紀州有田商工会議所で建設業の消費税増税対策セミナー

今日は朝から分刻みで動きました!!午前中は泉佐野市役所の某課職員の方との打ち合わせ。終了後は一息入れた後紀州有田商工会議所にて『建設業の消費税増税対策セミナー』です。
増税に関する基礎知識、請負工事に関して経過措置の解説。そして駆け込み需要や受注・購買への対策など話してきました。特に住宅の駆け込み需要について質問もあり詳しく解説。
例えば、工務店が増税前には「増税前に契約しましょう!!!」と売り文句。実はこれ必ずしも正確ではありません。
例えば、年収500万円の人が建物に1500万の住宅ローンを組んで契約したとします。
消費税が5%から8%になれば3%分の45万円追加負担になります。
でも8%となる2014年4月1日からは住宅ローン減税で39万円減税枠が増えます。これで追加負担は6万円。
さらに、住宅取得者への現金給付が増税の時期にあわせて開始。年収500万の人なら10万円給付です。
これで追加負担6万円は帳消し。増税後に購入した方が結果的には4万円得することになります。
もちろん所得税減税は一時金のようにもらえるわけではありませんし、現金給付も給付対象となる住宅には一定の条件があります。でもこうしたこと、お客様に伝えていますか??「増税前がお得!!!」なんて駆け込み需要を獲得しようと宣伝していませんか?結果的にうそつきになってしまう可能性がありますのでご注意ください。
それと増税後に「消費税増税分、据え置きセール!!!」
これって禁止されていますのでご注意くださいね。
こうしたことをたっぷりしゃべってきました。受講された皆さんの経営のヒントになれば幸いです。
・・・といつもならこのブログ記事もここで終わりなのですが、今日はこの時点で前半戦終了といったところです。そのあとは、とある司法書士の方と共同で企業相談にあたっていました。株数は80%を所有していて取締役(代表ではない)となっている方がやる気を出してくれない・・・という経営者の相談です。いろいろと悩ましいことが多いですが、いくつかの解決策を提示いたしました。
そのあと、奥さんと娘と回転寿司を楽しんで、そのあと出張に。
今、このブログは関西空港の国際線ターミナルで書いています。支援先の海外進出支援でミャンマーに向かいます。私自身海外進出支援は初めて。なのでこれは仕事としてではなく、「一緒に勉強させてください」という立場で同行します。日本企業と提携先企業との基本合意を取り付けるプロジェクト。もちろん勉強といっても金魚の糞じゃ困ります。自分ができること、自分の役割をしっかりこなしてこの出張を成功に収めたいと意気込んでいます!!

岩手での建設業経営セミナー。収益・利益は何のためにあるか。

昨日に引き続き、建設業経営セミナーの講師です。建設会社の収益改善スパイラルについて語ってきました。
収益改善スパイラルは5つの要素にわかれます。そのなかで3つ目のスパイラルが投資の話です。「利益は何のためにあるのか?」の質問から始まります。昨日も触れたように永続性を確保するためです。私も小さいながら一企業として理念をかかげ日々追及しています。理念追求のため。ビジョン達成のため。必要な競争力を得るために投資するのです。
今日は震災から2年と半年が経過した日。地元新聞の岩手日報も特集記事でいっぱいでした。住宅は必要な戸数の2%しか完成していないそうです。東北3県で平均すると1%だそうです。高台移転など復興計画の調整が難航したり、工事が思うように進まなかったり理由は様々です。
東京五輪が決定し経済効果は3兆円。1兆円超す建設市場創出につながるとのことです。地元では建設資材や技術者がそちらに取られるのではという懸念もあります。五輪関係の工事などは東北の企業に優先発注させるという話もアイデアレベルで出ているようです。
優先順位がそれぞれおかれた環境によって異なります。それはそれぞれの事象に対する当事者意識の度合いも影響すると思います。
私は被災地域から離れた大阪が活動拠点です。でも世界規模でみれば震災復興も五輪も日本のことであり当事者なのです。一人の当事者としてできることがあります。自分がおかれた位置・立場からできることをやる。目の前のことに一生懸命取り組む。そんなことが大切なんだと再認識した日になりました。
セミナー終了後、受講生の方から「ためになりました。ありがとうございます。」とご挨拶いただきました。この地で活動する建設会社の一助となること。これも自分が当事者としてできる大切なことだと信じています。

秋田、岩手、山形での建設業経営セミナー。収益改善スパイラルについて語ってきました

今日から3日間にわたり、建設業経営セミナーの講師です。あさかわシステムズさん主催のASKIDS FORUM2013の中での講演です。
講演内容については過去にも記載しました記事をご覧ください。
『「収益改善スパイラルで発展企業を目指せ!!」のテーマで講演してきました!』
大阪から離れて講演するときは地元の新聞を購入して地元ネタを仕入れます。秋田のコンビニで見つけたのは「秋田さきがけ新聞」。でも一面は地元ネタではなく東京五輪です。前回の東京五輪でも秋田出身の選手がおり、インタビューが掲載されていました。もう高齢ですが、「7年後には選手を応援したい!!」といった内容です。
開催に賛否両論ありますが、スポーツ最大の祭典はやはり皆に感動・元気を与えてくれます。開催が決まっただけで日本全国に話題と活力を与えています。「東京が・・・」とか「政府が・・・」とかではありません。ワールドカップが日韓で開催されたときみたいに全国でおもてなししたいと思いますし、私も日本人の一人として応援したいし成功に向けてできることをやりたいと考えています・・・ といったことも講演最初に伝えました。前向きテーマで集中してもらうためです。
あと、写真にもある地元ネタ。美郷町の美郷中学校が修学旅行で東京に行き、秋田名産品を知ってもらおうと東京でPRをしたという話。今日は朝に伊丹空港から移動してきたのですが、大阪から北海道に行く修学旅行生がたくさんいました。私のときもそうでしたが、修学旅行は行き先の観光名所などを見ることが主体の旅行。でも行った先で地元をPRすることも大切な修学だと思いました。大阪をPRするための材料を持参すればよかったと反省。
今回の講演は他地域で行ったときより、技術や人材への投資についての説明を厚く(熱く)しました。それは導入の部分で聴いておられる方がたくさんメモを取られたからです。「この部分の関心が高いのか・・・」ということでタイムスケジュールを頭のなかで組み直しじっくりとしっかりと、そして熱く語ってきました。「利益は何のためにあるのか」という問いから、その答え「理念やビジョンに向かう永続的な活動のため、投資をしたりリスクに対処するために留保したり」といった説明です。利益と理念とビジョンと方針。これを結び付けて語りました。
受講生の方は管理職の方が多かったようです。「そういえば、うちの理念ってどんなんだったかな?」と感心をもってもらえれば成功ですし、理念を追求するのは経営者の仕事ではなく、全社一丸でやるものだからと当事者意識が生まれるともっと最高です!!
明日は岩手・盛岡での講演。また地元ネタを仕入れつつしっかりと語ってきます!!

プロモーションやラブレターや!!告白するのと同じやで!!っと熱くかたってきた西宮商工会議所の起業塾

西宮商工会議所の起業塾「プロモーションやラブレターや!!告白するのと同じやで!!」
昨日は西宮商工会議所で開催されている起業塾にてプロモーションについて講師を務めました。プロモーションって何?の回答。起業塾の講師を数年務めていますが、そのたびに最高の答えってなんだろうと悩みます。今年バージョンが冒頭の「ラブレター」となったわけです。
今回の参加者は総勢25名中20名。皆さんの視線が熱い!!でも楽しい楽しい夢の実現、起業の話ですから、「元気が足りません~!!笑顔が足りません~!!創業者は元気、笑顔で負けたらあきません~!!」と冒頭から元気モリモリ語ってきました。
「自分は何屋か??」「自分はどんな何屋か??」「それを簡潔にわかりやすく、しかも共感してもらえるフレーズは?」「その伝え方は?誰に?いつ?どこで?どうやって?そしてなぜ伝える必要があるのか?(5W1H)」について考えます。
そしてプロモーションが購買につながるまでの流れをAIDMAストーリーで組み立てていきます。チラシ配りの寸劇(コント?)付きで受講者にも手伝ってもらって・・・(S君、協力ありがとう~!!!)
などなど、ワーキングの時間も加えて3時間はあっという間に過ぎ去っていきました。
最後に、「あらかじめ皆さんの創業計画を拝見して、皆さんのキャッチフレーズを考えてきています。興味がある方は名刺交換もしたいので是非聞きに来てくださいね!!」と一言。実はこれ、受講者の満足度を図る目的があります。講義後の名刺交換の列をどれだけ作ることができるか・・・貴重な指標なんです。
正確なカウントはできませんでしたが、受講者20名中、急いで帰られて、後にFacebookなどでやりとりした方も加えるとほぼ100%に近い数字でした!!とってもうれしいです。挨拶や質問の行列がおさまったとき講義終了後45分が経過していました。皆さん、熱心ですね。
名刺交換をさせていただき、「創業するとやめてしまう可能性のある職場」を除いてお礼状も書かせていただきました。住所を書いてない名刺も送れませんでしたが(^^;
とっても楽しくて有意義な時間を過ごすことができて幸せでした!!!

セミナーの開催は多くの方々の協力のもとに実現するのです

建設業消費税増税セミナー会場「セミナー開始に間に合いそうもない!!!」
ドキドキドタバタのセミナー報告です。
9月4日に津市商工会建設部会様向けに「建設業のための消費税対策セミナー」というテーマで講演してきました。開始時刻は19時。最寄駅の到着予定時刻は商工会の担当Iさんと打合せして18時。大阪鶴橋駅から予定通りの特急電車に乗ったところまではよかったのですが、心配なのは天気でした。
出発前、大阪でもかなりの強い雨が降っていました。出かけるころは少し弱くなっていたのですが・・・でも津市は大阪から東方向。「雨に追いつくかも・・・」と思っていたら案の定でした。特急電車が名張駅につく少し前。車内アナウンスで青山町駅の先の雨量が規定量を超えたので特急電車の運転は名張までとなるとのこと。すぐにIさんに連絡をとり対応を相談。名張から津市商工会まで通勤されている方の情報も得て、名張駅からすぐタクシーに乗ることになりました。そして名張駅到着。でもホームの向いには青山町行きの急行が・・・少しでも電車で先に向かった方がはやいと考え青山町まで電車で向かうことにし、ほどなく青山町駅到着。急いで降りてタクシーに乗ろうとしたところ・・・改札を出るまでも大行列。「これはタクシーの列に並ぶだけで開始時刻過ぎてしまうだろうなぁ・・・」ということで再びIさんに電話。青山町まで迎えに来てもらう方向で検討していました。来てもらって再び会場に向かうのに往復1時間。ちょうど間に合うかどうかの時間でした。大雨の混乱も考慮すると遅れるかも・・・と考えていたところに駅の構内アナウンス。「伊勢中川駅まで普通列車を運行します。」伊勢中川駅は目的地の向こう。というわけで各駅停車ですが電車に飛び乗りました。改札までの行列が回れ右で電車にどんどん乗り込みます。2両編成の車両はすぐにすし詰め状態。それでも動いてくれるだけマシです。
結局最寄駅に30分前に到着。会場には開始20分前の到着で事なきを得ました。それでも結果オーライには違いありません。遅延リスクを考え18時到着のつもりですが、それ以上の遅延リスクがあったということです。これを「想定外」というのでしょうね。でも想定はしてるんです。想定して、するべきことを行動に移せなかっただけなんです。猛省しなければなりません。
反省するとともに感謝すべきは、そんな大雨にもかかわらず何とか電車を運行してくれた近鉄電車。そして随時電話連絡で対応を即決いただいたIさん。そしてそんな悪天候にもかかわらず集まって頂いた受講者の方々。多くの方に支えられセミナーを開催できていることを強く認識した1日でした。

工事業の皆さん向け消費税増税の注意点

消費税増税対策消費税増税に関するセミナーで講師をつとめたと先日このブログでも紹介しました。そのセミナーの質疑応答や、ブログからのお問い合わせで特に注目されている部分を紹介します。
この図にありますとおり、平成25年10月1日までに契約したら増税後(平成26年4月1日)の引き渡しであっても税率は5%で良いというのが経過措置の基本です。得意先に対してはこの理解で十分。ただし、その工事を実施するにあたって資材の購入は外注工事の発注がある場合は注意が必要です。
注意点1:単なる資材の購入については経過措置は適用がありませんので増税前であれば5%、増税後であれば8%の税率が適用されます。そのことを契約時に把握しておくことが大切なんです。契約時の見積書には当然この資材代金が入っていると思いますが、自分は経過措置が受けられるからといって、積算明細の税率を全部5%にしておけばいいのかというとそうでもありません。資材購入の日が増税後であれば8%となります。工期の後半で発注するような資材は注意が必要ということになります。自分は5%分の消費税しかみていなくても、建材屋さんからの請求が8%となってはこの税率の差額負担をどうするかという問題になります。
注意点2:外注工事については請負になりますから適用措置の対象となる場合があります。外注工事の引き渡しが増税前であればすべて5%で処理してもらってもかまいません。適用措置を気にする必要があるのは外注工事の完成予定が増税後になる場合です。指定日(平成25年10月1日)までに発注された場合は5%、指定日以後の発注であれば8%となります。これも見積時に工程表と照らし合わせて気を付けて税率を設定しましょう。ただし、適用開始日前に完了する予定(税率5%)だったのに工事が始まったあとのトラブル等で完了日が遅れた場合は、契約時に予定していなくても税率が8%となってしまいます。工期には余裕を持っておくことと、こうした事態が発生した場合の増税分負担は発注者がするのか請け負った方が負担するのか事前に取り決めを行っておきましょう。
もう一つ、やっておくべき対策は見積積算の明細を外税表示にしておくことです。内税だと本体価格と税の内訳がわかりにくいため、そうした交渉がやりにくいからです。
ご不明な点はお問い合わせください!! 安田コンサルティング:担当 安田 yasucon@ea.main.jp