六人の経営者と向き合う


大阪府中小企業家同友会南ブロックの経営指針確立成文化セミナーに参加してきました。
六人の受講生と2日間向き合ってきました。みな経営者です。
経営者として、その前に一人の人間として生き様を語り、経営者として覚悟を決める2日間です。できあがる経営理念はその成果物の1つにしか過ぎません。
私も去年の1月は受講生でした。そのときに経営姿勢を大きく改めました。そのときに湧き上がった力は枯れることのない泉のように私を満たして元気にしてくれます。そしてその元気を皆さんに。出来上がった理念は額にいれ、私が座る席から一番見えやすい位置に飾っています。その横には修了証書。
どちらも私の宝物です。

誇りも感謝も必要です

今日は名古屋で建設業経営セミナーの講師でした。
冒頭で建設業に携わる人たちはすごいーと伝えました。昨日、朝から飛行機で東京に移動しセミナー講師を務め、今日は新幹線で名古屋へ。17時近くまでセミナーが開催され、懇親会のあと今は大阪南海電車のなかでこの記事を書いています。
なにげなく利用している社会インフラですが、その整備に尽力されたのは間違いなく建設業会の皆さんなんです。
今だってスマートフォンでブログ記事を投稿できるのも通信インフラが整備されてるからです。
これって当たり前なんでしょうか。
あるのが難しいと書いて『有難う』といいます。
その反対は『当たり前』なんです。
自動ドアが開いてお礼をいう人はいません。重いドアを開けてくれてた人には皆が『有難う』といいます。

生活の安全安心便利を供給してくれる建設業会の皆さんに感謝するとともに業界内の人にはそんな誇りあることをやり遂げている気概をもってほしい。
そんな想いをむねに今日も熱く語ってきました。

明日は地元大阪で同じテーマでのセミナーです。
この想いをぶつけてきます。

常に最善を追求していれば前と同じなどあり得ない

浜松町にいます。建設業経営セミナーの講師です。
実は同じテーマで今日が8回目です。前回は9月12日でした。それから一ヶ月あまり。
常にいいものを提供しようと追求していくということは、前回と今回の間にあった学びや気付きを反映させて実践することにあります。
この一ヶ月のあいだに同友会の青年経営者全国交流会や昨日の合同例会でも多くの学びや気付きがありました。
またこの一ヶ月のあいだに何冊も本を読んで学びや気付きがありました。
他にも色々な場面で学びや気付きがありました。
セミナー講師である以上、受講生の誰よりも学んでなければなりません。そして学んだことは受講生に伝える義務があると思うんです。
『前と同じく良かったよ』と言われると品質低下は防げたのがしれませんが講師としては失格です。
明日は名古屋に移動して同じテーマでの講演です。たかが1日ですが今日より明日を進化させていきます!

「2013年をどうするのか?」ではなく「2013年はどうあるべきか」で経営指針書作成開始

2013年度の経営指針書作成に本格的に取り掛かりました。
日ごろ、経営指針や経営計画の策定や実施の支援をしていますが、もちろん自社でも支援内容と同じ取り組みをおこなっています。
経営理念
一、私達は愛で中小企業の経営者を元気にします
一、私達は中小企業に関るすべての家族を守り次の世代に命を繋ぐ社会をつくります
この理念はまったく揺らぎません。だから理念追求のための目標、すなわちビジョンの作成からです。2013年1月1日から5年先、2018年1月1日の理想像を描いていきます。
5年先のビジョンは具体的であればあるほどいい。達成のためにやるべきことも具体的になるからです。今はこのビジョンを作成しています。
ビジョンができたら環境分析です。外部環境の変化、自社の強み・弱みを分析し、5年後ビジョンに向けての方針を決定していきます。
方針が出来たら次は計画。大切なのはこの記事のタイトルにもあるとおり、「2013年をどうするのか?」ではなく「2013年はどうあるべきか」なのです。ビジョン達成(2018年)の姿を数値化することで5年先の数値が先にできます。この数値を達成するために2017年、2016年、2015年、2014年、2013年と逆算しながらその年々のあるべき姿が見えてきます。だから「今年と比較して2割り増し・・・」なんて根拠のない計画数値は作りません。
数値計画と行動計画ができれば指針書の完成です。目標は12月上旬完成。あと2ヶ月、ボリュームのある作業ですが経営者として最優先事項。がんばります!!
 

全国から島根に青年経営者が集う交流会に参加してきました

所属する中小企業家同友会の全国行事で青年経営者全国交流会があり、島根県松江まで出かけてきました。
青年経営者が集まることの意義を強く感じた会でした。
「青年」の定義は色々あると思いますが、「若い」、「元気」といったところでしょうか。
若いがゆえに将来の日本を背負って立つという気概が必要です。「将来の日本」って何でしょうか。そもそも日本って何でしょうか。それを成すものは私たち個人、家族、会社、地域そして文化・歴史を指します。「将来の日本」というと遠い存在、どこか他人事に感じてしまいますが、自分、家族、会社、地域の将来のことに他なりません。それを背負うということです。30年、40年先でも現役でいるのが青年経営者です。当事者として将来のこと、また子育て世代として次の世代のことを切実に考えられるのが青年経営者だと思います。
その「気概」をもって、同友会のいう「労使見解」をベースにして、良い会社、良い経営者、良い経営環境にしていくための総合的な実践が必要です。
こうした思いを再確認することができました。また、思いを共有できる仲間が全国にたくさんいることを実感しました。「交流」は互いに高めあうことです。たくさんの仲間が集まり大きな力になっていきます。また自分もその力の一つだと認識しなければなりません。それが当事者意識を育みます。
青年経営者の端くれとして、安田コンサルティングの経営理念に従い、「将来の日本」のために多くの経営者を元気にしていきたい!!

ある建築家さんの経営相談 顧客視点の大切さ

先日、ある建築家さんのところへ経営の相談のため伺ってきました。父が工務店を下請リフォーム中心で開業しており、自分も引き継ぐ予定で建築士の資格をとってがんばっているとのこと。
相談は「一度は新築を手掛けてみたいがどう動いたらいいかわからない」というもの。
ヒアリングを進めていくと1つの問題点が見えてきました。「こんな家を建てたい」といくつもプランを見せてくれます。デザインも素敵なのですが・・・話のなかで、いつまでまっても住まい手(施主)の話が出てきません。
問題点は「売り手のわがまま・押し付け」の域を脱していないことです。
この素敵な家のなかでどういったご家族がどういった暮らしをしていくのか・・・そこまでイメージできなければ本当に住まい手のためになる住環境を提供することなどできません。
こうした相談者の場合に必ずお見せするのがこの写真です。新築マイホーム。工務店から鍵の引渡しのときの記念撮影です。
そして質問をします。
「このご家族が買ったものは何ですか?」
この質問に答えられて、顧客視点の第一歩となります。
皆さん、このご家族が買ったものは何だと思いますか?