建設業の事業継続計画について語ってきました

ASKIDSフォーラム徳島建設業の事業継続計画(BCP)について語ってきました。徳島、高知で開催されました、あさかわシステムズさん主催のASKIDSフォーラムの基調講演です。
建設会社のBCPの特徴は何といっても災害時に自社以外の復旧活動の担い手になるということです。自社の事業継続はもちろん、得意先の事業継続でも重要な役割を占めます。さらには得意先だけではなく地域インフラ整備という社会的役割も果たさなくてはなりません。
国や自治体でもBCPを策定する建設会社を認定し優遇する制度が出てきました。認定制度そのものは計画策定のきっかけ、動機づけになって良いことなのですが、認定のためのBCPとなってしまい形骸化する恐れがあります。
ASKIDSフォーラム高知しかしそもそもBCPというのは企業にとってももっと根幹に位置すべきことといえます。それは経営理念との関係です。
経営理念とは企業にとっての最高の目的。永遠に追及していくものです。そしてその経営理念は企業によって表現こそ違えども、1.お客様に支持される 2.社員を守る 3.地域とともに歩む の3つの要素が含まれます。災害によって事業が中断することは売上収入の停滞に直接つながり、そして固定費の支出は継続していきます。すぐに資金繰りに行き詰ってしまい、「永続性」が危ぶまれ経営理念の追及もストップするわけです。
認定制度がどうこう、よりも「お客様」、「社員」、「地域」を守るために当然に必要となってくるわけです。
そうした想いを伝え、そして策定の仕方、教育訓練の重要性、ITの活用などを語ってきました。

電子入札サイトが急に使えなくなったとの問い合わせ対応備忘録 IE10

IE10電子入札用のPCで入札用に公開されているデータが閲覧できなくなったとの問合せ。
訪問して調査したところ、Internet Explorer10がインストールされていた。 和歌山県の電子入札サイトはInternet Explorer10には未対応でInternet Explorer9に戻す必要がある。
戻す方法は、コントロールパネルから「プログラムと機能」を選択し、「インストールされた更新プログラムを表示」を選択。しばらく待つと一覧が表j氏荒れる。Microsoft Windowsの中にWindows Internet Explorer10があるはずなので選択してアンインストール。削除が完了したら再起動が必要。
 
これで電子入札サイトを無事使えるようになったかと思いきや、もとのInternet Explorer9の設定の中で元に戻ってしまった箇所が2つあった。1つは「ポップアップブロックの使用」を無効にすることと、もう1つは互換表示の設定。それぞれ以下のURLに詳しい記載がある。 https://www.calsism.pref.wakayama.lg.jp/bis_html/bis_notice2.html
これで無事稼働するようになった。
あとはInternet Explorer10が自動でインストールされないように自動更新の設定を変更して完了!!

中小企業大学校関西校での「決算書の読み方」研修がスタート

決算書の読み方今日から3日間中小企業大学校関西校にて「決算書の読み方」の研修講師を務めています。

前回の「財務の勘所」に続く財務シリーズの第2段になります。「勘所」のときは直感にうったえる感覚的な説明が中心でしたが、今回はもう少し細かく説明していきます。

今日のテーマは「経営管理に活かす決算書の知識」ということで、決算書の基本的な知識と管理会計のポイントなどを比率分析を中心に解説しました。

比率分析のところは電卓で計算してもらい答え合わせをして・・・と研修らしい作業で満足感に浸ってもらいつつ、「実は今してもらった作業はコンピュータが1秒でやってくれるのであんまり意味がないんです」と説明し、戦略的財務マンになってもらうためには情報収集や計算はパソコンにやらせて、その結果の分析と意思決定をする部分を担う必要があると伝えました。

管理会計の目的は会社の経営状況の改善にあります。改善しなければ管理会計をする意味がない。すなわち、実際に行動に移すことができるアイデアを出すところまでしなければ効果が出るはずがないし時間・労力の無駄になってしまいます。そこも念押ししました。

あとは損益分岐点分析。財務分析の教科書には必ず登場する単元ですが、そこでも問題提起。変動費や固定費を分解する作業に注力することがいかに無駄であるか。固定費を限界利益率で割って損益分岐点を出すという単純な計算式は限界利益率が違う複数の製品・商品を扱う場合を考えただけで使い物にならなくなってしまうこと。
本当に大切なのはそうした製品・商品1つ1つがどれだけの限界利益を持っているかということだということ。それを売って集めて売って集めて、固定費に充てて利益を得るわけです。目指せ固定費で0からスタートする限界利益の積み上げグラフを書けば、損益分岐点で目標管理ができるということも伝えました。

色々なインプットをしていただきました。明日は決算書を読むことで、いかに経営改善に活かすかを講義します。

残り2日間がんばります!!