのか。それは維持修繕工事があるからです。

それでは40兆円のうちどれぐらいが維持修繕工事なのか。全体との割合は年々増加し続けて現在は約25%。そう金額にして10兆円です。この割合はどれぐらいまで伸びつつけるかと予想しますと、日本よりももっとはやく成熟社会をむかえている欧州諸国の現状を見ますと概ね50%~60%です。今の日本の維持修繕工事市場はもっと先にはおよそ倍になることが考えられます。

ちょうどそんな市場規模を分析したレポートが建設経済研究所より発表されました。

レポートでは詳細な分析がされています。また分析の根拠・統計数式も掲載されています。詳細をお知りになりたい方は是非ご覧ください。

建設会社は業界内で生き残るのであれば、拡大する市場に対して価格競争に陥らないように技術・スピード・付帯サービスなどで優位性を開発・確保しておくべきです。