同友会で確立する経営理念というもの

この土曜、日曜は大阪府中小企業家同友会の南ブロックで開催された経営指針確立・成文化セミナーにサブリーダーとして参加してきました。

ちなみに「大阪府中小企業家同友会」というのは私が参加している経営者交流の場で、「自主・民主・連帯」の精神のもとで、「よい会社をつくる。優れた経営者になる。経営環境を改善する」という目的のもとで「国民や地域と共に歩む中小企業」を目指す経営者の集団です。私は入会してもうすぐ2年。何とか時間を見つけて勢力的に参加しています。

そのなかで定期的に経営指針確立・成文化セミナーが開催されます。これは経営理念・経営方針・経営計画で構成される経営指針を確立し、文書化するためのセミナーです。構成要素の理念、方針、計画はそれぞれAコース、Bコース、Cコースに分かれ、今回サブリーダーとして参加したのは理念(A)コースです。

経営理念は企業の究極の目的を経営者が宣言したものです。経営者の姿勢・覚悟・責任などを表したものともいえます。私はちょうど1年前、この理念コースを受講し、魂を込めた経営理念を成文化することができました。

Rinen一 私達は、愛で中小企業の経営者を元気にします
一 私達は、中小企業に関るすべての家族を守り、
             次の世代に命を繋ぐ社会をつくります

この理念は私の宣言であり、この理念をすべてのよりどころとして追求しています。よりどころを得て、とても大きな力を得ました。1年前に私が与えられたこの大きな力は今をもって衰える気配すら見えません。

今回は受講者ではなくサブリーダーとしての参加です。このセミナーは外部講師を呼ぶのではなく、リーダー、サブリーダーも同じ同友会の会員・仲間で構成されます。仲間だからこそ受講生とは真剣勝負です。「何のために自社は存在するのか」を徹底的に追及します。

この確立・成文化の過程で受講者は多くのことに気付き、学びます。私もサブリーダーとして多くのことに気付き、学ぶことができました。受講生が自らの使命・目的に気付き形作っていくなかで自信がみなぎり顔つきがかわっていきます。そして力が沸いてきます。

自分の理念に基づいて、愛をもって経営者を元気にする。その場の1つがこのセミナーだと認識しました。また、同友会の仲間が本当の仲間になる瞬間がここにあると気づきました。今回サブリーダーとしてデビューしましたが、今後も継続していきたいと思います。

日高町商工会にて『「生き残り成長するための企業革新(または、戦略)」~手法と事例~』のテーマで語ってきました!!

120126_22_54_17 1月18日に日高町商工会にて『「生き残り成長するための企業革新(または、戦略)」~手法と事例~』のテーマで語ってきました。

「生き残り」すなわち「存続」は存在し続けること。ただし「続ける」といっても同じことを続けていくことではありません。

『世の中が変化していること。それによって取り得る手段が変わること。すなわち企業は変化しなければ存続できない。』

これはよく言われていることなのですが、経営者に理解を促すために最近よく使うのが「富士山の5合目までヘリコプターでいくとしたら・・・」という例え話です。

相手に何か説明をする際に例え話を使いますが、いつも心がけているのは『一事三例』です。例え話の引き出しは3つはほしい。相手にあわせて色々な例え話ができれば理解してもらえることが多くなります。

セミナー終了後、多くの方から名刺交換をしていただきました。中には白紙に手書きで書かれた方もおられました。それほどまでの想いで挨拶してもらえることはとても嬉しい限りです。

写真の「九絵タオル」は商工会のショーケースに特産品として展示されていたものです。日高町の商工振興のため講師として呼ばれたわけですが、講演以外にも振興のためできることがあります。タオルを10枚購入させて頂きました。(今日とどきました。届くまでブログの投稿待ってたんです。)1枚は自分用。残りの9枚はこれからお会いする先着9名の方に!!日高町の話もできるし、自分が講演したことも話題にできます。振興のお手伝いをしながら、自分の宣伝もできる。一石二鳥ですよね!!

一日でわかる!創業の基礎!!『創業支援セミナー』の開催

中小企業庁のメールマガジン「e-中小企業ネットマガジン」の1/25号に私が講師を務めるセミナーが掲載されていましたのでブログでも紹介させてください。

以下、メールマガジンからの引用です。

Canvas ◆◆◆近畿地域◆◆◆

15.一日でわかる!創業の基礎!!『創業支援セミナー』の開催

◆堺商工会議所では、創業の基礎知識を習得するためのセミナーを開催します。

[日時]2月25日(土)10:00~17:00
[場所]堺商工会議所(堺市北区)
[参加費]1,050円
http://www.sakaicci.or.jp/seminar/20120225.pdf
……………………………………………………………………………………………

ちなみに中小企業庁のメールマガジンはこちらから登録できます。私も施策情報の収集などで購読しています!皆さんも是非どうぞ。

brother(ブラザー)のラベルプリンタTD-4100Nを使ったラベル印刷機能の開発

お客様からの要望で運用中のシステムにbrother(ブラザー)のラベルプリンタTD-4100Nを使ったラベル印刷機能を加えることになった。

Unnamed_2 導入の際の機種選定のポイントになったのは以下の通り。

  • A4サイズのラベルを使えば、これまで利用していたプリンタでも使えるが、余りが出てしまいもったいない。
  • ラベル1枚にかかるコストは1円~多くても3円未満。
  • ネットワークで利用できる。

さらにTD-4100Nには既存システムとの接続可能性として以下の3択があった。

  1. データ渡し:プリンタ付属の印刷ソフトへCSV形式などでデータを渡す方法。(さらにこの付属ソフトは機能が豊富でデータベースへODBC経由で接続したり、あるいはアクセスなどのデータベースファイルからテーブルやクエリが直接参照できることがわかった。)
  2. 既存のレポート機能の利用:現在運営中のシステムでは帳票出力にアクセスレポート機能を使っている。このレポート出力機能によりラベル印刷帳票を作成する。システム側からボタン一つで呼び出せる使いかっての良さがあるが、ラベルプリンタに細かな指示・コマンドが送れないデメリットもある。
  3. 開発コンポーネントの利用:このラベルプリンタには開発コンポーネントb-PACが提供されている。当然、細かな指示・コマンドを送ることも可能であるが、2のアクセスレポートのようにお手軽ではない。そのため開発コストがかかる。また配布にあたってはアクセスだけでなく、このコンポーネントもあわせて送る必要があり、新たにインストール作業が必要となる。

今回のシステムは配送先拠点が全国にあって、その拠点に届いたものが利用者に配られる仕組みである。ラベルは配送先名と利用者名、さらに配送物のこぐち数が総数と通し番号で表記されている。

ポイントとしてはラベルプリンターのオートカッター機能である。プリンタドライバで指定できるものは「1枚ずつ」か「最後だけ」である。初期値は「1枚ずつ」。また「最後だけ」に指定しても次印刷するときはまた初期値に戻る。設定が保存されないことはサポートセンターにも確認した。お客様の要望は「配送先別」。「1枚ずつ」ではバラバラになって並べ替える作業が発生する可能性があり、「最後だけ」ではあとの作業が分担できず、ハサミなどで切る必要があるので、やはり「配送先別」である必要があった。

ということで、上記の1,2案はダメで3案の開発コンポーネントを利用することとなった。細かなところは割愛するとして、上記の「配送先別」を実現するには以下のようにソースコードを書けばいい。

        【配送先別ループ】
        objDoc.StartPrint "", bpoCutAtEnd
        objDoc.PrintOut 1, bpoCutAtEnd
        objDoc.EndPrint
        【ループ終わり】

カットするオプションはStartPrint 及び PrintOut コマンドで指定する。TD-4100Nで指定できるのはbpoAutoCut(1枚ずつ)、bpoCutAtEnd(最後のみ)の2つ。すなわちプリンタドライバで指定できるものと同じ。ここでは、bpoCutAtEndを指定しておく。配送先ごとにEndPrintコマンドで「終了の合図」を送ってやればプリンタは最後と判断してカットしてくれる。そして新しい配送先には再度StartPrintから始めればいいのである。

ちなみに開発コンポーネントを利用する場合でもラベルのレイアウトは付属のラベル印刷ソフトを使う。

さきほど無事開発を終えた。あとは納品を待つばかり!!

顧客がもつイメージもやる気もあわせてふくらませる

大阪市内の企業のネットショップ開設を支援してきました。

Phm01_0909 これまでネット販売は行ってなかったのですが、先日電話があって挑戦したいとのこと。熱の冷めないうちにと隙間時間を無理につくって訪問してきました。

訪問の目的は、ネットショップの例などを使ったガイダンス的な説明ではなく、顧客の名称、商品などを並べた試作的なネットショップをその場で立ち上げて見せることで、相手のもつイメージを具体化させ、形を見せることによるやる気向上の2つです。

訪問できる時間は1時間30分。最初にガイダンスを3分ほどで済ませ、すぐさまネットショップの試用申し込みから。今回はカラーミーショップを使いました。30日間のお試し期間がついているため、これを利用します。

試用申し込み後は、ヒアリングをしながらの設定項目の入力です。1時間ほどヒアリングと設定を繰り返しながらリアルタイムでネットショップができあがっていきます。

最後は顧客が販売する商品を1つ掲載して完了!!

狙い通り、自分の商品が掲載されているネットショップを目にして、モチベーションがかなり向上したようです。「経営者を元気に!!」の第一歩は成功しました。

次は運用面です。PC操作は得意とはいえない顧客に対して、どこまでやるか。これもヒアリングしながらの検討となります。次回の訪問が今から楽しみです。

建設業への金融支援が延長・拡充されます

中小企業金融円滑化法がこのままでは12年3月で期限切れ(※結局円滑化法は再延長が決まりました。)となるため、様々なところで不良債権が表面化し企業の倒産が増加するといわれています。

そんななか国交相の方から10日にプレス発表がありました。建設業むけの金融支援が延長・拡充されます。

以下その内容です。

1.経緯と趣旨

  • 被災地における建設機械の調達の円滑化を図ることにより被災地の復旧・復興に寄与するとともに、地域社会の維持に不可欠な役割を担っている建設企業の経営及び雇用の安定、連鎖倒産の防止等を図るため、建設業への金融支援事業の延長・拡充を行います。

2.拡充の内容
(1)下請保証制度(下請債権保全支援事業)の延長・拡充

  • 下請建設企業が元請建設企業に対して有する債権の支払を保証する下請債権保全支援事業について、?事業期間の1年間の延長を行う(平成25年3月31日まで)とともに、?被災地域における建設機械の割賦販売・リース・レンタルに係る債権を保証対象に追加します。
    <本事業の概要>
    http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk2_000033.html

(2)元請融資制度(地域建設業経営強化融資制度)の延長(プレスリリース原文では「延長」ではなく「拡充」となっています)

  • 公共工事又は公共性のある民間工事を受注する元請建設企業が低利で融資を受けられる地域建設業経営強化融資制度について、事業期間の1年間の延長を行います(平成25年3月31日まで)
    <本制度の概要>
    http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk2_000011.html

この手の支援策は企業側の出血を止めなければ単なる延命であって倒産の先送りになるだけだといわれます。ある意味正論ですが、日本を取り巻く環境を考えれば、復旧・復興に携わる担い手が、その活動に専念できない環境にあってはその損失は多岐に渡ります。被災地域における重機のリース関連まで制度が拡充されたこともその損失を避ける策の1つと言えるでしょう。復旧・復興特需の間に経営基盤を安定させる支援の実施も行われていくべきでしょう。そうした支援策が講じられることも願っています。

NHK連続テレビ小説「カーネーション」で経営者の心構えの一言が。自らの身を引き締めました

いま岸和田といえば『カーネーション』。各回とも録画して欠かさず見ています。

昨日7日放送分で、主人公が戦争孤児に思いを寄せていった一言に目が覚めました。

『生き延びや。私がもっといい世の中にしたるさかい。』(語尾など少し違うかも・・・ご了承下さい。)

あっ・・・言ってること同じや。

安田コンサルティングの経営理念の最後に「次の世代に命を繋ぐ社会をつくります」とあります。

「より良い世の中にする。」

「何のために??」

「愛すべき人や守るべき人が幸せに過ごせるように」 です。

経営理念に込めた想いを熱く沸かせてくれたドラマの一場面でした。

経営指針書に基づいた経営の元年です!

安田コンサルティングとして始めて経営指針書を作成しました。これまで経営計画の作成など支援をしてきましたが、自ら作成・実施していくのは始めてになります。これは先日のブログでも記載したように「流動的経営」から脱却し、将来に向けての拡大構想の絵が描けるようにする目的があります。

今回作成した経営指針書は自らのため、専従者に共有するため、そして経営相互チェックの機能をもった経営者グループでチェックの基盤にするための3つの活用を意識しています。内容はシンプルに。A3一枚ものです。

事務所内に張り出して常に意識し、照らし合わせ、改善していきながら2012年を進んでいきたいと思います。